中年派遣男子

中年派遣男子

最近の記事

「理不尽が日常」第3話

〇会議室(朝) 男子、動かなくなった派遣君に向かって手を合わせている。 派遣君、ぴくぴくと痙攣するように動き出す。ぎょっとする男子。 男子「(身をひいて)え、エクソシスト!」 派遣君、顔を上げて、 派遣君「だれが悪魔じゃ」 男子、そんな派遣君を見て笑う。 派遣君「それにしても、これじゃ、ほんとに誰のために働いてんだか」 男子「日本は欧米と違って派遣会社のピンハネ率に対する規制がないからね」 派遣君「そうっすね」 男子「あーあ、派遣会社の社員にはボーナスが払われ、

    • 「理不尽が日常」第2話

      〇駅、構内(朝) 男子、人混みの中、小走り。男子の服装はビジネスカジュアル。 人をよけながら、急いでいる。 男子、改札で定期入れを当て、改札に入る。 男子、階段を駆け上がり、ホームに止まっている電車に飛び乗る。 ドアが閉まり、走り出す電車。 男子、車内の中に進み、吊革を持って立つ。 男子、電車に揺られながら、車内を見回す。 男子(M)「コロナが増えても減らないな」 車内、満員ではないが、そこそこ混んでいる。 男子(M)「前は空いてたから座れたのにな」 男子、座ってい

      • 「理不尽が日常」第1話

        (あらすじ) 派遣で働く中年男子の苦悩とストレスを描いていきます。 男女共通の派遣あるある、男の派遣だから得したこと、損したこと、差別されたことなどを描写します。 クライアント企業の顔色ばかりを伺い、使い捨てのように派遣社員を扱う派遣会社や、貶めるために存在させるのか、というぐらい派遣を雑に扱う就業先の企業についても掘り下げ、派遣未経験の会社員には知られていない事情を著します。 中年派遣男子の脳内にたまった不満を引き出したり、解説するために、派遣君、派遣さんというキャラクタ

        • 頑張るだけ頑張ったら、派遣に堕ちるのもアリ

          堕ちる、なんて書いてますが、派遣が正社員より下とはまったく思ってません(自分がどうとかこうとかは置いといて)。 ステキな派遣さんを、どうしようもない正社員を、山ほどみてきた。 反対もいっぱいいるけどね。バカな派遣とか、バランスの取れた正社員さんとか。 とゆーことで、仕事の能力も人間性もすべて人による。肩書きでは決してはかれません。 それがわかっているのに、堕ちる、と書いたのは、世間がどうしてもそう思いたいからです。 その世間のレッテルがあるゆえに、みんな正社員でいよ

        「理不尽が日常」第3話

          商売をしようと思ったとき、ちゃんと損益分岐点を設定できるか?

          ドラマの深夜食堂がおもしろい。 原作マンガとはまた違ったものになっているが、ついだらだら見てしまう魅力がある。 そして思う。深夜食堂の店主になりたいと。 小林薫がかっこいいっていうのもでかいんだけど(笑)。 昔は深夜食堂のような小さな商売がいっぱい成り立っていました。いまは難しいですが。 飲食も物売りもサービスも大手の資本の入ったお店が全国を埋め尽くし、個人の商売が立ちいかなくなったからです。 でも、困ったことにいまも昔も組織に属すことがどうしても合わない(いろん

          商売をしようと思ったとき、ちゃんと損益分岐点を設定できるか?

          いつの時代になっても結局、男のゴールは〇長なのか?

          社長、部長、課長、係長・・・係長って最近あまり聞きませんね。大きな会社じゃないと設置されてないポジションだからでしょうか? そんなことはさておき、〇長である。いろんな〇長があるなと思う。 名前は違えど、いずれも人の上に立ち、人を束ねるポジションを示している。 〇長になりたいかどうか? そういった調査の結果が数年に一度はネットニュースに流れる。 最近の20代は××%しか管理職になることを望んでいない!!!(衝撃)みたいな感じである。 あれを見るたび、「また出たか」と思

          いつの時代になっても結局、男のゴールは〇長なのか?

          13年ぶりの「ハケンの品格」でも、派遣社員は会社にしがみつくものと描かれていて愕然とした

          ハケンの品格、13年ぶりに作る意味があるのかと思いつつ(他に見たいものもないから)視聴。 篠原涼子のキレキレっぷりだけは見てておもしろかったです。 それにしても、派遣社員が三か月契約更新してもらったら大喜びしたり、セクハラされても我慢して会社にしがみついていたり、13年経っても派遣のイメージってこうなんだとちょっと悲しくなった。 全くいないとはいいませんが、あんなふうに特定の会社や仕事に執着する派遣はあまりいません。 居るとしても、それは上(正社員)にうまく取り入って

          13年ぶりの「ハケンの品格」でも、派遣社員は会社にしがみつくものと描かれていて愕然とした