推しを産んだ話③

前回の続きです。

さあやっと臨月に入り、産休にも無事に入りました!
あとは大人しく出産を待つのみです!

が、この妊娠トラブル全部経験していく系女。
そう簡単に出産までたどり着けるわけもありません。

それは34週の妊婦検診のこと。
少し寝坊してしまい、かつお腹がめちゃくちゃ空いていて、ご飯を食べてから検診に行ったんです。

出ました、尿に糖が。

しかもまあまあ数値が高かったようでやりました、75gブドウ糖負荷試験。
病院によって尿に糖が出ても出なくてもやくところもあれば、糖が出た、もしくは前回の妊娠で妊娠糖尿病になった方だけやる、とかあるそうですね。

採血後に三○矢サイダーをさらに甘くした感じの炭酸を飲み、さらにその後1時間後と2時間後に採血をするやつです。

ご飯食べちゃったからだろうな、と思っていたんですが、検査翌日に病院から電話が来て、妊娠糖尿病なので明日病院にきてください、と呼び出しを喰らいました。

そこから検索魔になりましたよ、この後何が起こるのか…
自宅で血糖測る、とか。インスリン打つんだよ、とか。
出るわ出るわ色んな情報が。しかもこういう時って悪い情報しか目に入らないんですよね、不思議。
(※検査内容や実施時期、治療法については週数や体調、病院により異なりますので、気になる方はご自身でお問い合わせお願いします※)

とりあえず翌日病院に行き、言われたのは「検査入院してください。」
人生初の入院が、出産時ではなくその前の検査入院になるとは…

その日にすぐ入院というわけでないので、今週中に1泊2日都合の良い日ありますか?と聞かれ、もう産休に入っていたので正直いつでも良かったんですが、数日後に妊婦検診があり、何度も病院に行くのは面倒だったので妊婦検診に合わせて入院させてもらうことになりました。

正直、自分の体調には自信があったのでショックはショックでした。
妊娠糖尿病は太っていなくても、むしろ痩せている人の方がなりやすいと聞いたことがあるので、自分を責めても仕方ないんですがショックでした。

わたしが受診していた産院は産婦人科と小児科だけの病院なので、入院中の検査結果で悪ければ、最悪大きな病院へ転院もありえる、と聞いていました。
入院中、美味しいご飯を食べたくてこの病院を選んだのに…と自分を何度恨んだことか。

とまあ、いくら自分を恨んでも仕方なく、迎えた入院当日。
9時過ぎに受付を済ませ看護師さんと1泊2日お世話になる病棟へ。

案内されたのは大部屋で、お隣さんは切迫早産、そのお隣さんは重度妊娠悪阻の方でした。
ただお二方とも安静なので、退院までの間顔を合わせることはありませんでした。

周りは当たり前ですが、出産を終えた方ばかりなのでお股を気にしてチョコチョコ歩かれてる方や、小さな赤ちゃんを抱っこしている方ばかり。
少し先の自分はあんな感じになれるのかな?と思ったりしたりして。

そんな周りの様子を見つつ、入院着(病院から貸出)に着替え荷物を整理して、看護師さんに入院中の注意事項や説明を受け、お昼ご飯まで暇です。
病棟に自販機があるので見に行きたいんですが、まあ食事管理されているので使用禁止で勘違いされても嫌なのでベッドで大人しくしてようと…

Wi-Fiは工事中とかで激弱で使えず本当にやることないので、貸し出しのiPadでずっとYouTube見てました。
おすすめ欄を全部自担(推し)に変えてやりました。
本も持ってきていたんですが、午後暇になりそうだったのでここでは我慢。
(この選択は大正解でした。我ながらよくやった!)

そしてやってきた12時!ついにお昼ご飯です!
…の前に、採血です。
この時間に採血行くよって言われてても、急にカーテンの向こうから声かけられるとびっくりします。

普通に腕から採血されると思って腕まくりしたら、指からだからそのままでいいよ〜って。
…指から?とは?指に注射針刺すんですか?
普通のあの採血用の針を想像していたんですが、出てきたのは画鋲みたいな小さいやつでした。
指先にバチン!と刺してちょっと血を出して、それで血糖値を機械でその場で計測すます。
ごめんね、痛いよね、と看護師さんに謝られまくったんですがそこまででもないです。いや地味に痛いデスケド…ジンジン痛いですけど…

ちなみにこの時の数値は正常範囲内でした。
数値は○○でした!と言えればいいんですが、記録してなかったんですよね〜
大丈夫じゃん!で安心してしまって。ヤッチマッタゼ。

採血も無事に終わり、次の採血は食後1時間と2時間後です。

ということで、待ちに待った昼食!!!

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メニューはこんな感じです。
(食器でわかる人には病院バレちゃうかな?)

左下から白米(蓋くらい取れや)、お隣がパプリカと卵、お豆腐のコンソメ風味のスープ、隣がズッキーニ、プチトマト、アスパラガス、湯葉、大根おろしの洋風煮浸し、上に行ってハム、ゼンマイ、小松菜、もやしのお浸し、隣が山芋とめかぶのやつ、最後に白身魚のソテー(塩味)と付け合わせのブロッコリー(素材の味を楽しむ感じのやつ)です。
飲み物は牛乳と、温かい麦茶です。

糖尿病の検査入院で、3食1700カロリーで管理されているのでどんな貧相なお食事かと思っていたらこんなに豪華!
全体的に薄味ですが、普段から薄味好きですし量も多くて大満足です。
というか、少食なので食べきるのが大変というか。
必死に食べ切って、ナースコールです。(食後の採血のための時間管理のため)

採血の方法は先ほどと一緒。
バチンとやられて、この昼食は食前も食後2回も正常値内!

