商売をしようと思ったとき、ちゃんと損益分岐点を設定できるか?

ドラマの深夜食堂がおもしろい。

原作マンガとはまた違ったものになっているが、ついだらだら見てしまう魅力がある。

そして思う。深夜食堂の店主になりたいと。

小林薫がかっこいいっていうのもでかいんだけど(笑)。

昔は深夜食堂のような小さな商売がいっぱい成り立っていました。いまは難しいですが。

飲食も物売りもサービスも大手の資本の入ったお店が全国を埋め尽くし、個人の商売が立ちいかなくなったからです。

でも、困ったことにいまも昔も組織に属すことがどうしても合わない(いろんな人を転がし上手く生きることができない)、人の下で働くのはどうしても苦手だという人は一定数居ます(自分もどっちかというとそっちのタイプ)。

高度成長期とまでいかなくても、そこそこ景気が良かった昔だったら、町のスモールビジネスが成り立っていたんです。

そういった商売が、組織に向かない人間の受け皿となってくれていた。

それこそ商売を始めるときにちゃんと損益分岐点が計算できないようなタイプでも、経営者となり、なんとかやっていた。

でも、いまはそれは無理です。数年ももたずダメになってしまう。

結果的に、安全に生きれるのは組織でうまく立ちまわれる器用なタイプになってしまい、ちょっと枠をはみ出してしまうタイプは結構なリスクを抱えて生きていく世のなかになりました。

昔は良かった、とか、そういったノスタルジックな話ではなくて、「はみだしもの」はどうやって生きて行けばいいの? っていうわりと深刻な話です。

地方の出身者のほうがよくわかると思うのですが、商店街にちょっと変わった店主とかいませんでした?

子供から「あのおっちゃん、ちょっとおかしいよね」と言われるようなちょっと激しい個性的な方です。

昔は、ああいった方も自分の城をもち、生き生きと働いていた。

世のなかの許容範囲が広かったと思います。

もっと平たく言うと、のんびりほのぼのしてたなあと思う。

昔は良かった、ばかりを繰り返すのは良くないとは思うけど(美化されていくしね)、一歩外れたら終わりと汲汲として椅子取り合戦を繰り返す今の世のなかより、やっぱりよかったんじゃん? と思わずにはいられません。

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