売れないバンドマンを解剖する

まず前提として、ここで議論に挙げるのは「趣味としての」バンドではなくあくまで「売れたい」バンドの話であることを念頭において頂きたい。

僕は、彼らが売れない理由は一重に「市場に対する視野の狭さ」であると考える。身近な売れない社会人バンドを思い浮かべてほしい。彼らは活動を主にライブハウスで行う。Twitterでのライブの告知→ライブハウスでのライブの繰り返し。売れないバンドのライブ活動は必ずと言っていいほどこの循環に帰着する。ではなぜこの循環が彼らを売れないバンド足らしめているのか。

ライブハウスは敷居が高い上に、新規のファン獲得の効率が悪すぎるぎるからである。

ライブハウスに足を運ぶ客にとってチケット代+ドリンク代は安いとは言い難い。その上ライブハウスで聴くのはほとんどが初見の曲である。一人で初めてライブハウスに行くとなればその敷居はさらに上がる。ましてTwitterで不意にフォローされた曲も聴いたことのないバンドの告知を見て高い金を支払ってライブハウスに足を運びたくなるだろうか。答えは否だ。

ライブハウスは金を稼ぐ手段に過ぎない。

このことを忘れてはならない。売れないバンドマンはライブハウスを目的にしている。言い換えれば目的と手段が前後している。では、何が彼らをライブハウスに固執させるのか。最大の理由理由は人間関係である。ライブハウスを通じた他バンド、ブッキングの人々との交流。それらが彼らにとって「居心地の良い空間」を作りだす。所謂「内輪」の完成である。この内輪が完成すると彼らはそこに入り浸る。この典型としてTwitter等に同じような他バンドとの交流している写真を載せる事例が挙げられる。しかし、彼等にも一定数ファンがいるのは事実。そういったファンがその写真に反応する。その結果、自身をアイドルと勘違いするバンドが誕生する。所謂「売れないバンド」はここで止まる。一定数でファンの数が頭打ちになり(新規のファンが増えないのだから自明である)、バイトをしつつ内輪の「居心地の良い空間」で腐っていく。これが彼等の「本気の」音楽らしい(笑)。

では、売れるにはどうすれば良いのか。つまり、どう新規ファンを獲得するのが最も効率が良いか。youtubeを筆頭とした動画投稿サービスを市場としてフォーカスすることだ。理由は主に二つある。

一つはライブハウスと比較した際の敷居の低さ。自ら足を運ぶ必要が無く、無料で動画を見ることができる。さらには、聴きたくなった時にすぐその場で曲を聴く事ができるという利便性も兼ね備えている。二つ目はその普遍性。一度曲をmvの形で投稿してしまえば半永久的に残り続ける。つまり、投稿さえしてしまえば後は何もしなくても新規ファンの獲得が期待できる。

以上より新規ファンの獲得には動画投稿サービスを利用するのが最適であることは自明である。確かに、そのようなmvも多くの人に見られなければ意味がないという反論もあるだろう。しかし、そのような問題は「広告依頼」という形で解決できる。ライブを行う費用を広告に回せばより多くの人々の目に触れることになる。思うに、mvなどを投稿しているのに売れないバンドというのはこの「広告依頼」をしていないことが多い。

つまり、売れるためには「曲の作成→mv作成→動画を投稿→広告依頼」が最適解である。ネットで人気がでてきたらライブハウスを用いてライブをすればいい。たったこれだけのことができないバンドが多すぎる。売れたいのなら機材に金をかけるのではなくファンの獲得に金をかけるべきだ。バンドをしていない人間は機材の違いなど分からないのである。楽器経験が無い人がアンプの違いを聞き分けることができるとは言い難い。エフェクターも然り。であれば機材に金をかけるのは余裕が出てきてからで良いのである。

もはや、何も考えずライブハウスでライブし続ける「音楽に本気」なバンドは時代錯誤である。色々書いたが、あくまで一個人の意見であることを強調しておきたい。

最後になるが、これを読むバンドマンの方々成功を祈念してやまない。



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