贅沢な時代(音楽)

オペラ「フィガロの結婚」を見ました。YouTubeで。どうもそれはロンドンの王立音楽大学のチャンネルらしく、ありがたいことです。実際に目の前で見るのとではまた違うんでしょうけどね。

以前からオペラを見てみたいとは思っていたけれども、お金もなく機会にも恵まれず。そんな自分でもインターネットで見れるのという驚きです。音楽は好きですが、こういう古典の教養というのは自分には全くないもの。クラシックミュージックは多少お金持ちでないと厳しいのかもしれない。

ただやはり音楽や作曲を続けていると色んなものを学びたいものです。長い歴史のある文化では古典から学ぶものは多い。そういうものが現代では簡単に見れてしまうのですから本当に贅沢です。

以前モーツァルトやベートーヴェンの曲を必死で楽譜見ながらDTMで打ち込んだりしましたが、本当大変。現代の音楽とは全く違う部分が多く、偉大な作品を研究すると感嘆するばかりです。

こうして昔の作品を読んだり見たり聞いたりしているとなんだか当時の世界が垣間見える気がしなくもない。現代では変わってしまった価値観も多いですが、ユーモアいっぱいで笑えるし、しんみりするところも多い。昔の人がどんなことを考えていたのか正確には分かりませんが、面白い人は沢山いたのだと思います。

昔の音楽といえば庶民のものではなく貴族のものでした。それが今では庶民の日常に存在しているわけで。それは偉大なる先人が道を作ってくれたからです。そう思うと多少の勇気も湧いてくる。

交響曲とかオペラというものは現代の感覚でいうとものすごく長いものが多いです。現代の音楽は3分くらいが多いし、5分もあれば長いと言われるかもしれない。例えばベートーヴェンの交響曲第九番は1時間以上はありますし、フィガロの結婚は3時間くらいあります。それは形式とか色々あるのもそうですが、今とは時間の感覚が違ったのかなぁとも思います。

ただ純粋に楽しむことができる時間。そういうことの大切さを思います。

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