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近代シリーズ

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主に近代文学者達のシリーズです!
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世にも奇妙なドラゴニアと澁澤

世にも奇妙なドラゴニアと澁澤

世にも奇妙なドラゴニア、澁澤龍彦の世界の始まりです。
今回は最近私が知った作家?澁澤龍彦についてです。

突然ですが、世界の中心は澁澤龍彦らしい。

これは実話で澁澤は約束に遅れた際には「俺は世界の中心だ」みたいなことを言ったらしいです。
これには〈それでも地球は動いている〉のガリレオも驚きですね。

澁澤中心説に関連していますがサド裁判というのもあります。簡単にいえば澁澤の作品は猥褻か藝術かとい

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司馬遼太郎と太宰治

司馬遼太郎と太宰治

異色の組み合わせだが、まず司馬遼太郎の作品に尻啖え孫市、というものがある。動詞の命令形に人名。
まさに太宰治の走れメロス、と同じ構造である。

走れメロスは言わずと知れた作品な為内容は割愛するが、尻啖え孫市のあらすじはザッと下の様な感じ

戦国時代。日本一という旗を持った男がのそのそと織田信長の城にやって来る。その男が最強の鉄砲隊を率いる孫市である。その後、恋焦がれた女(孫市曰く織田家の女だと

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柳田國男特集

柳田國男特集

今日は民俗学界の巨匠、柳田國男の誕生日。最初のイラストは柳田國男が弟子の折口信男を召喚している絵です。友達妖怪信ニャンです。
柳田國男は前の河童特集で扱った遠野物語の作者です。遠野は岩手県のある地域の事で遠野の人佐々木鏡石君から作者が聞いたものを集めたのが遠野物語。いわゆる遠野版の耳袋!(耳袋は江戸の怪談を集めた説話集)
お馴染みの河童や狐から神隠し…あなたの知らない魑魅魍魎ワールドがあります。と

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味の素が大好き

味の素が大好き

太宰治関連の書籍を読んでいると必ずと言っていいほど味の素が出てくる気がします…
太宰治の友人檀一雄の小説太宰治にも鮭缶を味の素をかけて食べるという記述があり、その味の素へ対する偏愛は並々ならぬもので井上ひさしが檀一雄に聞いたところでは羊羮にも味の素…挙句に「地上で信用していいものは味の素だけ」とこぼしています。

太宰治は今の時代ならAJINOMOTOのイメージキャラクターになっていたかもしれませ

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直木賞の直木とは?

直木賞の直木とは?

最近、芥川・直木の受賞者が発表されました。いきなりですが問題です!
Q直木賞の直木とは誰のこと?

正解は、直木三十五の事です。
恐らく正解が分かっても誰の事?となったでしょう。
今回は知名度が芥川より低い、直木三十五特集です。

直木三十五、本名は植村宗一で植村の植から直木
そんな直木三十五の年齢は…

35歳じゃない⁉︎直木三十五なのに!
まぁ直木三十五から言えば一度も35歳とはいっていま

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もし文豪達がゲームをしたら

もし文豪達がゲームをしたら

今回はもし文豪達がゲームをしたら、という企画です。

まずは有名なカーレースゲーム

史実、自転車で激突が有名な志賀直哉がゲーム内で太宰治の車に激突!志賀直哉は勝負より激突を楽しんでいます…

次は戦国ゲーム

熱中する司馬遼太郎とそろそろ返して欲しそうに見る吉川英治。しかし司馬遼太郎は全ステージクリアを目指している為、返して貰うのはまだまだ先になりそうです。

恋愛シチュエーションゲーム

親友

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宮沢賢治特集!

宮沢賢治特集!

久しぶりです。今回は初となる童話界の星、宮沢賢治特集です。最初のイラストは宮沢賢治の名言、世界の幸せがわたしの幸せ。です。こんな聖人賢治のしられざる世界に今日は浸りましょう。

まず今となっては有名な賢治ですが生前は無名作家として生涯を終えました。そんな賢治ですが自作の本を出版した事があります。しかし!9割が売れ残る大爆発を遂げました。逆に考えると1割は売れたという事です。そんな1割の中の大半を購

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羅生門と羅城門

羅生門と羅城門

いきなりですが有名な小説、羅生門を読んだことはあるでしょうか?読んだことのある方もない方も小説の内容ではなく羅生門について書くので最後まで読んでいただけると幸いです。
羅生門、この門が実在する事を知っていたすか?平安京の門の一つに羅城門という門があります。羅城門…それが近代にお馴染みの羅生門と呼ばれる様になりました。(羅成門ともいう様)

他にも有名ですが、羅生門の作品自体元ネタがあります。

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今日は小泉八雲の誕生日

今日は小泉八雲の誕生日

今日は小泉八雲の誕生日です。耳なし芳一、雪女…かの有名な怪談は八雲の作品です。八雲は小泉八雲と日本人ネームですが実はアメリカ産まれアメリカ育ち。

八雲は日本の古事記なな感銘を受け、日本へ憧れを抱きます。
そして東京大学で外国語講師を勤めます。懸命な生徒に本をあげたりと、素敵な先生で生徒からの人気もあった様。
余談ですが夏目漱石氏が八雲の後に東京大学の講師を勤めた時には生徒から「八雲先生に変え

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詩人、中原中也特集

詩人、中原中也特集

今回は個人的に好きな詩人の中原中也について書いていきます。
まずタイトルのイラスト、中也自体が黒ずくめ?の為、色がないです。
黒ずくめの独特なファッションは詩人ランボー、宮沢賢治…を意識しているだとか。
中原中也、今では有名ですが、当時は無名のまま生涯を終えました。(宮沢賢治も没後認められました)
中原中也は魅了な詩と共にその酒癖の悪さも有名です。中也は酔うと誰にでも喧嘩を吹っかけるので行きつけの

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