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企業内診断士がライターデビューするためにできること

ライター/経営者インタビュアーで中小企業診断士のよねともです。

twitterでこんな質問をしたところ、

・企業内診断士がライターデビューするためにできること
・診断士ライターの強みとは?

この2つについてリクエストを頂きましたので
企業内診断士がライターデビューするためにできること」を中心に、「診断士ライターの強みとは?」も一緒にお伝えします!

1.そもそも、診断士ライターの需要はどこにあるの?

中小企業診断士の仕事は大きく分けて

①診る(コンサルをする、経営診断をする)
②話す(セミナーをする)
③書く(執筆をする)

の3つがあります。
今回は、このうちの「書く」についてです。

では、この「書く」というお仕事、いったいどこにあるのでしょうか??
意外と(?)、あるんです!!

【紙媒体】
1.診断士向けの専門雑誌(例:月刊企業診断、企業診断ニュース)
2.他の士業向けの専門雑誌(例:社労士とか?)
3.業界誌中にある、経営に関するコラム(例:農業系、人事系など)
4.経営者が集まっている業界団体の会員に送られる○○通信的なもの(冊子、FAX、メルマガなどいろいろ)
5.本の共著、単著(例:「ふぞろいな合格答案」、ビジネス系の本)
6.各都道府県の診断士協会が発行する広報誌づくり

紙だけでもざっとこれだけあります。
私が実際にやったものもあれば、「前こんなのやったよ〜」と診断士仲間から聞いたものも含まれます。

5は、ハードル高そうですが・・・

つぎは、webです。

【web媒体】
1.BtoB企業のオウンドメディアの記事(例:人事系、生産性向上系)
2.BtoCのメディア記事(FP、マネー系)
3.ミラサポ
4.J-net21
5.受験生支援団体にはいってブログを書く(例:一発合格道場、タキプロ、ふぞろい)

例えばこんな記事です。

(インタビュー系)

(コラム系)

特に1と2はよくお話をいただきます。企業のオウンドメディアや、企業に限らず何かの情報サイトを作ろうとなると、大量の記事ストックが必要になります。そこにライターの出番がやってくるわけです。

2.診断士ライターの強みは?

では、他のライターと違った「中小企業診断士ライター」の強みは何でしょうか?

①幅広い経営知識を持つプロフェッショナルである

例えば、経営者にインタビューをするとなると、記事の方向性にもよりますが、こんな質問をする必要があります。

・御社の強みはなんですか?
・事業ドメインは何ですか?
・競合との違いは?差別化はどのようにするのですか?
・今後の経営戦略は?

診断士であれば、試験でさんざんこれらの知識やフレームワークを学んでいますので、これらの話題にも拒否感なく対応することができます。

ビジネスの前提知識がない方だと、そもそも社長が話しているビジネス用語の意味がわからない!ということにもなるかもしれません。
(もちろん、取材には場数を踏んで慣れることも必要です^^;)

②二次試験で、論理的に「書く力」をトレーニングしている

いざ原稿を書く時も、二次試験の勉強で「伝わる文章」の書き方を徹底的にトレーニングされています。
結論は〜〜です。理由は、①・・・②・・・③・・・と、論理的構造をもって文章を組み立てることができます
(これも、読んで伝わるかどうかは、編集者さん等からの厳しいフィードバックを元に、鍛えられる点ではありますが^^;)

③中小企業の「最前線事例」を知っている

原稿のご依頼をいただくときに、「中小企業の事例をいれてほしい」とご要望をいただくことがあります。

中小企業診断士であれば、自分の支援先の他、仲間の診断士の支援先など、中小企業とのネットワークをたくさんもっています。

「今」中小企業が持つトピックスやよい事例、困っている事例などに一番詳しいのが、「支援の最前線」に立つ、中小企業診断士なのです。

ここに、原稿をご依頼いただく方のニーズが一番あるように思います。

(もちろん、事例で企業さんを題材にする際は、勝手に載せてはいけません。許可が必要です)

3.では、どうやって仕事につなげるの?

