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Die With A Smile / Lady Gaga & Bruno MarsのMVで思い出したアーティストたち

今朝、ブルーノ・マーズ /ドンキ / CMという、ありえないパワーワードに度肝抜かれた皆さん、こんにちは。
MVをパッと見た瞬間に、身体中に鳥肌が出まくった、レディガガとブルーノ・マーズの新曲 Die With A Smile について、思いの丈をぶちまけたいと思う。

このスケールの大きさ、本当にやばすぎないだろうか。
もう何十回も見たけれど、私は二人の天才から、これまでの音楽を彩ってきた偉大なアーティストへのリスペクト、そして、人間そのものへの溢れる愛を受け取った。そこで今回は、個人的にこのMVから思い出したアーティストを挙げてゆく。

※個人的な意見で、違う解釈もあると思います。意見として受け取っていただけると幸いです。

Frankie Vallie / Can't Take My Eyes Off You

まず、60〜70sをバリバリ意識した、レディ・ガガ、ブルーノ・マーズの衣装がエモすぎるのだけど、ブルーノの圧倒的な歌唱力と幅広の襟のシャツ、フランキー・ヴァリを思わせる。
こちらの動画は、言わずもがなのCan't Take My Eyes Off You。
落ち着いたメロディのヴァースから、「シンプルだけど一番大事なこと」を叫び散らかすコーラスで、一気に盛り上げてくる展開。
こういうところも両曲共通していると思う。

Amy Winehouse / Back To Black

そして、ガガの髪型とあのメイク。どう考えても、エイミー・ワインハウスなんだよなあ。

ガガもエイミーも、感情を揺さぶる歌唱力で、どちらも確かトニー・ベネットと共演してたという共通点がある。ガガはエイミーが亡くなった後、追悼もしていた。
もうこの時点で胸熱なのだが・・・。

Nirvana / In Bloom

Die With A SmileのMV、スタジオの左側にマネキンのオーディエンスがいるの、気にならなかっただろうか?
Die With A SmileのMVは、おそらくエド・サリヴァンショーへのオマージュがあると思う。
そこで思い出したのがNirvana。Nirvanaは、エド・サリヴァンショーをパロディしたIn BloomのMVで、1993年、MTVビデオ・ミュージック・アワードの「ベスト・オルタネイティブ・ビデオ」を受賞している。
In Bloomでは、きゃーきゃー騒ぐ女の子たちがオーディエンスとして映り込む。そこには、音楽を本当に聴いているか疑問に感じてしまう「オーディエンスの不在」を皮肉に示しているのだが、Die With A Smileでは、この「オーディエンスの不在」をマネキンとして表現することで、ある種の対比を感じる。

Micheal Jackson / Billie Jean

Die With A Smileのラスト、ブルーノがハットをかしげて終わるのだが、これはもう明らかに、彼自身も敬愛するマイケル・ジャクソンへのオマージュ。
これを天国でマイケルも見てて、楽しんでくれてたらいいなと感慨に耽るなどした。


私たち、今この生きている世界で、思いもしなかったようなことを現実にみていると思う。
対立や戦争もそうだし、感染症や災害の恐怖も、みんなそれぞれに目の当たりにした上で、やっぱり今日も、それぞれの思いを大なり小なり抱えて生きている。
先ほど、このMVに出てくるマネキンは「オーディエンスの不在」を示していると述べたけど、音楽をライブで楽しむことが難しい時期が、最近まであった。カートが「曲なんか聞いてないんだろ」とおちょくったミーハーなファンすら、演奏するミュージシャンの前には文字通り、存在できなかった時勢があった。
このMVで、二人はオーディエンスがいないスタジオで歌い、踊り、そのことで、今ふたたび、私たちが音楽を楽しめていることを祝福している。
そして、大げさな妄想であって欲しいけど、いつくるかわからない世界の終わりに、やっぱり愛がそこにあってほしいと祈っている。
過去のカルチャーや音楽を「懐かしい遺物」とせず、私たちにしめした上で、私たちが確かに生きている「今、ここ」に意識を向けさせたレディ・ガガとブルーノ・マーズ。
こんな曲、好きにならんわけないやろーーー!!

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