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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

三国恋戦記・孟徳ルート・プレイ実況寄り感想文その2

2021/7/25~
三国恋戦記乙女の兵法・孟徳√再プレイ実況感想


もう何度目かの孟徳ルート再プレイの実況寄り感想メモです
長坂橋のところから始めています
2021年5月に書いてアップした孟徳ルートプレイ実況寄り感想文
( https://note.com/ota_mi_na/n/ne390c38b7134 )
の補足というか、あの文章に書ききれなかったことを中心に書いています。
↑の文章に書いたことは今回書いていません
もしよろしければ21年5月アップ分の感想文と合わせて見て頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします

***


長坂橋のところから始めています。

あっという間に赤壁前の宴会の場面です。
この宴会の場面で周りの侍女に嫉妬から睨まれて気おくれしている花ちゃんに
孟徳さんが「大丈夫?疲れたなら部屋に戻る?」と気遣うんですが
これに対して花ちゃんが「いえ大丈夫です。
ここにいるのが私の仕事ならここにいます」って返してるんですが、
この返答でも孟徳さんの好感度上がったんだろうなとか思いますね。
孟徳さんの甘やかしに甘えずに気丈に振る舞って好感度アップ、
この場面でも花ちゃんは孟徳さんに試されていたのかなと思っています

この赤壁前の宴会の場面は選択肢がありませんが、地味に重要なシーンですよね。
思いでがえしの着替人形でも「彼女が望んでいなくても必要があるから
彼女を俺の恋人としてお披露目する」と語られていましたし

思いでがえし着替人形では
「彼女が俺の恋人という肩書を望んでいるかどうかは関係ない。
その肩書が必要だから彼女を俺の恋人としてお披露目する」
と理性的な発言をしていた孟徳さんですが、
本人√後半の二周目エピ「呪縛」では元譲さんの前で
「必要性の有無の問題じゃない。不安になるんだきりがない」と発言して
余裕を失って不安にさいなまれて理性的に振る舞えなくなっている苦しみを
吐露していて、この対比も好きです。
(このあたりのことはハピエンで孟徳さん本人の口から語られていますね)
思いでがえしのひとひら思いでは容量オーバーで入れれなかった
二周目彼視点エピの再録かなと思っています。


赤壁の戦い始まりました。船に放火されました。
今から孟徳さんと一緒に逃げます。
仕事してる孟徳さん格好いいですよね!
兵士に指示を出す指揮官格好いいです。森川さんの演技も最高です


黄巾党の過去に飛んで孟徳さんと孔明父のお屋敷に泊まります。
孟徳さんと一緒の寝台で寝る寝ないで揉めました笑。
余裕あるときの孟徳さんは、
シャレにならない状況でシャレにならない言動はしない
待てる紳士な男なんだなあと思いました。
年かさのモテ男の余裕を感じますね
この場面で寝てる花ちゃんに無理やり迫ったりしない理性的な男です。
こういうところは優しい男性ではあるんですよね


でもこれが後半になっていくと、
孟徳さんは公私ともにどんどん余裕を無くしていって
(仕事では九錫受諾で揉め刺客に命を狙われ、
私事では花ちゃんの元の世界への帰還やら恋心云々で揉める)
その結果シャレにならない状況でシャレにならない言動をするように
なってしまいます。火災後の風切羽の場面とか……

孟徳さんはたまに子供っぽく拗ねるときがあって
自分が今まで必死に頑張って相手のために積み重ねてきたものがあっても
その自分の必死の努力が相手に全然伝わっていなかったときに
自分がいままで相手のために積み重ねてきたものを
自分でぶち壊しにしちゃう悪癖がありますよね
これは本人ルート花ちゃんに対してと
文若ルートの文若さんに対して行われましたね
本人ルートの孟徳さんは花ちゃんに対して拗ねてるけど
文若ルートの孟徳さんは文若さんに対して拗ねてるし
文若さんも孟徳さんに対して拗ねていたと思います
(思いでがえしひとひらの思いで「続・毒~白~」で元譲さんが文若さんに対して
いい大人がいつまで拗ねているつもりだと発言していました)


孟徳√は序盤と終盤で対になるシーンが沢山あって
シナリオが上手くできてるなと思います。こういうところも面白いですよね。
短めのシナリオなんですが無駄がなくて、全部必要な描写なんですよね。
中盤までのほのぼのシーンが後半のピリピリシーンの伏線になってることも多くて
そういうところからも孟徳さんが次第に余裕を無くしていく様子が感じ取れます


