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島での交流、楽しくて仕方がないんです【わたし、島で働く。】

「大人の島留学」は、島での仕事を中心としたお試し体験移住制度です。
現在、「大人の島留学では具体的にどのような仕事があるの?」というお問い合わせをたくさんいただいております。そこで、大人の島留学編集部が実際に仕事現場に行き、仕事の様子や仕事への思いをインタビューしてきました。多種多様な大人の島留学生の仕事をご紹介する企画『わたし、島で働く。』をお届けします。

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こんにちは。大人の島留学編集部です!
今回は海士町役場交流促進課に所属し、ふるさと納税にまつわる業務やマリンポートホテル、海士町複業協同組合にて業務補助を担う福田眞子さんにお話をお伺いしました。

福田さんは、2018年と2020年に、宝島(たからじま)へ農業体験のボランティアとインターンシップへ参加したことをきっかけに「島」や「離島振興」に関心を持つようになりました。大人の島留学へは2020年10月から参画し、「交流」に興味関心を持ちお試し移住を行っています。

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お話を聞いた人:福田眞子(ふくだ まこ)さん
大学3年生(取材当時)。千葉県出身。高校を卒業後、東京の大学に進学。オンラインで大学の授業を受けながら、2020年10月から大人の島留学生として隠岐郡海士町にてお試し移住を始める。

1.福田さんのお仕事

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ー福田さん、今日はよろしくお願いします!では、早速、まず初めに福田さんのお仕事について教えてください。
福田:ふるさと納税の事務、マリンポートホテル海士での業務補助、複業協同組合での記事作成などの3つが基本的な業務です。ふるさと納税は10月に来た当初からやっていて、現在、1月時点では落ち着いています。ふるさと納税の業務は、事務仕事がメインです。いろんなサイトからふるさと納税の申し込みがあるので、それらを1つのシステムにまとめ、そのあと注文品を各事業所に発注し、最後にふるさと納税をしてくださった方にお礼のメールと受領書の発送を行います。事務作業というと、単純な作業に思えるかもしれませんが、可視化された関係人口を見ていると思うと、事務作業とは違った感覚になります。また関連作業として、ふるさと納税で商品を出していただいている農園の、紹介用パンフレットの作成も行いました。
ホテルの業務では、初めの頃はフロント作業や宴会場の設営など、一般的なホテルの仕事に従事していました。今は、ホテルが2021年の7月に「Entô」としてリニューアルオープンするので、そのための準備に関わらせてもらっています。
複業協同組合では、ウェブサイトに掲載する記事を執筆しています。なぜかこの組合の事務所にはいろんな人が集まるので、ここで生まれる交流も楽しみの一つです。

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ー記事は自分で取材に行くんですか?
福田:基本的には情報を調べてまとめることになりますが、インタビューをしたこともあります。記事を書くために海士町のことをいろいろ調べないといけないので、この仕事を通して海士町について知ることができるのはとてもいいなと思っています。

海士町複業協同組合のHP https://ama.how/

2.インタビュー① 「島が好き」

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ー福田さんは、「交流」がキーワードになると思うのですが、「交流」に興味を持ったきっかけはなんですか?
福田:私は海士町に来る前も、旅行などでいろんな島に行っていました。自然だけを見に行った旅行よりも、現地の人と仲良くなった旅行の方が思い出に残るし、また行きたいと思います。だから、観光について考える時に「交流」を生むにはどうしたらいいんだろうって考えています。
初めて行った島が、宝島(鹿児島)だったんですけど、そこで農業体験のボランティアをしました。それがいろんな島に行くようになった最初のきっかけです。
農業体験がしたくて、たまたま選んだのが宝島だったんですけど、実際に行ったら想像を遥かに超えていました。フェリーは週2便しかないし、島にひとつの商店は朝の1時間と夕方の2時間しか空いていなくて、私は東京に近いところで生まれ育ったので、こんな生活があるんだということに驚きました。普段の生活とのギャップがあまりにも大きかったです。宝島の後すぐにラオスに行ったんですけど、初めての東南アジアということで、ここでも強いカルチャーショックを受けました。ラオスでのカルチャーショックは、ラオスは違う国だからとすとんと受け入れられましたが、宝島は同じ日本なのにどうしてこんな違うんだろうという不思議な感覚になったのを覚えています。そこから離島への関心がどんどん強まっていきました。
2018年の夏に宝島での8日間のボランティアに参加したあと、2020年の3月から1ヶ月のインターンに参加するために、2度目の宝島に行きました。ちょうどインターンが終わる頃、コロナの感染拡大によって大学の授業がオンラインになったこともあり、あともう少し、あともう少しと滞在期間を伸ばしていたら、気付いたら宝島で5ヶ月くらい経っていました。

ー隠岐に来る前も島にいたんですね!農業体験のインターンの後に大人の島留学に参加しようとなったのですか?

