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35歳女性・妊活中独立診断士のリアル(よかったこと)

中小企業診断士の米澤です。

9月末に勤務していた中小企業支援機関を退社し、いわゆるフリーランスの中小企業診断士になりました。

1か月経って、いい面・悪い面が見えてきたので、この機会にまとめます。
今回は、「よかったこと」です。

そもそも、フリーになった理由

私は不妊治療をしていて、かれこれ2年くらいになります。体外受精とか、顕微授精といった高度治療のフェーズです。

高度治療にステップアップしてから、多いときは月7回病院に通いました。他にホルモン剤による副作用で、勤務先に出社できない日も多くなりました。

不在のときが多くなるので、必然的に仕事は他のメンバーに頼むことになります。メンバーにはだいぶ迷惑をかけてしまいました。勤務先はテレワークができない環境だったので、会社にいかなければ仕事ができませんでした

病院の通院には会社に設けられた不妊治療休暇が使えましたが、体調不良のときは使えませんでした。会社を休むために医師から診断書をもらおうとしましたが、いろいろあって診断書をもらうことができず、8月の時点で年休をほぼ使い切ってしまいました。

年休がなければ、身体的負担が大きい高度治療に望むことができません。休むことはできますが、その場合欠勤になってしまいます。

あわせて、部署には1人力でカウントされていますから、所属していて給料を頂いている以上は、自分の仕事はこなさないといけない。

しかし、そんな生活を1年半続けていて、私は心身ともに疲れきっていました。

収入が減っても構わない。治療に集中するために、仕事のウエイトそのものを減らしたい。できるなら、自分のペースでできる仕事にシフトしたい。

そう考えていたとき、診断士としての仕事のご縁も重なり、フリーになることを決めました。

私はもともと、ゆくゆくは会社員でなくフリーで働きたいと思い、4年前に中小企業診断士の資格を取得しました。資格取得後、中小企業支援機関に転職して中小企業支援施策の実務経験を積み、できる範囲で副業もしていました。

おかげで人脈や執筆実績があったおかげで、今回のご縁につながったのだと思います。

したがって、私はフリーの診断士になったというものの、「副業でやっていた仕事が本業より忙しくなったから」とか「大きな仕事のご縁があったから」といったよくある独立理由では全くありません。むしろ逆で「生活のなかで仕事のウエイトを減らしたい」だったのです。

ということで、こんなパターンもあるんだと思って読んでいただけると幸いです。

(よかったその①)通院スケジュール決めのストレスが減った

一番はこれです。

通院は不妊治療のクリニックのほか、鍼灸院や漢方、心理カウンセリングなんかもあります。以前は会社を休むか、土日にいくしかありませんでしたが、仕事の都合をみながら平日昼間も含め、自由に選ぶことができるようになりました。

ちなみに、不妊治療のクリニック・鍼灸院・漢方も予約が殺到しているので、取りたい時間を必ずしもとれるわけではありません。が、少なくとも「選べる」選択肢は確実に増えました

(よかったその②)できる仕事、できない仕事を自分で決めることができる

通院のタイミングは、生理周期と病院の予約の空き状況で決まるので、例えば「明日の15時にどうしても病院にいかねばならない」という事態が発生します。

したがって明日の15時以降になにかアポがあれば、相手に交渉してずらすか、誰かに引き継がないといけません

こういうことがあるので、フリーになってからは

①期日は決まっているが、自分のペースでできる仕事(例:執筆)
②予定変更が柔軟にできる仕事

のみ受ける、と自分の中で決めています。○月○日○時に絶対私がいかないといけないといった、代わりが効かない仕事はしません。(例:セミナーの講師)その日に必ず行けるか、不妊治療の特性上、お約束ができないからです。

こうやって自分が受けることができる仕事、できない仕事を自分で決めることができるという点も、フリーのよいところだと思います。

こんな状態なので、必然的に執筆など「書く」お仕事が多くなります^^;もともと、執筆が好きで多くやっていたというのもありますが・・・

(よかったその③)診断士としての経験を積みながら、収入を得ることができる

今は、外出を伴う仕事が週2日くらい、他は家でできる仕事をしています。外出はそれなりに疲れるので、仕事と通院をうまくくっつけるなど、なるべく少なくなるようにしています。

妊活に専念するために一切仕事をしないという選択肢もありますが、不妊治療は治療費や鍼灸・漢方薬代が万単位でかかります。たぶんこの1年半で200万はつかったと思います。

働く量そのものを減らしているので、必然的に収入は減っています。ボーナスも、もうありません。でも、少しでも収入があれば、貯金を崩すペースを緩やかにしながら、治療に望むことができます。

しかも、独立診断士として企業支援に関する仕事をすることで、診断士としての経験値を積むことができます。会社員時代には手を挙げられなかった案件にも、私の今の条件にあえば、手を挙げることができます。

(地味に、この「手を挙げたくても挙げられない」というのが、会社員時代ストレスでした^^;)

診断士としての経験を積みながら収入も得ることができる。それで治療を前に進めることができる。

中小企業診断士は本当に幅の広いお仕事があり、やろうと思えば何でもできる資格です。取得して本当によかったと感じますし、お仕事のご縁もあり、ありがたい限りです。

いかがでしょうか、こんな独立もあるんだな〜〜と感じていただけると嬉しいです。

しかし、独立はいいことばかり・・・でもありません。

次回は「よくなかったこと^^;」についてまとめます。

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