過去編洛陽到着です。
感じ悪い金持ち男子たちに土下座させられてる一般男性を助けました。
この場面の孟徳さんの「この時代の俺はまだ偉くない(隠居した曹議朗)から
うかつに偉そうな人に近寄らないように。
下らないことで首を刎ねられるところだから」が笑えます。
魁じゃない仲穎様がまだいるんですよね

恋戦記魁プレイしてこの過去編見るとだいぶ感じ方が変わりますね。
戦記乙女と魁の世界線は別ですが、
まだ仲穎様も本初様も孟卓さんも存命で洛陽にいるんですよね
孟卓さんと仲穎様とはこの後遭遇しますもんね
そしてこのときの花ちゃんはまだ元の世界に帰るつもりでいるんですよね。
孔明父のお屋敷でそんな独白がありました

※恋戦記乙女孟徳ルート過去編メモ
この頃の仲穎様はまだ献帝を保護していない。
孟徳さんと花ちゃんが元の時代に帰るときに二人から奪う形で献帝を保護する
孟卓さんが孟徳さんを裏切って死ぬのはこの四年後くらい
(孟徳さんの台詞で言及がありました)

歌妓さん来ました。
歌妓さん初登場のこの場面
(花ちゃんが夜お出かけする孟徳さんのあとをこっそりつける場面)
孟徳さんの台詞「……――」としか書いてないのに
森川さんが「久しぶり」って言っていますね。気づきませんでした……。
あとは歌妓さんも孟徳さんも仲よさそうに笑っている声が入るだけです
花ちゃんはそんな二人を目にして逃げ出します

というかこの場面、孟徳さんは本当に花ちゃんの尾行に気づかなかったのかな?
ゲーム本編でも公式漫画でも気づいてなかったテイで物語は進むのですが
孟徳さんは元武人なのでど素人の尾行に気づいててもおかしくなさそうですし
本当は気づいてて放置してたんじゃないのかなとも思ってしまいますね
ゲスパーですが……。

~中略~
色々あって元の時代に戻ってきました。
献帝は結局仲穎様にとられています……。


孟徳ルートで孟徳さんが「おかえりなさいっていいなあ」
と発言する場面がどこか失念していたのですが、
文若さんの執務室にいる花ちゃんに孟徳さんが
「馬が向こうから集まってきてくれたよ」
と言いに来る場面だったんですね。覚えておきます
(文若さんが花ちゃんに「わが軍の西征を警戒して
西涼の豪族たちに反乱の動きがある」と説明してくれる場面です)

西涼の反乱鎮圧の軍議の孟徳さんが優しくてメチャクチャ好きなんですよね。
「つまらない会議も君がいると楽しいなあ。
もっと早く出会えていたらもっと一緒にいられたのにね」
モブ武将「丞相が拾われた軍師殿は若いのに優秀ですな」
「花ちゃんはかわいいだけじゃないんだよね」
正解するとすごく褒めてくれるところとか
最後の軍議はどのキャラのルートでも二人三脚感があって絆を感じますね
だからこそここを全部間違えると好感度不足バッドエンドを迎えるのですが……

西涼反乱鎮圧は孟花の二人が協力して挑む最後の戦いで
これ以降は孟徳さんの九錫受諾/丞相暗殺騒動
(この情報は花先輩にはぎりぎりまで知らされませんが……)
孟徳さんと花ちゃんの信じる信じないの恋愛騒動が
ストーリーの主軸になっていきます。。すれ違う二人が悲しいです涙


西涼の反乱を鎮圧したよ。無事に勝てました。
女好きで鳴らした天下の曹孟徳に離間の計の一環とはいえ
「彼女はわが軍の優秀な軍師だよ。見た目で侮らないほうがいい。
これまでも多くの戦いで功を上げたわが軍の至宝だ。
お前も結婚するなら花ちゃんみたいな子がいいと思うよ。
俺も昔は色々あったけど最終的にはこの子だけでいいって思える子がいいと思うね」
ここまで言わせる花先輩が最高なんですよね
不思議本の力を借りているとはいえ、
出来る男に仕事で認めてもらえるって嬉しいですね

