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盃つまんで Vol.09

 「第二の人生で、暮らしたい町はどこですか?」というご質問をいただいたので少し書いてみよう。
 十八歳で長野県松本から大学進学のため上京。東京で就職して以来、五十年を越えた。勤めを辞めて毎日通う所がなくなると、東京に住む理由もあまりなくなる。転勤の多い家に育ったため定住意識が薄く「どこに住もうが自由」という気持ちは常にある。
 六十歳ころになり、どこか別の町に住んでもう一つの人生を持つのも面白いか、それなら異なる文化のある大阪、神戸、沖縄が浮かんだ。

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