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東京記録帖

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東京から見た日々のいろいろ
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夢

夏目漱石で何が好き?と聞かれたときには、「夢十夜」と答えることに決めています。

(↑「文學ト云フ事」より。宝生舞さんの美しさは必見。)

文豪ならではの卓越した文章はもちろん、「夢」そのものが好きだから、というのも理由の一つ。

夢のことは、よく思い返したりします。

夢にしか出てこない街について考えて、「本当にあったらいいな」とか、「もしかしたら実際その場所に行くことが

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マムジーンズ

マムジーンズ

最近「マムジーンズ」なるものが流行の兆しあり。
そのジーンズは、80年代後期〜90年代ファッションを彷彿させる形をしている。

そのほかにもメイク方法や髪型、リュックや独特のモノトーンなどなど、90年代を感じるものがたくさん出回っている昨今。

この時代が大好きな私は、街でそのような格好の人を見かけるたび「岡崎京子の漫画や昔の雑誌に出ていた人みたいな人が歩いてるー!」と、テンションが上がり、あくま

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量産型

量産型

何年か前から、「量産型女子」ということばをよく耳にします。

着るものや持つものって、自分で一つずつ選択した結果の、いわば自己表現の一種。

せっかくの表現の機会を生かせていないのは、やはり勿体無いなあと思ったりします。

決して、真似が良くない、とかいうことじゃなくて。
(友達や芸能人が着ていて「いいなあー」って思ったりする気持ちって、かわいいって思うし結構好きです。それだってある種

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少し昔の東京

少し昔の東京

突然ですが、私、「少し昔のこと」が大好物です。

それも、作られたものより、リアルな日常に近いものであればあるほど好き。

中学生の頃は、図書館の書庫で古い新聞縮刷版を大いに楽しんでいたし、今でも国会図書館で少し昔の資料に触れるのが趣味です。

変わりませんね。

現在は過去の積み重ねであり、過去を知る事は現在を知る事。

そんなことを考えたり、単純にタイムスリップした気分が味わえるから!

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リリアン

リリアン

リリアンといえば、乙女。
乙女といえばリリアン。

キキララのキラキラのを、持っていました。

これ↓

一体何に使うのか、何のために編むのかわからないけれど、なんだか編むだけでメルヘン乙女な気分になれた、リリアン。

編むときに星型になる紐を見つめながら、うっとりしたあの頃…

これこそが乙女心!

便利とか不便とかでなく、ほかのひとからは無駄と思われるかもしれないものにも情熱を注ぐ!

なぜな

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サプライズ

サプライズ

アメリカのドラマなどで、「サープラーイズ!」というシーンが度々あるけれど、あのセリフが結構前から気になっている。

日常には意外とサプライズがある。

例えば、道路に不意に落ちている、片方だけの靴とか(あれはなんなのですか?)。

安定志向の人でも、ある程度のサプライズはきっと、必要なんじゃないかという気がしている。

「毎日のんびりゆっくり過ごしたいの♪」なーんて思っていても、気づかぬうちに、サ

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東京あれこれ①

東京あれこれ①

東京の写真集は数あれど、特に好きなものといえば、この二冊。

ホンマタカシ
東京郊外 TOKYO SUBURBIA

中野正貴
東京窓景

東京は人工的に作られたものが多い街で、だからこそ、そこにある人間や、自然がより浮かび上がってくる。

人間っぽさや、生きていることを、却って大きく感じたりする。

目立とうとしたり、わかりやすくしようとする気持ちから、意図せずごちゃごちゃしてしまった広告たち。

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はじめに

はじめに

無機質とあたたかさとが絶妙に交錯する街、
東京

曲を書き、ピアノを弾いて暮らす
私たちの目から見た

東京の、日々の記録