~中略~

頭痛で苦しむ孟徳さんの手を握る手つなぎスチルの場面です
鶴の恩返しの話来ました。
「約束を破る前に帰れなくしておくかな。
鶴との生活が気に入ってるなら恩返しもいらないし、何もしてもらわなくていいし。
その代わり鶴の好きに過ごさせてあげる。人のままでも鶴のままでもいいよ」
これ序盤で花ちゃんから本を奪ったときも同じこと言ってましたね孟徳さんは……


花ちゃんから本を奪って元の世界にも玄徳軍にも「帰れなくしておく」けど
「君は俺のそばにいてくれるだけでいいし、君は何もしなくていいし」
「君の好きに過ごさせてあげる」帰る方法がわかるまでここにいなよ。
孟徳さんの花ちゃんに対する態度は本当に序盤から一貫しててすごいなと思います。
孟徳さんはどこまでも論理派な人なんですよね
理屈が一貫しているというか


火事が起きて消火しました。
焼けた本を見おろしてショックを受ける花ちゃんですがこの場面
焼けた本の表紙が赤く見えるのが不思議ですね……
表紙が赤いということは中身に空白があるということで、
これなんでいきなり表紙が赤になってるのでしょうか……
いつのまに、、不思議ですね西涼反乱鎮圧で表紙青くなってたのに……

孟徳さんに求婚されて正解選択肢「少し考えさせて」を選択します。
この求婚の場面も序盤の孟徳さんと出会ったばかりの頃の
「うちの軍に仕えてよ」
「少し考えさせてください(孟徳さんの好感度が上がる孟徳√正解選択肢)」
と同じなんですよね。
序盤の展開と終盤の展開を対にしてくるこの演出が好きです


孟徳さんからの求婚を保留にして二人で部屋に戻ります。
孟徳「少し休んだ方がいい。眠っておきなよ」
花「眠れそうにないです……」
孟徳「眠れないなら添い寝してあげようか?笑」
冗談言って笑わせて花ちゃんの心をほぐそうとしてくれる孟徳さんです

あとこの場面だと、孟徳さんが眠れない花ちゃんを休ませようとしていますが
思いでがえし続鳥籠では孟徳さんが
「俺が眠れるのは君の隣だけだから」と発言していて、
孟花の二人は黄巾党の頃に飛んだときも孔明父のお屋敷で
もめた末に一緒の寝台で仲良く眠っているので
なんか孟花にとって睡眠は大事な愛のエピソードですよね。
「私が眠れるのは貴方の隣だけ」って愛を感じます


うまく言えなくてあれなんですけど、
この頃もう既に孟徳さんは花ちゃんの隣でしか
ちゃんと眠れなく(安らげなく)なっていてだからこそ
本を焼失したショックでで眠れなくなって苦しんでる花ちゃんに対して
「君が眠れるまで傍にいてあげようか。添い寝してあげるよ笑」
って発言が出たのかな? もちろんただのセクハラかもしれませんが……
そう思うと孟徳さんピュアでかわいいですね。

ただこの頃の孟徳さんと花ちゃんは地味にすれ違っているので
その後二人を待ち受けている修羅の泥沼展開を
知っているプレイヤーとしてはなかなか切ないです

放火犯が捕まりました。
「涼州の反乱を起こした一族が俺を狙ったらしい」
「何で孟徳さんが狙われるんですか?」
「君はそれを俺に聞くんだ?笑 権力を独占してる逆臣だから狙われるんじゃない?」
「権力を独占しているから狙われる……」
そういえば昔玄徳さんも同じことを言っていたなと花ちゃんは思い出します
→この場面でもうすでに孟徳さんが皇帝になることについて
花ちゃんが反対する伏線が張られていたことに驚いています

『孟徳さんが権力を独占すると孟徳さんが責められるから嫌です】
孟徳ルートは伏線の張り方や回収タイミングが上手いですね

「孟徳さんはなんで権力を独占して独裁政治をしているんですか?
みんなで話し合って政治するんじゃだめなんですか?」
「傾き切ったこの国を立て直すには変革を繰り返すしかない。
そのためにはのんきにみんなで話し合ってる暇なんてないんだよ」
→独裁政治にも孟徳さんなりの理由がありました
ハピエンの彼の告白を踏まえるとこの場面も
「したいからしてるんじゃなくて必要だからそうしてるだけ」
「国を立て直すために必要だから(独裁)政治を頑張っているんだ」
「(だから邪魔するやつは排除する)」
という孟徳さんなりの主張や理屈が見えてきます

