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星野源のサブスク解禁が与える影響

タイトルにもあるように8月30日より星野源の全シングルとアルバムが各サブスクリプションにて配信が開始された。
今や''国民的ブラックミュージック''として確固たる地位と築いた星野源だが、さらにその地位が強まりそうに感じる。CDとしては敷居の高いシングルも他人にシェアしやすくなるのはサブスクの最大の利点だ。

ついに星野源まで解禁されたとなると、他のサブスク未解禁のアーティストが孤立していってしまうのではないかと思う。
今年に入ってback numberBUMP OF CHICKENなどの大物アーティストが立て続けに解禁しており、今後の新規ユーザー開拓と既存ユーザーの継続率上昇に確実に繋がっていくだろう。


こうなってくると未解禁のアーティストに対して「お金を払ってるのに聴けない」という感情が湧くユーザーが増えてもくる。
音楽を無料で聴く行為が悪だという認識がようやく浸透した今だからこそサブスクは伸びを見せているが、お金を払ったら払ったで自分の好きなアーティストが聴けないというのも気の毒だ。(未解禁のアーティストはCDに促したい戦略なのだろうけど)


星野源もサブスク解禁までかなりの時間を要した。(おそらく彼の所属しているビクターの意向かと思うが。)
しかしPOP VIRUSのライブツアーが世界規模になった今、CDをちまちまと輸出したり、iTunesで販売するにしても今や限界がある。
ライブの予習や、帰り道にセットリストをプレイリストに組み込んで聴ける手軽さがサブスクの最大の強みであり、ファンの増加が目に見えてわかる。


はっきり言ってしまうと解禁するかしないかは世界を見ているか日本を見ているかの差だと思う。
国内市場での売り上げや印税で満足しているアーティストはこれからも解禁しないだろうし、世界規模での展開ならサブスク解禁は必須条件だ。
CDを売りたいのであれば、RADWIMPSのようにライブのセットリストの楽曲だけ解禁する方法が効果的だろう。

今回の星野源のサブスク解禁が日本の音楽業界の保守的な部分を少しでも解消してくれるなら、日本の音楽が世界へ展開していける大きな一歩となる。
音楽業界のお偉いさん方はYouTubeで海外のユーザーが日本の音楽のリアクションムービーを投稿しているのをご存知なのだろうか。
日本の音楽が向こうの若いリスナーや音楽通のおじさま方に気に入られ始めているのだ。
(今山下達郎がサブスク解禁なんてことが起きれば、アメリカでお祭り状態になる。)

リスナー人口的に日本では儲かりにくいサブスクだが、情報の共有がメインの時代でかつてのヒット曲を掘り起こしたり、そこから若者がインスピレーションを受けて新たな作品作りにつながったりと、音楽業界が活性化していくことは間違いない。Sound Cloudのような一般ユーザー作品の投稿の敷居を低くするのも面白いと思う。


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大阪音楽大学学生による、プロデューサーと作曲家のユニット。主催イベントや地域の施設の委託事業で、親子に向けた演奏会や絵本の朗読公演を行なっている。音大生の活動する場を模索しながら、自分たちの想いを音に乗せて関西中に届けている。記事は本団体学生ライターの下村が執筆。
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