【意外に効く】眠れない夜に、尺八の音色を。
眠れない時って、ほんとにどうやっても眠れない。
翌朝のこと考えたら余計に焦ったりして。
それを「尺八」でソリューションしようって話です。
私が尺八に魅せられたのは、"低音性難聴”にかかった数年前。
大きな物音を避けねばならず、ロックとかヒップホップとか、そういうどかどか音が鳴る音楽が好きな私には、非常に苦しかった。
耳の調子がよくなってきた頃、さて音楽を聴きたい。とはいえ、いきなりロックなどを聴くのは怖い思いがした。
何か良いあんばいのものはないか…
和楽器でポップスを演奏してるものを探したなか、尺八にたどり着いた。
和風居酒屋でかかってる「三味線JPOP」みたいなの、あるじゃない。
イメージはあれで、でもあれだと飲みにいきたくなっちゃうと困るから、「耳馴染みのある曲を、優しい音色で」と思い、尺八版ポップスに行き着いた。
尺八の音色は、耳に優しい。
音の高低が直線でなく、流線のように滑らかに描かれていく。
一聴して耳に障る感じがなく、安心した気持ちで音楽を聴くことができた。
それ以来、夜寝る前にも尺八を聴くように。安心するせいか、眠たくなってくる。
尺八の音色に含まれている成分に、眠くなるものでも入っているのかしら。
意外に多い尺八プレイリストから、私のオススメをご紹介したい。
眠りにお困りの方に参考になりましたらば。
Bamboo Flute Orchestra / Avicii "Wake Me Up" Cover
いい意味でイメージを裏切る感じで、「これはいいものを見つけた!」と思った。
「和楽器の一つ」として尺八を捉えていると気づけなかったけれども、これは独特のグルーヴ感があり、退屈しない。
Bamboo Flute Orchestraはこのほか、Smooth criminalやBorn this wayなどを収めたカバーアルバムを出している。
尺八の音色が新食感のポップスを楽しめるので、とっかかり作品としておすすめ。
(参考)Aviciiの原曲はこちら
Kohachiro Miyata / The Complete Masterworks for Shakuhachi
カバーで楽しむ尺八から奥へ分け入り、尺八のソロ演奏も聞いてみたいと探したのが、こちらの宮田耕八朗氏。
引用にある「日本音楽集団」とは、1964年伝統的な邦楽の枠をこえ、現代の現代の潮流を合わせもち、誰にでも親しめる邦楽のあり方を求め誕生したもので、宮田氏はその創設メンバーだそう。
「流派に属さず独自の技法を開拓」という一文に、硬派な一面がのぞきグッときますな。
そして、その奏る音色も寂寥であり同時に孤高。
個人的な印象としては、これを聴くとき私の眼前には、西部劇によく見られる荒涼とした砂漠が広がる。
和楽器なのに西部劇をイメージさせるとは、尺八の可能性は無限大だ…。
心をしばし鎮めたいとき、集中したい時などにもおすすめ。
明日からの一週間、気持ちよく始められますように。
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