この場面で孟徳さんの
「火災のあった夜、俺は自室に戻らなかったし、
犯人は花ちゃんの部屋に俺がいると思ったんじゃないのかな」発言があります
二次創作だとこの時孟徳さんは歌妓さんとか
他所の女のところに行っていたと解釈して創作されてる方が多かったけど
公式漫画だと「仕事を終わらせて花ちゃんのところに行こうとしていた。
その途中で火事が発生した。
だから火災現場の近くにいてすぐ花ちゃんのもとに行けた」
と漫画オリジナルの補足がしてありました
私はピュアホワイト純愛に憧れる孟徳さんが好きなので
公式漫画の補足の方が好きですね笑
花ちゃんの部屋に向かう途中で火事になったんだよ説


「放火犯はどうなるんですか?」
「一族郎党みな処刑されるよ。なぜかというと~~」
「揉め事の原因はすべて取り除かないと命がいくつあっても足りないから」
「(こんな風に抑え込むんじゃなくてもっと別の方法がないのかな)」
孟徳さんの説明を聞いて悩む花ちゃん
「……俺も狙われやすいけど君も十分狙われやすいんだよ、
丞相に寵愛されてる軍師だから。それも敵軍から降った、ね。
また今回みたいなことが起きたときのためにも、
できれば君を俺のそばに置いておきたい。もう君を危ない目にあわせたくないんだ」
→うおおお囲われフラグ来ました。
この頃から「君を囲いたい」と言ってたんですね孟徳さんは
この囲われフラグが鳥籠座敷牢で生涯幽閉になるか
妾屋敷で平穏な幸せ(但し愛は失う)となるか
刺客に刺されるけど(危ない目に遭ってゴメン孟徳さん)
囲われフラグ回避してハピエンに行くかはプレイヤーの選択次第です……


「俺は君の顔を見に寄っただけだからもう行くね」
「プロポーズの返事はまた考えてからします……」
「うん待ってるよ」
この場面の孟徳さんの「うん待ってるよ」の言い方が甘くて優しくて好きです
花ちゃんからのプロポーズのお返事を楽しみに待ってたんだろうな~
そんな中で放火を疑ってゴメン孟徳さん
「ひどいよ花ちゃん。俺、結構傷ついたんだよ。
俺が君にそんなことするわけないのに」
ごめんね……


諦めつかない花ちゃんがもう一度火災現場にきました
焼け焦げた本を見て物思いに耽ります
この時の本について原作ゲームの描写は下記
・ページは全部は真っ黒こげ
・駒が入ってるところはなぜか開かなくなっている。
もう駒を取り出せないから本は使えない


放火犯がはめられたって騒いでいます
放火の黒幕は実は孟徳さんらしいという噂を孟徳軍の兵士から聞く
孟徳さんは本当は残酷な人なんだという周囲の噂に惑わされる花ちゃん
「(でも私(花ちゃん)の前での孟徳さんは優しい人だよ……?)」
不安になった花ちゃんは孟徳さんに噂の真実を直接確かめに行きます
放火の濡れ衣を着せられて傷ついた孟徳さんは風切羽発言
発言内容はほの暗く森川さんの演技もほの暗いのに
表示されてる孟徳さんの立ち絵が
いつものノーマルな影のない明るいスマイルなのが逆に怖いです笑
公式漫画だとこの場面の孟徳さんは表情もわかりやすく昏く描かれてたけど
ゲームの立ち絵は明るい笑顔が表示されてて逆に不穏ですww

この風切り羽の場面の「離したら逃げるんだろだったら離さない」も好きな台詞です
序盤の「君の目が好きだな逸らそうとしないから」と対になっていますよね
この場面に限らず序盤のささいな発言を終盤に繋げてくる
孟徳ルートのシナリオの演出が好きです


「無理やり囲ったりなんてしなくても私は逃げたりしないです」
「そう?それならずっと君はここに(俺のそばに)いるって約束してくれた?」
→孟徳さんはすぐ好きな女の子を囲いたがるけど危険に晒さないためとか
好きな女の子が自分のもとから逃げたりしないか不安だからとか
相手はそんなことをしないと信じたくても信じられないから……
とか色々詰んでいますね
自分の心の安寧を得るために相手の女子を閉じ込めるしかなかった
孟徳さんの心の動きがわかります

