多読歴2年、英検一級合格までに読んだ本41冊(+29)
気づいたら、多読を始めてからすでに2年が経過しています。
その間に英検1級に合格し、今もこうして洋書を楽しんでいる僕。「多読」という英語学習法(今ではもう、勉強している、という感覚すらないですが)。
半年ほど前に公開した上の記事。今でもちょいちょいお読みいただいているのですが、ずい分前に公開したのでなかなか探して見つけていただきにくくなっていることから、現在の所感なんかをプラスして再度、記事を構成してUPしてみることにしてみました。
多読を始めた2年前の時点で、海外生活歴は既に2年(世界一周1年+フィリピン在住1年)になろうとしていましたが、児童書ですらわからない単語が結構多くあって最初はショックでした。ただ、そこは考え方を変えて「海外で2年生活できる英語力でも、ネイティブ向けの児童書すら読めないんだ」という現実を受け入れたことが、その後の伸びに繋がったと思っています。
多読開始 2018年8月〜 CEFR A2レベル
当時はTOEICも英検も受験したことがなく、当時の英語力を客観的に図る指標がないのですが、フィリピン・セブ島のBrighture English AcademyのCEOである松井博氏との採用面接で、10分間くらい、英語でお話させていただく時間がありました。
その時の松井氏による僕の英語力の評価が「Beginner〜Intermediateの入り口くらいかなぁ?」とのことでした。その当時のことを松井さんも覚えていて下さって、先日「英検2級くらいだった」とおっしゃっていただいていました。
したがって、この時期の僕の英語力をCEFR基準のA2・英検2級レベルとさせていただきました。
そんな僕が当時読んでいた本は以下になります(読んだ順)
初めて手にとった記念すべき一冊がWho was Steve Jobs。以降、週一冊ペースで読んでいました。「I survive〜シリーズ」など、ネイティブの小学生が読むレベルの本から無理なく始めています。
Catwings や The little Princeなどの絵本も読んでましたが、このレベル(英検2級)では少し早すぎたかもしれません。Catwingは絵本なのに、アルクの「究極の英単語Vol.4」の単語が頻出する洋書です。まずは村上春樹の日本語訳(があるんです)を読んでからチャレンジするのがいいかなと思います。
The little Princeは、ネイティブならではな言い回しに、洋書に慣れていない方は苦戦するかも、です。ある程度、読みやすいネイティブ小学生向けの洋書で慣れてからのほうがいいかも。「不思議の国のアリス(Alice in Wonderland)」にも、同じことが言えるかも知れません。
TOEIC700点当時 2018年12月〜
2018年12月、生まれて始めた挑戦したTOEIC。
Brightureに勤務していた時、みなさんやはりTOEICのスコアをかなり気にされていることがわかったので、僕も試しに受けてみようと、セブで初受験。問題数も試験時間もよくわからないまま受験して700点でした。
時間内に問題を解き終わることができず、リーディンセクションは残り20問分ほどを塗り絵してしまいました(笑)。このことで「読むということの大切さ」に気づき、多読へのモチベーションが一気に上がります。
一方で、資格試験のためのお勉強にはあまり興味がわかず、したがってこれ以降、とにかく洋書を読みまくる日々が始まります。毎朝早く学校に行って、書架の本を片っ端から読み始めたのもこの頃からでした。
そんな当時の多読本はこちらです(読んだ順)
読んでいたのは相変わらずネイティブの小学生レベルの本ですが、この時期から多読に慣れてきたこともあって、村上春樹の英訳版をちょこちょこ読み始めるようになりました。
正直に言うと、村上春樹はTOEIC700点では厳しかったです。それでも読むことが出来たのは「日本語ですでに読んでいたことがあった」のと「好きだから」です。
今こうしてこの時期読んでいた本のリストを眺めてみると、まあ大体自分のレベル感(TOEIC700点)に合ったものが多いという印象があります。読んでいて「楽しい!」と思えていたのもこの時期です(今ももちろん楽しいです)。
一方で、調子に乗って「老人と海(The old man and the sea)」に手を出しているのが気になります。これはせめてTOEIC800点代後半くらいになってから読むものでしょう。
一方で「Magic Tree House」シリーズはいいチョイスだと思います。これと「Who was〜」シリーズで語数を稼いでいきつつ、
英語の語順になれる(返り読みをしない)
英語を逐次日本語に訳さない
といった「英語脳」をこの時期はもっと鍛えていくべきだったな、と思っています。