診断士ライターの需要もわかった。強みもわかった!
では、どこにその仕事があるんですか・・・?

一番みなさんが知りたいのはそこだと思います。

いろんなルートがありますのでご紹介します。

①受験生支援団体でブログを書く係になる

受験生時代、「一発合格道場」「タキプロ」「ふぞろい」などなど、様々なブログを読んで、勉強へのモチベーションを高めていたのではないでしょうか。

合格してめでたく診断士になったら、受験生支援団体でブログを書きましょう。

ここでは報酬は発生しませんが・・・

・とにかく「書く」ことに慣れる(強制的に書く順番が回ってくるので、書くネタを探さねばならない)
・書いた記事を「書いたよ〜」とシェアすることで、「書いた実績」になる
・シェアすることで「よく情報発信している人」という認知があがる

といったメリットがあります。

受験生支援団体でできた同期の絆は、永遠のものですから、ゆくゆくはそのつながりから仕事につながることが多くあります。

しかし、ここの活動は合格1年目しかできないことに注意です。

「ふぞろい」は、執筆メンバーになれば実際に売る本を作りますので、ライターどころか本を1冊つくるプロセスに関わることができます。

②「取材の学校」を受講する

インタビューのやり方、原稿の書き方を総合的に学ぶことができる講座です。卒業すると、実際に報酬を頂いて執筆案件に関わることができます。

特に、編集社や編集長とのつながりができることが大きいです。

ここで学んだインタビューのやり方は、そのまま診断士としてのヒアリングスキルになります。

2021年度の募集はなんと終わってしまったようですので・・・気になる方は2022年度にぜひチャレンジしてみてください。

私も6期生としてこの講座で学び、たくさんの案件に携わらせていただきました。

③診断士協会の広報の仕事をする

各都道府県の診断士協会では、協会の活動をPRする会報誌制作の仕事があります。

ここでも取材をしたり、ビジネスネタのコラムを書いたりなどいろいろな執筆案件があるようです。

例:コンサルかながわニュース(神奈川県)

https://sindan-k.com/support/newsletter/

もちろん名前も記事に載りますので、PRになります。

④知人からの紹介

このようにいくつか記事を書いていると、
「よねともさん、よく執筆やってるよね!今度この仕事で欠員がでちゃったから、次やらない?」と案件のお話を頂くことがあります。

何人かでグループになって、連載を順番に担当する、みたいな案件です。

ありがたい限りです!!!

⑤求人に応募する

webメディアはどこもライター不足のようです。
探すと、意外と様々なwebメディアでライターを募集しています。

未経験可もあるかもしれないので、勇気をもって応募してみましょう。

有料記事ですが、なんとライター募集情報をまとめてくださっている記事があります!!!

あとは、Googleで「ライター 募集」で探してみましょう(たくさんでてきて探しにくいですが)。

webメディアのすみ〜〜〜〜〜っこの方に、小さく「採用情報」とか「ライター募集」とかある場合もあります。

ここもライターで探すとwebメディア運営をしている企業の求人があります。副業より正社員かもしれませんが探すと面白いです。

⑥自分でブログやメディアをつくって発信

一番手っ取り早い方法は・・・これです!

自分でブログをつくり、発信する!!

興味を持っていること、日頃の仕事で考えたこと・・・「読者が知りたい」と思うようなことを書いてみましょう。

まずは、書かないとあなたの貴重な考えも、日の目を浴びないのです。

Wordpressでブログをつくってもよいですし(作り方を覚えれば、そのまま企業支援でも使えます)、こういったnoteでもいいです。

まずは書いてみることが大事です!!!

いかがでしょうか??いろんな仕事があるんだな〜と、診断士の仕事の幅広さが伝われば嬉しいです。

執筆、やってみましょう!!

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