大晦日のギフト

引き寄せの法則。



そう聞くと、なんだか胡散臭いと思う人もいるだろう。
私自身がそうだ。引き寄せの法則といえば、スピリチュアル界隈では、思考が現実化するから、自分の好きなことを好きなだけして、気分がハッピーになれば、自分の欲しいものを引き寄せることができる、という話がある。スピリチュアル系のすべてがそういう解釈をしているわけではないが、自分の好きが他人の好きに入れ替わって無理して高級ブランドのカバンを身につけて資金繰りに苦しむ、なんて話も聞いたことがある。


だけど、最近、本当に引き寄せているんじゃないかと、少し怖くなるくらい、自分が欲しいと思ったものが手に入ってきている。そんなことを感じていた大晦日に、今までで一番大きなギフトあった。それは、ずっとほしいと思っていたギター。


姉の夫、義理の兄がゴルフコンペで景品で、一番の高額商品だったクラシックギターが当たったのだ。最初、兄が「ギター弾く?」と声をかけてくれたけど、姪っ子が「やだ!ギター弾くー!」と喜んで放さなかったから、すぐにあきらめた。自分で買ったらいっかと思って、トイレ掃除をしていたら、姪っ子っがひょっこり顔を出してきた。


「ゆみちゃんにギターあげる」
「いいの?弾きたいんじゃないの?」
「うん、他にやることいっぱいあるから」
と、譲ってくれたのだ。


ちょっと大人げない自分に恥ずかしくなったけど、姪っ子がせっかくゆずってくれたのだから、「ありかとう!めっちゃうれしい!」と精一杯喜んだ。だぶん、姉と義兄が子どもたちを説得してくれたのだと思う。そして、素直な姪っ子の優しさにジーンと胸が温かくなった。子どもの方がよっぽど大人な対応をすることがある。


引き寄せた、と感じたのは、2024年の手帳に「ギターを手に入れる」と書きこんで1週間後の出来事だったからだ。というのも、ひすいこうたろうさんと武田葉子さんの共著、『すごい運の育て方』の内容を知ったことがきっかけだった。たとえば、「〇〇を買う」ということを目標にすると、それを手に入れるまでにお金が必要で、叶えるためにハードルが高くなり、それを欲しいと思う気持ちが薄れてしまう。大事なのは、何故それを叶えたいのか、という自分の本当の願いを知り、体験したいのか、所有したいのか、そういう具体的なところまで落とし込み、より具体的に臨場感のあるワクワク感を感じるかどうかというところにある。


この本に興味を持っている時点で、自分も胡散臭い人間に一人になっているわけだが、とにかく、自分もやってみようと思い、ノートに書きだしてみたのだ。


しかも、このギフトのされ方がすごいなと思った。こんな高価なものを譲ってもらったからには、絶対練習して上手くならないといけない。姪っ子の気持ちを無下にもできない。


「ちゃんと弾けるようになっててねーっ!」
と帰り際に言われて、頑張らないとなと意気込んだ。



他に、引き寄せた要因としては、ありがとうノートもその一つなんじゃないかと思う。今までは、人に何かしてもらったら、悪いことをしたな、この倍以上返さないと、とネガティブな気持ちになっていたけど、だんだんと素直に受け取れるようになってきている。自分の周りには、こんなにも豊かなものがあったんだと、魅力の再発見にもなる。そういう空気感が、周りにも影響しているような気がする。


さて、今からギターの練習をするか。まずは、ハッピーバースデーを弾き語りできるようにしよう!

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