実用英語検定準一級合格・TOEIC790点 2019年7月〜10月
TOEIC700点だった12月から半年後の2018年6月・7月の英検準一級試験。
この頃はもうすでに英語を読むことが苦痛ではなくなっています。多読開始から1年。英検準一級は、自分で言うのもなんですが結構驚異的なハイスコアで合格しました(東京都全受験者の上位1%にランクイン)。しかも、英検対策のようなものは全くなし(二次試験対策は2週間ほどしました。お昼休みにBrightureの発音授業用の個室にこもって。懐かしい)。
多読の威力を物語るエピソードとして、繰り返しお伝えしたいなぁと思っていることの一つです。
英検準一級合格後は書籍の難易度が少し上がりました。読んだ本の冊数は少ないですが、一冊の分量と内容は段違いです。この辺りから、すこし難しい本に手を出し始めます。「Wonder」や「Jonathan Livingston Seagull」辺りがこの時期の英語力的にいいレベル感だな、と思います。
それからこの時期よりずっと前にすでに読了していた「The boy in the striped pajamas」は、英検準一級合格〜TOEIC800点クラスのこの時期に読んでいたら良かったな、と思っています。事実この時期に再読して、すごく楽しむことが出来たので。
あいかわらず「Who was〜」を読んでいる辺りはナイス!です。今でもそうなんですが、その時の英語レベルにジャストフィットした洋書をずっと読んでると、色んな意味で疲れてくる(飽きてくる・しんどくなる)んです。そういう時は、一段レベルを下げて楽に読める洋書を挟むというのは、継続学習という意味でもオススメ。
あと、この時期は書籍以外に「TIME」誌や「the New York Times」を読むようになったため、多読の絶対量も増えています。が、TIME誌などはやっぱり英検一級・TOEIC900超えくらいのところからを出すほうが、精神衛生上もいいかもです。
実用英語検定一級合格 2019年11月〜現在
さて、英検一級に合格してから読んだものリストなんですが、この記事を最初に書いた2020年2月時点では
この2冊でした。どちらも超絶オススメですので、ぜひ手にとっていただきたいです。
この後、特に帰国してからもコンスタントに多読は続けていて、現時点(2020年8月3日現在)で読んだ洋書は全部で70冊になっています。
この中でおすすめしたいのは
です。
この辺になると、さすがにTOEICも800点代後半、英検だと一級くらいないとしんどいかも?と思う反面、お話が面白いので、少々しんどくても読めてしまうかも、です。
まとめ
多読開始から1年、英検準一級・TOEIC790点取得くらいまでは「ネイティブの小学校低学年向け」の本を読んでいたことになります。英検準一級というとそれなりに難しいと言われていますが、ネイティブの小学校低学年レベルの英語力と言われていますので、話の辻褄はあうと思います。
洋書の児童書を準一級レベルまで多読していると「英語を英語のまま理解する」という力がついてきています。TOEICだと800点前後でしょうか。
ここまで来るともう、英語を読んだり聴いたりすることにはあまり抵抗がありません。海外の情報も英語で取るようになってきて、英語に触れている時間の絶対量が一気に増えます。
ここから読む英語の「量・質」も上がります。「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」が習慣化してきます。そこに加えて当時取り組んでいた「単語帳を回す」という学習法との相乗効果で、短期間の準備で英検一級の英語もクリアできたんじゃないか、と思っています。
多読はとにかく「興味のあるものを読む」これにつきます。僕は村上春樹の大ファンなので、英訳された膨大な量の村上春樹を読む事ができますが、児童書に慣れてきてそろそろ次のステップに・・・という方は、自分の興味関心のある分野の書籍なり雑誌を英語で読む、という習慣を取り入れてみていただきたいです。
今の僕の英語力はネイティブの小学校高学年レベル、という自覚があって、洋書もそのレベルのものを選んでいはいますが、今後読みたいペーパーバックの数はすでに20冊を越えています。このままだと、100冊を超えるのも時間の問題ですね。今は週一冊のペースで読んでいます。
結構レベルを下げたものを読んでいるのは、一時期英語学習に対するモチベーションが、環境の変化で大いに下がったためです。英語は細く、長くお付き合いするものなので、変なプライドを捨てて、今できることをコンスタントに続けていくことが、大切だと思っています。
この記事が気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです😆今後の励みになります!よろしくお願いします!