福田:はい、そうですね。8月中旬に千葉に帰ってくると、コロナが猛威を奮っていた時期で、2週間の隔離生活が島での生活とあまりにも一変してしまったので、本当にしんどかったです。9月にはアルバイトに復帰したものの「このままこの生活をするのもなあ」と思っていました。そんな時に、以前東京のイベントでお会いした海士町在住の方の「大人の島留学生募集」のFacebook投稿を見て、すぐに連絡を取りました。そしたらとんとん拍子で話が進んでいき、9月下旬には海士町に来ていました。「離島振興」にも興味があったので、地域活性化として先進的な取り組みを多く行っている海士町に行けば、学びが多いのではないかとも思っていました。

3.インタビュー② とりあえずやってみる、楽しむ。

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ーここからは、福田さんのお仕事に対する思いについてお伺いしたいと思います。今の仕事には、どのようなモチベーションを感じて取り組んでいますか?
福田:モチベーションとかではないかもしれないけど、とにかく楽しくやっています。職場は良いひとに囲まれているし、複数の職場を行き来しているので飽きないし、いろんな人と関われているから楽しいのかなと思います。

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ーそれは私生活での楽しさとは違うものですか?
福田:いやー、いつも楽しいですね。仕事とプライベートで違う楽しさを感じているわけではないです。日頃で楽しいのって、シェアハウスでみんなと話している時や、お裾分けをいただく時、農家さんのお手伝いをしている時なんかで、そういえば、この前は伐採を教えてもらったんですよ!結局、仕事と私生活関係なく、全て誰かと関わることが楽しいんだと思います。
あと、私は初めてやることに対して、楽しそうかどうかはあまり考えずにとりあえずやってみるスタンスでいます。やってみて、学びがないなんてことはなくて、いい意味でも悪い意味でも経験になると思っています。経験って全部積み重ねじゃないですか。何かをすれば何かを得られているという感覚はあると思います。もし気乗りのしない飲み会があって行ったとして、そこで「ここのサワーが美味しい」ってなれば「今度友人とまた来よう」とか、何かしら新しい発見があると思うので、とりあえずやってみたらいいと思っています。でも多分、そういったちょっとした経験が、次に何かする時、した時に自然とつながっているんじゃないでしょうか。
私は、宝島に行ったから海士町に来ていますし、でも宝島に行ったのは偶然で、意図しなくても気付いたら今とつながっています。なので、あまり考えなくても結果的にはつながってくるので、「これ楽しそう」という好奇心で動いていますね。あ、もちろん何も考えずに仕事をしているわけではなくて、仕事にはきちんとした姿勢で取り組んでます。

ー最後に、皆さんに恒例の質問をさせてください。福田さんにとって「島で」働く上で意識していること、大切にしていることはありますか?
福田:その質問しないでくださいよ〜(笑)私には、「島で」働いているという感覚があまりないんです。今自分が楽しくやっているのは、「島だからできているんだ」「島に来たからこうなんだ」ということではない気がします。もちろん「島」だからここに来たということに間違いはないのですが...。島にいることが楽しい理由は、大好きな自然がすぐ身近にあるというのもひとつですが、普段は自然相手に仕事をしているわけではないので、「島で」働くとはという問いを考えるのは難しいですね。強いていうなら、「島で」働いているのが楽しいというより、周りの人や仕事を含めた今この環境の中で働いているのが大切なんだと思います。「交流」を学びに来た私自身が、この島の「交流」に魅了されています。

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インタビュー中、終始ニコニコ笑っていた福田さん、お気に入りの風景が広がっていたからでしょうか。

4.おわりに

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今回は、海士町役場交流促進課で働く福田さんにお話をお伺いしました。新しいことやよくわからないことでもまずやってみる、飛び込んでみるという福田さんの姿勢から、難しいことなんか考えないで、好奇心を信じて手を足を動かすことの面白さや楽しさを思い出すことができました。
福田さん、貴重なお時間と素敵なお話をいただきありがとうございました!

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