閑話休題。
妾にしろ鳥籠にしろ自ルート後半の孟徳さんは
とにかく花ちゃんを囲おうと(幽閉しようと)してきますよね。
最初はなんでこのひとこんなに
意中の女子を囲おうとするんだろうと不思議だったんですが、
それは孟徳さんが相手を信じられないというのもあるけど、
丞相の愛人というだけでとにかく危険で狙われまくるし
自分のしがらみに嫌でも巻き込んでしまうから
相手の生命の安全確保のために安全な妾屋敷(若しくは鳥籠座敷牢)に
送り込もうとしているのかなと感じました。丞相は大変ですね。
結局ベストエンドでも死んだことにして二人で逃げてますもんね、、
実際そうしなきゃ収拾つきませんもんね。
好きな女の子が出来たら迅速に囲わないと
危険に巻き込まれて大変なことになるから
そういう意味で囲わないという選択肢はないけど、
好きな女の子を囲ってしまうとその女の子は
権力のある男に飼われるだけの存在に成り下がって自分らしさを失ってしまう
って丞相孟徳さんの恋愛ってわりと詰んでますね。
こう考えると孟徳さんが次々女性を渡り歩いたのも仕方ない気がしてきます。
そういう意味ではベスエン花先輩は本当にイレギュラーだったんだなと思いました。
結局真実の愛を守るためには全てを捨てるしかなかったっていうのが
すごく納得できます。
孟徳さんに全てを捨てる決断をさせた花ちゃんはすごいね
さて、話を戻します。

「無理やり囲ったりなんてしなくても私は逃げたりしないです」
「そう?それならずっと君はここに(俺のそばに)いるって約束してくれた?」
「わからないです。そんなの簡単に決められることじゃないし、
でも私何も言わずに勝手に帰るつもりなんてなかったです」
「君は本当にそう思っていたのかもしれない。でも信じられないんだ」
→すべてのネタバレを知ってから再プレイするとこの場面の孟徳さんの
「でも信じられないんだ」が重いですね
「君はすぐに消えてしまえる。
いつ気が変わって思い立ったように帰ってしまってもおかしくない。
そして元の世界に戻った君はいつかこの世界のことも(俺のことも)忘れるよ」
「そんなことないです」
「そんなことあるでしょ。
ここはたまたま流れ着いただけのどうでもいい場所でしょ?」
→ここの孟徳さんの「ここはたまたま流れ着いただけの場所でしょ?」も
さっきの花ちゃんの発言を踏まえた意趣返しですよね
(「たまたま来ちゃっただけで来たくて来たわけじゃないのに!」)
孟徳さんはなんかこの手の意趣返し系の発言が多いですよね
まあ孟徳ルート全体が意趣返し系の描写が多いっていうのもありますが

「地位も金もある男に下手に出られて調子に乗らない女の子なんていない。
好かれるのは気分がいいから。
君は俺が好きなんじゃなくて自分に優しくしてくれる男が好きなだけ」
→これ孟徳さん流の自虐ネタというか、これまでの自分の恋愛遍歴の
自虐風自己紹介だったんじゃないのかなとか、ゲスパーしてしまう自分がいます
ハイスぺ過ぎる男に愛されると女の子は調子に乗ったり
悪い方に変わってしまうってあるあるですし
でもこの孟徳さんの自虐ネタに巻き込まれた花ちゃんは可哀想ですよね
孟徳おじさんは17歳のJKに何を求めているんでしょうか……
おそらくは三十路過ぎてるのおっさんが
17歳の子供に求めすぎ感はあります。花先輩お疲れ様です。
孟徳さんもいい年こいた恋愛経験豊富な男が今更純愛に憧れるんじゃない、
この手の遅れてきた真実の恋(笑)に振り回されるモテ男は
非モテの男より面倒くさいわと思いますw
でもこの病んで疲れてて、心の奥底では純愛に憧れてるオジサンの
精神の介護をしないと孟徳ルートハピエンにはたどり着けないんですよね
本当面倒くさい男ですね、、でもそんな孟徳さんが大好きです!笑

孟徳さんの徐州でのやらかしを書架の官吏
(丞相暗殺未遂事件の黒幕)から教わります
「私の孟徳さんねえ嬉しいこと言ってくれるじゃないか」
→孟徳さんのお父さんたちが殺されたのは六年前と言及アリ
恋戦記だと徐州牧が孟徳さんのお父さんたちの殺害を
指示したことになっていますね

