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全身を巡るリンパ液のお仕事

リンパ管は血管と同じように全身に張り巡らされています。その中に流れているのがリンパ液です。

起点は毛細血管や末端からでリンパ節を経由しながら最終的に静脈へ合流し心臓へと戻っていきます。

仕事としては体全身で発生した老廃物や異物の回収をします。他には細菌やウイルスなどが侵入した際の免疫活動など。

リンパと中医学の肺の関係のお話です。

リンパ管と血管

血液は栄養や酸素を乗せて動脈を介し全身に分配されます。
心臓からの動脈、そこから毛細血管に分かれ届けられます。
届け終わった血液は今度は老廃物や二酸化炭素など不要なものを回収しつつ静脈を介し心臓へ。

その時に一部は静脈に回収されず、リンパ管へと流れていくと言われています。

血管よりもリンパ管の方がガードが甘く、血管内に入れないような分子が大きめなタンパク質なども回収できます。

ちなみに浮腫みは血管から体液が染み出すことで発生し、血流やリンパ液の流れを良くすることで、体液や老廃物の回収を促し浮腫みを改善に向かうようにすることができます。

リンパ節

リンパ節はリンパ管という線路の間に駅のように設けられているイメージです。

扁桃腺のある首の横、わきの下、鼠径部などリンパの流れを促すときにマッサージするところです。

細菌やウイルスなど体内に入り込んだ異物や老廃物はリンパ管で回収され、リンパ節内に待機しているリンパ球と呼ばれる免疫細胞と戦います。

免疫細胞はリンパ液の中にも存在しており常に全身をパトロールし、体の奥、内臓まで異物が侵入してこないよう戦ってくれています。

中医学の肺

中医学では呼吸はもちろん免疫系も肺が統括していると言われています。
そして全身の水の代謝も主ります。
他には皮膚や鼻、大腸にも肺の状態が反映されるとも。

◆肺の免疫

外から邪がやってくると体表を衛気が防御してくれます。気、そのものは脾で作られ、肺はその衛気を全身に散布する働きがあります。

◆肺の水の代謝

水の事象は腎が統括しています。

肺の水の代謝は代謝経路、道を整えるイメージです。必要な栄養を全身に散布し、不要な水を汗で出すのか尿として腎に送るのかをコントロールしているという感じです。

全身を巡るリンパ管、リンパ節、リンパ液の働きは中医で言ったら肺に当てはまってくるのかもしれません。

肺を養う食材

肺を養う食材は白い色のものが目印です。

白きくらげ、大根、ゆり根、山芋、白菜、キノコ類、ヨーグルト などなど

また、肺は乾燥に弱いとも言われており、梨、バナナ、柿、リンゴなど果物全般のような潤すものもおすすめです!


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