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ラム酒が香る、おとなのフレンチトースト。

ふと思い立って、フレンチトーストを作った。
こどものころ大好きでせがんでは作ってもらい見よう見真似で自分でもよく作っていたのに、気がつけばもう随分長いこと食べていなかった。それを久しぶりに作りたくなった理由はシンプルで、家に「食パン」と「卵・牛乳・砂糖」があったから。焼きたてをそのまま食べてもおいしい、バターにはちみつ・メープルシロップでもあるならこの上ない贅沢。
おいしいものは自分にも作れる。その嬉しさを教えてくれた懐かしい料理です。

■おとなのフレンチトーストの作り方■

・食パン(5枚切り)…1枚
・サラダ油…少々
・バター…好みで
[卵液]※5枚切りの食パン1枚分
・卵…1個
・牛乳…110g
・砂糖…8g〜
・ラム酒…5g〜
[好みで]
・はちみつ、メープルシロップ、粉糖など

卵液にラム酒を加えた香り高いおとなのフレンチトースト。はちみつを後がけするのでベースの甘さは少し控えめにしています。耳までしっとり仕上げるポイントは「卵液は濾して、長めに浸し、弱火でゆっくり焼く」こと。手数の少ない料理ほどその一つ一つが結果に直結することを忘れない。

■作り方はこちらの動画でもご覧いただけます■


①卵液を作り、パンを浸します
ボウルに卵液の材料[卵/牛乳/砂糖/ラム酒]を入れ、卵がしっかり切れてサラサラになるまでよく混ぜます。香り付けに家にあったラム酒を加えました。ブランデー、ウィスキーも合います。香り付けはあくまで好みで、有れば入れる無ければ入れないでもちろん大丈夫。

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平らな容器に食パンを置いて、その上から卵液を茶漉しやザルで漉しながら回し掛けます。卵液を濾すと濾さないでは食べた時の口当たりが段違いに変わるので、ここはぜひ濾してみてください。

浸ける容器はできるだけパンのサイズに合った小さめがおすすめ。液が広がらずにパンが効率良く吸い込んでくれます。少し窮屈でも焼けば膨らんで戻るのでご安心を。

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卵液自体は見る見るパンに吸い込まれますが、耳まで染み込ませるには冷蔵庫で少し寝かせます。1時間浸けでも割としっとり、5時間浸けで耳も柔らか+パンらしい質感がまだ残る焼き上がりでした。一晩置くと焼く前はもう崩れそうなほどで、焼き上がりの食感もなめらかに。

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夜浸けて朝焼く、朝浸けて夜焼く、休日なら朝浸けて昼に焼く、など自分の生活リズムでその時々のおいしさを楽しむのが面白いと思います。時間をおかずにすぐ焼いてもそれもそれでちゃんとおいしい。食パンだもの。

食パンは山型の5枚切りを使用しました。しっとり詰まった質感の角型食パンに比べると、上に伸びている分フワッとして水分量も少ない。卵液の吸いが良く元々耳が柔らかめなのでフレンチトーストに向いていると思います。とはいえ家ごとに親しんだ食パンがあると思うので、好きなものを使うのがきっとおいしいです。

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②焼きます
フッ素樹脂加工のフライパンに薄くサラダ油を塗り、弱火で温めて焼いていきます。卵液を吸い切ったパンはずしっとすっかり柔らかくなっているので、崩さないようフライ返しなどを使って優しく移動。砂糖が入った生地は焦げ易いため、火加減は最初から最後までごく弱火。蓋をして片面6〜7分ずつ焼いていきます。こういう時フッ素樹脂加工のフライパンは本当にありがたい。

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時間が経ったら様子を見て、下面に好みの焼き色が付いていたら裏返します。片面焼ければ質感がしっかりしてもう崩れる心配は無し。また蓋をして更に6〜7分焼きます。

③完成です
蓋を開けた時にパンがふっくらと大きく膨らんでいたら焼き上がり。最後に少しだけ火を強めてバターを溶かし、風味を加えて仕上げます。

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バターは長時間加熱すると焦げる心配があるのと、いつの間にか香りもどこかへ逃げてしまうので、こうして仕上げに加える方がきれいに風味良く仕上がります。これは魚のムニエルやあさりバターなどでも使える技です。

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焼いたままの素朴さがまずおいしく、追いバター/はちみつ/メープルシロップ/フルーツなどを添えてもまた楽しい。

好きだった懐かしの味に、ほろ苦さが蘇る洋酒の香りを重ねて。
おセンチに浸る秋の日もたまには悪くない。

それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。


お読み頂きありがとうございます。 これからもおいしいお料理とおいしいお酒をたくさんお届けします。