というかこのあたりの文若さんと元譲さんが……
丞相と寵姫の国を巻き込む壮大かつ壮絶な痴話げんかに巻き込まれる
文若さんと元譲さんが気の毒で笑えます
元譲さんと花ちゃんの会話シーン
ここで放火の黒幕が孟徳さんでないと判明します
「聞きたくもないが孟徳と何があった。朝からあいつの機嫌が悪くてかなわん」
「実は……」
そしてここで孟徳ルートが二周目以降だと彼視点「呪縛」が入ります
元譲「孟徳、仕事がやりにくいんだが」
孟徳「八つ当たりだ」
元譲「それは俺にじゃないんだろうな」
孟徳「……」
~中略~
孟徳「余裕がないんだ。必要性の有無の問題じゃない。不安で仕方ないんだ」
元譲「あいつ(花)をもっと信じっ……(沈黙」
孟徳「なんだって?怒」


~中略~

花ちゃんのモノローグが入ります
孟徳さんに信じてもらえないことがつらかった
好きだってことよりただ私を信じてほしい
孟徳さんに信じてもらいたい
→序盤で子龍くんが迎えに来てくれた時も
侵入者の子龍くんをかばったことが孟徳さんにばれて
「きみもやっぱり玄徳のところの人間だから信じられないかな」
と言われてショックを受ける花ちゃんの描写がありましたが
それの対となる描写がここに出てきましたね
孟徳ルートは序盤と終盤の描写の対比が絶妙ですね
対になる描写が多いので見つけるのが面白いです

いよいよ「陰」の章に入りました
文若さんと孟徳さんが口論しています
帝位簒奪は丞相のこれまでの行いを全て無に帰す行いです!

~中略~

碁石のゲームで負けました。そして孟徳さんと問答しています
花「大人しくしているからここから出してください。
文若さんのところで雑用をするだけでもだめですか?」
孟徳「だめだよ」
→まあ九錫受諾反対派の文若さんのところには置いておけないって
あとでネタバラシされますので
孟徳「そんなに俺のところにいるのがいや?
君が聞いてくれないなら本当につないでおかなくちゃいけなくなる。
どこにも行かないように」
孟徳「窓に格子をつけて鎖でつないで……そこまでしないとダメなのかな」
→鳥籠座敷牢幽閉フラグですね……。
このあと二人で孟徳さんの寝室に行くので
孟徳さんはこの時点でこれまでずっと幽閉するしないで迷っていたところを
「もう仕方ないから理由を見つけて彼女を幽閉する」
と決めてしまったのかなと思いました。
その後は幽閉の理由を作るために花ちゃんに水を取らせたりしてますよね


~中略~

刺客から孟徳さんをかばって
元の世界に帰る夢を見て蘇生してハピエンです。お疲れさまでした。
その後の「猫と丞相」も可愛くて哀しくて
思いでがえしの最果ての廟につながる伏線もあって
いい補足エピソードだと思いました。

思いでがえしはボリューム少ないですが
良補足ですよね。
恋戦記魁をプレイしてから内容をおさらいすると
孟徳さんと本初様と花嫁泥棒するのが笑えます。


***

恋戦記思いでがえし再プレイ


ひとひらの思いで孟徳篇
(着せ替え人形、眠りの裏で、丞相の拾い物、続鳥籠それから)
永遠恋々孟徳篇 最果ての廟
三国漫遊記孟徳ルート スチルアリの場面ふたつをシーン回想より振り返り


続鳥籠それから
盃に眠り薬が入れられていたとわかっても孟徳さんは変わらず優しいままだった。
けれど私は幽閉されることになった……。
「ただいま」
花「ただいまなんて変です」
「変じゃないよ。君の隣が俺の帰る場所だから。ここが一番落ち着く」
「ここから出たい?」
「騙されていたとはいえ君の立場は丞相暗殺未遂事件の共犯だ。
おとがめなしでは周りが黙っていない。(だから無理だよ)」
「君の願いならなんでも叶えてあげる。俺から離れること以外なら、何でも」
→碁石ゲームの直後~孟徳さんの寝室に二人で向かう間の孟花の問答は
鳥籠座敷牢幽閉フラグだと思っているんですが
幽閉フラグが現実になったのが鳥籠だったんですね。
本編のルート終盤で公私ともに状況が悪くなってきて
余裕を無くして不安に駆られて
「彼女を幽閉してしまえば彼女を自分のもとに留めることができるし
自分も不安から解放される」
という孟徳さんの昏い願いが花ちゃんの不用意な発言で現実になってしまったのが
鳥籠だったのかなと思いました
孟徳さんは自分の呪いじみた誓いに呑まれてしまった形で
花ちゃんは孟徳さんを救えなかった悲しい結末ですね
まだこのときの孟徳さんも花ちゃんもそんなに病んでるように見えませんが
これからが心配ですね
花ちゃんがダメになったら孟徳さんもダメになるんだろうな……
フォロイーさんに教わったんですが
某乙女ゲーム情報誌に思いでがえしの開発秘話として
『「それから~続・鳥籠~」の説明文
「何も変わらない。ただ、孟徳の笑顔が永遠に消えたこと以外は」
魏の二人のBAD後日談が開発中「哀しみの欠片」と呼ばれていた』
と書かれていたそうで、それを知って私もおお……となっていました。

