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【自分を知るきっかけに。5日間のスタートアップ研修を行いました!】 大人の島留学・島体験


はじめに


令和3年4月5日より、1年間の就労型お試し移住制度である「大人の島留学」と3ヶ月の短期インターンシップである「島体験」がスタートしました!
今年度は大人の島留学生14名、島体験生10名での参加となりました。総勢24名のうち、女性が14名、男性が10名となります。


こんにちは。大人の島留学生の嘉根千花です。
大人の島留学、島体験がはじまり、初めの5日間はスタートアップ研修を行いました。
大人の島留学生は1年間、島体験生は3か月を、よりよい学びにするための大事な研修となります。そちらを今回ご紹介できればと思います。


研修では自分の気持ちを表現することが多く、自分自身を見つめ直し、足りない部分だけでなく、自分のいいところも振り返ることで、目標を定めることができました。
5日間の研修の大きなテーマは自分と向き合うことだったのではないかと感じています。

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1日目


まず1日目は、歓迎式を行いました。次に海士町の取り組みについて、役場の担当課長さんより、海士町が政策を打ち出してから、現在に至るまでの道のりや、これからの方向性をお聞きしました。

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特に印象に残ったことは、海士町が描いているイメージ図で、サステナブルな新しい社会に向かうとき、海士町が先頭をきって走ることができるという力があるというところです。
日本がいずれぶつかるであろう人口減少などの壁に、海士町は早くから取り組んでいることから、小さな島にも可能性があることが目に見えてわかり、衝撃的でした。

午後からは、長らく隠岐國学習センター長を務めた豊田さんを講師に、大人の島留学、島体験を通して学びたいこと身につけたい力を改めて考える研修を受けました。

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2日目


2日目は、引き続き豊田さんを講師に、レゴブロックを使ってお互いを知るワークショップを行いました。
レゴを用いて1年後になりたい自分、今の自分、自分の弱いところ、自分の大切にしたいことなどを制作しました。


レゴブロック

テーマ:1年後の自分

今の自分や自分の弱い部分を言葉で説明することは恥ずかしいですが、レゴを間にはさんだことで、表現しやすくなりました。
また、レゴにも丁寧さやまじめさなどの性格が表れていて、相手を少し理解でき、心の距離が縮まったきっかけになったのではないかと思います。

その後、昨年度より大人の島留学をしている刑部さんより、地域通貨ハーンについて、地域内経済循環の仕組みやハーンが持つ可能性、ハーンの現状などについてお聞きしました。


3日目


3日目は午前中、室内から飛び出し、明屋海岸を15分ほど探索しました。
探索して感じたことを、今後の活動に生かせるように抽象化する作業を行いました。

明屋海岸研修レポ

明屋海岸研修レポ2

室内に戻り、この1年または3か月で向き合いたいこと自分が探究したい問いについて考えましたが、仕事をしていく中で、逆に向き合いたくないことと向き合わなければならないことのほうが多いと講師の豊田さんに教えていただきました。
思ったのと違うことがあったとしても、それをどう自分のものにするのかでこの1年間または、3か月の成長の大きさが変わるように思います。
夕方には、公立塾である隠岐國学習センターを見学させていただきました。

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4日目

4日目は、島のほけんしつの島根輝美さんがセルフマネジメントの研修をしてくださいました。アロマの匂いを嗅いだり、レーズンを数分かけて味わってみたりと五感を使って、自分の心身の声を聴く体験をしました。

お昼には、漁協の藤澤裕介さんのご指導のもと”一生忘れないお昼ご飯を食べる”ことをテーマにチームに分かれあら汁を作りました

研修レポ あら汁



午後からは陶芸家の勇木史記さんによる陶芸の土に触れながら感情を形にして伝えるというワークショップを体験しました。
等身大という言葉を土で表現したり、喜怒哀楽の中の一つの感情を選び、表現しました。

研修レポ 陶芸2

研修レポ 陶芸

5日目

5日目は、季節ごとに働き先を変える複業組合の取り組みや、島の食材だけを使って料理を学ぶ島食の寺子屋についてお聞きし、午後からはRESAS(リーサス)を使って、海士町をデータで見させていただきました。海士町に合った働き方や学び方を実現させていることを知って、不利なところを利点に変えることの大切さに気付きました。

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感想

5日間の研修を終えて、大人の島留学生、島体験生は何を感じたのでしょうか。4人の方にインタビューをしてみました!


ーこの研修を通して一番心に残ったところはどこですか?
刑部さん(大人の島留学)
4日目に島のほけんしつの島根輝美さんがお話してくださった、いやな自分も受け入れるというところです。以前までは悩んでいる時やしんどい時に、そのしんどさを無視して、押し殺していたことが多かったのですが、そのマイナスの感情を持つことも自分であるし、良いところも悪いところも含めての自分であると受け入れられたような気がします。
自分の内に秘めて、無視していた感情と向き合えたきっかけになりました。

また、ちゃんと自分で選択するということもハッとさせられた言葉でした。
自分がしたいと思ったことを選択するのはもちろんのこと、誰かのアドバイスによって選択したことも、またはしっくりきていないけど選択したことも、自分が最終的にその道を選んだのだということを理解していなければならないということがわかりました。

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清瀬さん(大人の島留学生)
2日目にしたレゴブロックを使って自分というものを表現したところです。普段、誰かに自分が考えていることを伝えることが苦手で、伝えることを諦めてしまうことがあります。レゴブロックを使うことで表現を工夫でき、いつもより伝えるハードルが低くなったような気がしました。
特に、1年後の自分をテーマに制作してみたことで、自分を俯瞰してみることができ、今自分が何に不安を持ているのかが明確になりました。

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ーこの研修で何を感じましたか?
荻原さん(島体験生)
全体を通して、これから働かさせていただくために必要な基礎を学んだように思います。自分の能力を活かしながら円滑に仕事ができる方法も学んだと感じていて、特に、3日目にお話ししてくださった向き合わなければならないものとの向き合い方では、無駄なものだったとわかるのは結果論の話であって、とりあえず、やってみてみてから無駄かどうかわかることなのではないかと思いました。

美術大学で学んだことも一見、海士町で活かせることができないように思いますが、美術を通して学んだ歩み寄りの精神などの考え方を活かして円滑に仕事を進めることができるのではないかと感じています。自分が学んできたことは間違ってなかったのだなと再確認することもできました。

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野村さん(大人の島留学生)
みんながそれぞれ自分にない考えや思いを持っていて、1年間海士町で暮らすためのやる気につながったと感じました。レゴブロックを使って考えていることを形に表して、それを言葉にして伝えてることが私にはとても難しかったのですが、チームのみんなは強い思いを持っているためか、工夫されていてそれを堂々と伝えている姿を見て正直悔しいと感じました。
これからは影響されすぎず、刺激をもらいながら、お仕事でも私生活でも、必要とされる人になっていければと思っています。

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おわりに

5日間の研修を終えて、自分とはどういう人間で、どういう考え方を持っているのか見直すことができました。
これからみなさんと助け合いながら、海士町で働き、暮らす過程を一緒に楽しんでいけたらなと思っています。いつか海士町を旅立つときの姿が、5日間の研修で考えた自分の姿より成長していることを期待して、頑張りたいと思います。


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