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将来の夢とは違っても。【わたし、島で働く。】


こんにちは!広報担当の清瀬です。

連載企画「わたし、島で働く。」をお届けします!

今回は海士町中央図書館で働く坪井あかねさんにお話を伺いました。坪井さんはこれまで保健師を目指し進学し、勉強を続けていましたが、3ヶ月の「島体験」インターンシップでは、島の図書館の魅力に惹かれ勤務をしました。坪井さんがなぜ図書館で働いたのか、仕事に対してどう思っているのかをお話してもらいました!


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お話を聞いた人:坪井あかね(つぼい あかね)さん
20歳(取材当時)。静岡県出身。静岡県の大学に通い、3年次を休学し2021年4月から島体験スタート。


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図書館に魅力を感じて。


-坪井さん、今日はよろしくお願いします。はじめに、島体験に参画した理由を教えてください。

もともと保健師としてこういう小さいコミュニティーの中で自分も暮らしながら地域の人を見守っていくということをやりたくて、「田舎 インターン」と調べたら島体験のsmoutが出てきました。1年休学する中で1年全部ではなく、3ヶ月という期間もちょうど良かったです。

-そうなんですね。では、今の仕事内容を教えてください

海士町中央図書館で働いています。具体的には本にブックカバーを貼ったり本棚の整理をしたり、図書館を使ったワークショップを行ったり、noteで情報発信もしています。

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-どうやって決まったんですか

海士町に来て、この図書館のことをパンフレットや、実際に図書館の方の説明で詳しく知りました。その時にここの「島まるごと図書館構想」、本や場所の提供を通じて人の生活を豊かにするという考え方、住民さんと一緒に図書館を作っている感じにすごく興味を持ち、そういう空間が魅力的だと思ってここで働くことを決めました。

島まるごと図書館構想:図書館のない島というハンディキャップを逆に活かし、人が集まる場所(地区公民館や港、診療所)を「図書分館」と位置づけ、それらをネットワーク化することで島全体を一つの図書館とする構想。


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もっと図書館を知ってほしい


-ワークショップはなぜ行ったんですか

まずナイトライブラリーとペンキ塗りのワークショップの2つをやりました。

名称未設定のデザイン

ナイトライブラリーは今までも図書館でやっていて、私も夜にワークショップをやりたいと思いました。地元で本だけに向き合う45分間というのを喫茶店でやっていて、その時間がすごく有意義だったので、そういう時間が夜の特別な時間に集まって出来たらいいなと思ってやりました。

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ナイトライブラリーの様子

ペンキ塗りのワークショップは、図書館のテラスがとてもいい場所なのにあまり使われていなくてもったいないなと思ったので、掃除したいですと言いました。掃除していた時にペンキ塗りをみんなでやったら面白いんじゃないかなと妄想が膨らんできて、それを形にしました。
人と人がつながって仲良くなったり新しい関係性が出来たりするところを見るのが好きなので、こういう場づくりが好きなのかもしれないですね。

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テラスづくりのワークショップ

-仕事をする上で大変だったことはありますか

自分がどんどん物事を進めてしまうクセがあって、人に相談する機会が少なく、意見の食い違いが何度かありました。ここの図書館は職員さんや住民さんとみんなで作り上げているため、自分がやりたい!だけではだめだなと思いました。自分もまだ未熟な部分があるので、色んな方に助けてもらいながら、働いていました。

-では、ワークショップも含めて今の仕事に対する想いはありますか

図書館をあまり利用してない方にもっとここの魅力を知ってほしいと思います。海士町の図書館は自分の地元と比べたりしてもすごく活動的で、最新の本も入れていてすごいと思うけど、これが当たり前で気づかれていないのかなと思います。なので、ワークショップをするときも図書館を通ってもらうようなやり方にしたりして、利用者が増えたらいいなと思いながらやっています。


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興味の幅が広がった。


-仕事を通して自分自身の変化はありますか

もともと看護に縛られていて、ちょっと違う分野で働いたらどうなるんだろうと思っていたんですが、それが叶っている感じですね。今まではずっと一つの職業に向かっていてこれだ!と思っていたけど、例えば本のポップや図書館に貼る注意書きをデザインしてみるなど他の仕事をやってみて、これも楽しいんだ!と自分の興味の幅が広がったような感覚があります。

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-最後に島で働くことで大切にしていることはありますか

人とのつながりを大切にしています。ワークショップでも使う備品を小学校の校長先生やご近所の方に借りたりと、図書館の方にアドバイスをもらったりと色んな人がつながっているんだなと感じました。また、地域の方にどこで働いているかよく聞かれることもあるので、周りの目はちゃんと意識するようにしていています。


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おわりに

今回は、海士町中央図書館で働く坪井あかねさんにお話しを伺いました。坪井さんのように、この島体験の期間だけは自分の将来の夢や目標と違ったことをやってみることもすごく貴重で、ここでしかできない経験だなと感じました。
坪井さんは現在、3ヶ月の島体験期間を終え、次は島staffとして福来の里というデイサービスで働いています。島体験で得たことを活かしながら頑張ってほしいと思います。
坪井さん、貴重なお時間と素敵なお話をありがとうございました。


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