眠りの裏で
孟徳さんは孔明父にあの緋色の衣を預けて洛陽に向かったそうで
子供時代の孔明さんはあの緋色の衣を見ていたのかな……?
と思ってしまいました。
孔明さんは花ちゃんと過去で出会っていたことはどのルートでも覚えていた
だからこそ隆中の山の中でこの世界に飛ばされてきたばかりの花ちゃんを
助けてくれたんだと思っているのですが
(雲長ルートでは歴史に影響が出ることを恐れた雲花のふたりは
亮君とあまり関わらずに孔明父のお屋敷を出ていきますが)
孟徳ルートで孟徳さんと過去に出会っていたことも覚えていたのかな?
覚えていたとしたらその後どういう気持ちだったのかなとか思ってしまいますね
実はそういう二次創作を読んだことがあります
孟花←孔明の花←孔明の片思い失恋もので切なくて面白かったです
過去編は美味しいキャラ総出演で美味しいエピソードも多いので
妄想が捗りますよね笑

永遠恋々 最果ての廟
若孟徳さんと本初様と一緒に花嫁泥棒します
その前の田舎で隠居暮らしエピソードでは
森川さんの声の演技が優しくて泣けてきます
孟徳さんも威圧感のない普通の人でつき物が落ちた感がありますね
仕事から解放されて呪いがとけて平和に過ごせるようになって良かったね
このときの森川さんの声の演技は
人生経験相応の落ち着きはあっても威圧感もなく優しくて明るいので
魁孟徳さんに近く感じました。
(魁孟徳さんはまだ若いので落ち着き感は薄めで
その代わりに明るさちゃらさがありますが。
官渡の戦いの頃はもう目が据わって声も顔も怖くなっちゃうけど)
最果ての廟の花嫁泥棒の場面で登場した若孟徳さん
魁の本初ルート序盤のまだ明るい若い魁孟徳さん
伯理にやきもちやいていた隠居中の穏やかで優しい年取った孟徳さん
の声をまた聞き比べて見たいですね
森川さんも少しずつ声の感じを変えてきていてさすが名演技です
最果ての廟では伯理さんにやきもちやく孟徳さんが可愛いです
あとはラストシーンで
孟徳さんの過去にやきもちやく花ちゃんもかわいいです
「過去は消せないけど俺の現在と未来は全部君と一緒だよ」
ってずるい台詞ですよね、女の喜ばせ方を熟知しています
こんなん言われたら納得するしかありませんww
惚れた弱みですね


三国漫遊記孟徳ルート スチルアリの場面ふたつをシーン回想より振り返り
衣装を脱いでくれるシーンのほうで地味に重要な事実が明かされますよね
長江の川幅半分の桃の場面で孟徳さんがどう思っていたのか……
ついインナー姿の孟徳さんに気を取られてしまいますが
漫遊記も地味に孟徳さんの性格の一端が明かされる発言があって
読み込みがいがあります。
最後の象の場面もかわいいです


再プレイお疲れさまでした。
今回の再プレイは以下の内容でした。

恋戦記乙女の孟徳ルート、本編ハピエンと猫と丞相
思いでがえしひとひらの思いで孟徳篇
(着せ替え人形、眠りの裏で、丞相の拾い物、続鳥籠それから)
永遠恋々孟徳篇 最果ての廟
三国漫遊記孟徳ルート スチルアリの場面ふたつをシーン回想より振り返り

お疲れさまでした。
ここまでお読みくださった方もありがとうございました

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