見出し画像

マムジーンズ

最近「マムジーンズ」なるものが流行の兆しあり。
そのジーンズは、80年代後期〜90年代ファッションを彷彿させる形をしている。

そのほかにもメイク方法や髪型、リュックや独特のモノトーンなどなど、90年代を感じるものがたくさん出回っている昨今。

この時代が大好きな私は、街でそのような格好の人を見かけるたび「岡崎京子の漫画や昔の雑誌に出ていた人みたいな人が歩いてるー!」と、テンションが上がり、あくまで平静を装ってはいるが、内心は「ひゃっほう!」といったかんじです。

好きだけど手の届かなかった、タイムスリップするしか手段のなかったものが今目の前にあるなんて!と、うれしい限り。


そもそも90年代は70年代のリバイバルとも言われていて、たくさんの「70年代風」で溢れた時代でもありました。


ファッションの流行のサイクルはほぼ20年単位なんですね。

それってちょうど、親子世代前後ともいえます。
「マムジーンズ」という名前にも納得。


流行は繰り返すと言うけれど、一度通ったことをもう一度全く同じようにっていうのは、ないんじゃないかなと思います。

みんな確かに進んで、時代も動いてきているのに、それらをないことにして、それ以前に戻るということなんて、できない。


だから、同じようなものが流行っても、必ずちょっとずつどこか違う。


でも、リバイバルしたものの需要があるということは、どの時代も結局同じような考えや感覚を持っている人たちが生きているのかも、それで世界は成り立っているのかも!と、なんだかうれしくなります。


同じような感覚を持った人同士が親子っていうのも、いいなとおもいます。

もしかしたらそのこと自体も誰かの戦略なのかもしれませんが、昔流行ったのよーなんて言うお母さんと、今はこんな風に着るんだよって言う娘とは、楽しそうだし、良い構図。

時を越えて、同じようなものを好きになるなんて、奇跡すら感じます。


新しいものだから良いという考えは無いですが、古いから良いというわけでもありません。
これまで積み重ねてきた歴史は大切。
乗り越えた先である、「今」も大切。
両方だから、良い。


というわけで、私もマムジーンズ、買いました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?