採血さえ終わってしまえば(というか採血待ちの時間も)暇です。
めちゃくちゃ暇です。平日の午後なんてワイドショーしかやってないし。
あまり好きではないので、持ち込んだ本を読んでました。
読むの早いからまあまあ厚い本持っていったのに、3時間ほどで読んでしまって…
もっともっと厚い難しい本持っていけばよかったです。

そういえば途中でNSTもやりました。
お腹にモニターつけてやるやつです。すぐ終わりましたけど。

本をもう一周読んで、YouTube見て、暇すぎてカーテンで仕切られた中でラジオ体操とかしてみたりして。

どうにか時間を潰してやってきた18時、その前に採血をしてやってきました夕食!

画像2

メニューは、白米に、お隣がコーンポタージュ。
右上がカプレーゼ、お隣がほうれん草とパプリカのサラダ、その隣が鶏肉のソテーと付け合わせのブロッコリー、ヤングコーン、にんじん、かぼちゃ、枝豆(素材の味を楽しむタイプ)です。飲み物は温かい麦茶。

これも普通に美味しかったです。
コーンポタージュめちゃくちゃ美味でした!
作り方教えて欲しい…

これも必死に食べ切ってナースコール。

が、この後事件が起きます。
このトラブル全部経験妊婦、食後1時間後の採血でやりました。
アウトです、正常範囲を超えました。数値忘れましたけど、結構オーバーでした。ヤッチマッタゼ〜。

看護師さんも、あらま〜って言いながらメモして消えていきました。

脳裏によぎる、転院の文字。

心臓バクバクのまま、次の採血までにママたちに混じってシャワーを済ませ、
食後2時間の採血は正常範囲内でクリア。

とはいえ、さっきアウトだったという事実にショックが止まらず。
スマホも同じ画面も開いては閉じて開いては閉じて。

消灯は22時なんですが、就寝前の23時の採血がありそれを待ちつつ、周りの赤ちゃんの泣き声と、アウトだった事実(まだ引きずる)に目はギンギンです。

そして迎えた23時の採血。
これは正常範囲内でクリア。なんだったんだ、さっきのアウト…

その後、ベッドに横になり眠りについたんですが、出産ももうすぐ。
授乳に体が対応するために眠りが浅い!ちょっと寝て目が覚める!
(らしいです。あくまでネットの情報です。)
生まれて授乳が始まったら嫌でも起きますから、寝かせてくださいよ…
でも少しづつ慣らすなんて、体ってすごいなって思いました。

眠りが浅いのもあるし、お腹大きくて寝返りが打てないのもあるし、
先輩赤ちゃんたちの泣き声もするし、全然眠れない…
泣き声はうるさいとは思わないんですけどね、なんか自然と。
おお元気で結構ではないか、と思ってました。This  is 母性!

そして迎えた朝です。
あんまり眠れてないけど、外が明るい…

ボーッとしたまま6時に検温があって(は、早い…他の産婦さんの授乳時間に合わせているかららしいです。)、7時に朝食。の前に採血。
これも正常範囲内でクリアです。ますます謎な昨日のアウト…笑

画像3

検査入院最後のご飯は絵に描いたような朝食。
修学旅行の朝みたいな感じです。(例えが下手すぎて)
ちなみに写真撮るためにずらしたので、ご飯と汁物の位置が逆なの後から気づきました。すぐ直しましたけど。

ということで、献立は…
左下から、豆腐とわかめの味噌汁、お隣が白米、斜め右上が納豆(被ってますが)、上にヨーグルト、隣がアメリカンチェリー、隣がほうれん草の卵焼き、その下がきんぴらごぼうです。飲み物は温かい麦茶。

最後のご飯の食後2回の採血もクリアです。
その途中にNSTも済ませこちらも問題なし。
そのまま着替えや退院の準備を済ませて外来も受診して、最後に栄養士さんと面談。
ご飯はこの量がいいですとか、食材はこれがいいですとか。
なんだか給食とか食育の授業を思い出しました。赤の食材とか黄色とか緑とかのやつ。え、小学校でやりますよね?私の学校だけ?

眠い頭を回転させ無事に面談も終えて、お世話になった病院と一旦さようなら。

なんだかバタバタで、あっという間でした。
でも病院の雰囲気とか知れてよかったかな?と思います。
なにが足りないとか、なにがあったほうが入院した時便利だなっていうのがわかったので、いい予行練習でした。入院の予行練習なんてしたくないけど。

こんな感じで妊娠糖尿病の入院生活編は終了!
長くなってしまったので、一旦ここで区切りますね。
少しでも誰かの参考になっていたら嬉しいです。

ちなみに、コロナで院内へは患者本人以外の立ち入りは一切禁止。
別に検査入院で面会もいらないですし、部屋着もタオル類も貸出なので
1泊2日の荷物なんて少なかったから1人で大丈夫でしたけど、出産で入院された方は大変だな〜なんて。ひと事。あと少しでわが身なのに。笑

遠征大好き旅行も大好きオタク、パッキングがうまくてよかったと思いました。

この先ももう少し続くので、読んでくださると嬉しいです。

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