
第21話 メンエスのお作法 粋(いき)と野暮の差額について〜後編
前回はなぜか、やしきたかじんさんが登場しました。
ぼくはあの逸話のたかじんさんに昭和のスターが持つ独特の粋(いき)を感じてしまうんです。
それはたかじんさんに限ったことではなく、かつての東映や東宝スターなど大物達の痛快な振る舞いに対して、いなせな色気を感じずにはいられません。
稼いでいたからきっぷがいいと言えばそれまでなのですが、決して楽をして稼いだあぶく銭ではないはずです。同じスターでもきっぷの良くない人もいたでしょう。
そんな中、きっぷのいい彼らは例外なくモテていて、数々の伝説を人々の心の中に残しています。
きっと周りの人からは、お金のあるなしではなく、お金の使い方で器を見られてモテていたのだと思います。
もちろん本音ではキツイ時もあったでしょう。人によっては自分の稼ぎを超えてまで粋を通した場面もあったようです。
やせ我慢をしてまでも、、、
時にやせ我慢は粋に繋がるものだなと思うのです。
現代においても、芸人千鳥の大吾さんは後輩の祝いごとがあった時に、
「今夜中に使い切らないとならないあぶく銭があるから使うのを協力してくれ」と言って高級寿司店で好きなものを頼めと振る舞ったそうです。
しかし、途中離席した大吾さんがキャッシングして戻るところを見らてしまいエピソードとなりました。
これも粋だと思いませんか?
人は自分が喜ぶ時よりも、他人を喜ばせた時の方が幸福度を高く感じるそうです。
そんな粋の世界観を我らメンエスに置き換えてみると、何かあるでしょうか、、、
あるんです。
それは・・・「指名料」
最初に言わせていただきたいのですが、これは店主のポジショントークじゃないですよ!
だって、指名料はお店には入らず全額セラピストさんのもの。むしろお店としては指名なしで何回も来ていただく方が儲かります!!
だけど、このコラムはみなさんのメンエスライフをより楽しいものにすることが目的なので、あえて書くのです。
セラピストさんにとってみれば指名料というのは自分を認めてもらえたという嬉しい評価なんです。
だから、
A、たまたまフリーで担当した
B、自分を指名してくれた
の違いってかなり大きいんですよね。
せっかく楽しもうと思ってメンエスに行くのなら、セラピストさんにも楽しみや嬉しさを1,000円だけ分わけてあげるのはいかがでしょうか。
指名を受けたセラピストさんは嬉しさに包まれて温かい気持ちで施術をしてくれます。
そして、セラピストさんの嬉しさや温かみを感じるあなたの幸福度はアップする・・・この小さいけどハッピーな循環によって、楽しい時間を共有できるなら高くないかもって思えてきませんか?
わかります!
たしかに懐にダメージが、、、
1,000円とはいえ、何回か行けば1回分になりますからね。
たまに指名料がかかるかどうか念入りに質問される方がいらっしゃいます。
このセラピストさんに入りたいけど指名になる?
みたいな質問です。
粋の対義語は野暮、、、
粋な御仁になるか
野暮な野郎になるか
その差額 1,000円
ようやくタイトルの回収ができたところで時間切れとなりました。
最後に
必ず指名しよう!
というわけではありません。
フリーで入ってみて、次回も指名しようと思ったら後から指名にするなんて方法もあるし、なんなら「指名すればよった」とか「次回指名させてもらうね」と伝えてあげるだけでもいいと思います。
お前に言われたくないよ!
というお気持ちはよくわかります。
でもでも、ぼくが言わないと誰も言わないくらいデリケートな事なので、、、
最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。