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【意外に効く】眠れない夜に、尺八の音色を。

眠れない時って、ほんとにどうやっても眠れない。
翌朝のこと考えたら余計に焦ったりして。
それを「尺八」でソリューションしようって話です。

Amazon musicで"shakuhachi"と検索したほうが豊富にヒットする。
海外での需要が意外にあるのかもしれない。

私が尺八に魅せられたのは、"低音性難聴”にかかった数年前。

大きな物音を避けねばならず、ロックとかヒップホップとか、そういうどかどか音が鳴る音楽が好きな私には、非常に苦しかった。
耳の調子がよくなってきた頃、さて音楽を聴きたい。とはいえ、いきなりロックなどを聴くのは怖い思いがした。
何か良いあんばいのものはないか…

和楽器でポップスを演奏してるものを探したなか、尺八にたどり着いた。
和風居酒屋でかかってる「三味線JPOP」みたいなの、あるじゃない。
イメージはあれで、でもあれだと飲みにいきたくなっちゃうと困るから、「耳馴染みのある曲を、優しい音色で」と思い、尺八版ポップスに行き着いた。

尺八の音色は、耳に優しい。
音の高低が直線でなく、流線のように滑らかに描かれていく。
一聴して耳に障る感じがなく、安心した気持ちで音楽を聴くことができた。

それ以来、夜寝る前にも尺八を聴くように。安心するせいか、眠たくなってくる。
尺八の音色に含まれている成分に、眠くなるものでも入っているのかしら。
意外に多い尺八プレイリストから、私のオススメをご紹介したい。
眠りにお困りの方に参考になりましたらば。

Bamboo Flute Orchestra / Avicii "Wake Me Up" Cover

Bamboo Flute Orchestra(バンブーフルートオーケストラ)は、女性5人組の尺八奏者による音楽グループ。
2016年、辻本好美がソロ・プロジェクトとしてBamboo Flute Orchestra名義でアルバム「SHAKUHACHI」を発表。その後、辻本好美の出身大学である東京芸術大学の同級生や後輩、そしてミュージシャン仲間に声をかけ集められた4人のメンバーが新たに加わり、5人編成のユニットとして生まれ変わって2018年にセカンドアルバム「尺八Classic」をリリースした。

wikipedia

いい意味でイメージを裏切る感じで、「これはいいものを見つけた!」と思った。
「和楽器の一つ」として尺八を捉えていると気づけなかったけれども、これは独特のグルーヴ感があり、退屈しない。
Bamboo Flute Orchestraはこのほか、Smooth criminalやBorn this wayなどを収めたカバーアルバムを出している。
尺八の音色が新食感のポップスを楽しめるので、とっかかり作品としておすすめ。

(参考)Aviciiの原曲はこちら

Kohachiro Miyata / The Complete Masterworks for Shakuhachi

カバーで楽しむ尺八から奥へ分け入り、尺八のソロ演奏も聞いてみたいと探したのが、こちらの宮田耕八朗氏。

1938年 東京に生まれる。
1955年 尺八を始める。流派に属さず独自の技法を開拓。
1962年 村岡実・横山勝也と東京尺八三重奏団を結成。
1964年 東京尺八三重奏団が母体となって伝統音楽の発展的継承と新しい日本音楽の創造を目指して日本音楽集団を結成。

日本音楽集団ウェブサイトより

引用にある「日本音楽集団」とは、1964年伝統的な邦楽の枠をこえ、現代の現代の潮流を合わせもち、誰にでも親しめる邦楽のあり方を求め誕生したもので、宮田氏はその創設メンバーだそう。

「流派に属さず独自の技法を開拓」という一文に、硬派な一面がのぞきグッときますな。
そして、その奏る音色も寂寥であり同時に孤高。
個人的な印象としては、これを聴くとき私の眼前には、西部劇によく見られる荒涼とした砂漠が広がる。
和楽器なのに西部劇をイメージさせるとは、尺八の可能性は無限大だ…。
心をしばし鎮めたいとき、集中したい時などにもおすすめ。

明日からの一週間、気持ちよく始められますように。


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