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#映画

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』感想

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』感想

 あの……TVアニメ本編より断然完成度高くなかったですか……!? 観に行ってよかったです。TVアニメはこの映画に辿りつくために生まれたんだと思いたくなるような、それでいてエピローグのような、続編にして完結編……「ようやく終わった、私たちのレヴュー『スタァライト』が」。
 こんなに良い作品になってると思わなくて本当にびっくりした。

 アニメを観たとき、絵もキャラもかわいくてアニメーションも劇中歌と

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Question

映画『ファーザー』

ラストまでずっと、観客もどこまでが本当で何が真実なのか、わかるようなわからないような不安の中に置かれて、それがアンソニーの感覚と(完全に同じではないものの)重なっていて、最後の最後に「そういうことだったのか……」とわかる。
とはいえ、我々観客は何がどうなっていたのか把握できるけど、アンソニーはおそらく最期まであの記憶と現実の混濁の中に取り残されるわけで……救われようがない……

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はばたいていく

映画『はちどり』

※以下、台詞の引用はうろ覚えです
※明確なネタバレはしていませんが、わかってしまう部分もあるかもしれません

 映画館で観られてよかった。
 少女であったことがなくとも、誰かに軽んじられたことのあるひと――すなわちこの世のほとんど全てのひとの鑑賞に堪える作品だと思う。
 この映画を観たひとが黙って殴られることのないように(そして、誰かを殴りつけることのないように)、そのことに自

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『ノマドランド』

期待していたほどおもしろくなかった……。
現代アメリカ資本主義社会に対するアンチテーゼ、ではあるんだけど、それ以上の深みが感じられなかった(一度観ただけの個人的な印象としては)。
中盤から出てくるノマドのカリスマ宣教師みたいなおじさんはやばいひとなのかなと思ったら、全然そんなこともなく。
現代アメリカ社会で生きていたら、もっとクリティカルに自分の実存に迫ってくるものがあったのかもしれないけど。

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『燃ゆる女の肖像』

『燃ゆる女の肖像』

 観に行ってきました。
 ものすごい名作かどうかはわからない(まだそこまで消化できていない)んですが、わたしはとても好きでした。

※以下、核心には触れないけどストーリー展開上の多少のネタバレを含みます。

 画家の女のひと(マリアンヌ)と貴族の娘(エロイーズ)の話だというのは事前に知っていたんだけど、もう一人、館にいる唯一のメイド(ソフィ)がいて、その三人での束の間の共同生活シーンがとても良かっ

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CALL ME BY YOUR NAME

※この記事は2018年5月24日に、はてなブログにて公開したものです

映画『君の名前で僕を呼んで』を観てきました。

この記事のタイトルは英語ですが、日本語字幕付きで観たし、使用言語については「英語だなあ」「フランス語だなあ」「たぶんイタリア語だなあ」くらいの区別がついたくらい。
というわけで、日本語字幕に頼った理解です。簡単な単語くらいなら聞こえたけど、それだけ。

※以下で内容にがっつり触れ

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Dance in Pride & Prejudice

※この文章は、2013年秋に友人知人と出した映画批評の同人誌に載せたものを、2018年1月10日に、はてなブログにて公開したものです

It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a gook fortune, must be in want of a wife (Austen, Pride

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映画プリアラ ~パリッと! 想い出のミルフィーユ!~

※この記事は2017年11月8日に、はてなブログにて公開したものです

ミラクルライトを握りしめた子どもたちに混じって観てきました、映画「キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと! 想い出のミルフィーユ!」。

プリキュアはみんなかわいいし応援しているけど、推しはシエルちゃんなので、シエルちゃんがたっぷり描かれた今回の映画はとても楽しかった。
わたしもミラクルライト振ってプリキュア応援したかったな

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