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英語のハノンとマインドフルネスメディテーション

『英語のハノンフレーズ編』を始めて2ヶ月弱が経過している僕ですが、相変わらずのこの教材が持つ力に圧倒されながら、毎日30分から1時間程度、楽しくハノンで英語の練習をしています。

やっぱりハノンを実施している時は、英会話で英語が口をついて出る時のスピードとレスポンスが段違いに向上します。多読・多聴も併行して続けているので(3つで大体合計2〜3時間程度の学習時間となります)英語の力のつき方は、自分で言うのもなんですが、はっきりと自覚できるスピードです。

英語のハノンは(というかハノンに限らず、英語学習は)その日の気分や体調によってその質が大きく左右されます。風邪をひいていたり、前の日に飲みすぎたり夜更かししてしまった次の日は、何度練習してもどうしても上手く言えるようにならずに同じドリルを翌日に持ち越しということがしばしば起きてしまします。

ま、それでも継続して練習してれば必ずいつかは上手くいえるようになりますし、一つのドリルが一日で言えるようになるか二日・三日かかるのか?なんて英語学習歴約10年=3650日の僕からしたら3650分の1=0.1%以下の割合で、どうだって良いことです。

できなければできるようになるまで5日でも10日でもやればいいだけのことで、そんなことで焦ったり落ち込んだりしたってあまり意味がありません(そんなにかからないけれど)。

ところで、この「上手く言えるようにならない日」のハノンのクオリティを詳細に観察していると、ある一つのことに気づきます。

うまくできない日というのは、完全に集中力を欠いている日です。

痛みとか鼻水とか咳とか、身体の不調が原因で気が散っているというのもありますし、何か心配事が心を占めていてハノンを練習していてもそのことばかり考えていることもあります。いずれにしても、聞こえてくる音声と、それに続く指示に従おうとしても、かすかなポーズの間に「頭の中のおしゃべり」が始まってしまい、心を、意識を、ハノンを練習している今この瞬間に寄せていくことが困難になっているわけです。

そういう時はなんぼ練習しても捗々しい成果は出ません。もちろん始める前と後で幾許かの進歩はしていますが、相変わらず発話はポーズ内に収まらず、発音はぐちゃぐちゃで、噛みまくったり、下手するとセンテンス1)とセンテンス3)のフレーズが混じってしまったりと、そりゃあもうひどいもんです。


オンライン英語コーチとして活動させていただいている僕ですが(2024年12月31日まで)、福岡県の糸島市というところに移住してきてから、週1〜2回、マインドフルネスメディテーションのインストラクターとしても活動しています。

糸島市の中心地「筑前前原駅」から近い「みんなの」というコミュニティスペースで毎週火曜日無料で実施させていただいている瞑想指導がメインの教室で、たまにより深く学びたい方のために有料で指導させていただいています。

マインドフルネスメディテーションは、一言で言うと「今・ここ」つまり呼吸に意識を寄せて、心をクリアかつ明晰に保つためのトレーニングです。これがきちんとできるようになると、日常生活のクオリティが上がります。

仕事や家事、育児といったエッセンシャルなアクティビティはもちろんのこと、集中力、対人関係、睡眠の質及び免疫力の向上などなど、その効果はとどまるところを知りません。

が、瞑想にチャレンジしたことがある方ならどなたでもすぐにご理解いただけるように、何かに心が囚われていたりすると、意識はすぐに呼吸から外れ、いわゆる「雑念」が頭の中を満たしていることに気づくんです。

瞑想というのはこの「自分の意識が今目の前の行為や所作・動作から外れている」ということに気づいていまに戻ってくるための練習です。このシンプルなプラクティスが非常にパワフルであるということが分かって来ると、僕たちの悩みや不安というのは一気に解消し始めます。

逆にこれがわかる前のマインドセットというのは「自分はどうしてこんなにイライラしているのか?」「自分はどうしてこんな簡単な間違いを犯してしまうのか?」の理由がわかっておらず、ただただ「自分には何か欠けているところがあるんじゃないか?」「こんなに雑念ばかりが頭を占拠している自分はダメなんじゃないか?」などと自分を責めたりして恐々としている状態です。

これが実に、英語のハノンを、英語学習をしているときにも起こっているんじゃないか?そして「英語と瞑想」って、結構似てるかもしれないと(個人的に思っています)というのが今日このnoteでお話ししたいことです。


僕が瞑想指導者としてのライセンスをいただいたTrue Nature Meditationの一昨日のインスタグラムの投稿に、メディテーションの定義としてこんなことが書かれていました。

瞑想は単なるリラクゼーションではありません。瞑想は、期待や不安に囚われずに物事を見る洞察力と明晰な識別力を磨き、人生に新しい視点をもたらす心の訓練です。瞑想を続けることで、本来の優しさを再確認し、人間関係を軽やかにし、日頃のストレスのない豊かで余裕のある日常を手に入れる…

True Nature Meditation のInstagram投稿より

瞑想は「人生に新しい視点をもたらす心の訓練」。いいですね。これは僕がまさに英語学習を通じて感じている「英語の力」そのものです。

英語を学ぶと言う行為は、英語ができるようになるためのものにとどまりません。もちろんみなさん英語ができるようになるために英語を学ばれるのですが、それがもたらしてくれる豊かさは単に英語力UPだけに留まりません。頭の中の雑念を取り払うことだけを目的に瞑想をしないのと同じことです。

その先にある「新しい人生のパースペクティブ」。これこそが英語が、瞑想が、もたらしてくれる「良きもの」の正体です。僕は事実、英語を仕事にするようになってからあの精神科ソーシャルワーカー時代が嘘のようにストレスフリーの日々を過ごしていますし、英語で知り合う方はみな素敵すぎる人ばかりです。英語関係で嫌な人ってただの一人もいません。

英語ができる前には想像だにできなかった、良いことばかりがもたらされているんです。

この経験があるから、どんなにしんどい時も英語を学び続けられる、そんなふうに思っています。「人間関係を軽やかにし、日頃のストレスのない豊かで余裕のある日常」という先のインスタの投稿も、まさに僕が英語ができるようになって手に入れたものに他なりませんし。

でも、逆説的ですけど、そんな素敵な日々をゲットするために必要なのは「今・ここ」にある英語(呼吸)に意識をきちんと向けて集中することなんですよね。その先にある「良きこと」のことは英語に触れているときには忘れちゃってください、と。

それらの「良きこと」は、目の前の英語に真摯に向き合い続けた結果としてもたらされる、言ってみれば「副作用」みたいなものです。でも、これを忘れてしまって果実だけを取りに行こうとされる人が実に多いです。

世の中で売れている「コーチング」は「理想の自分と現状の自分のギャップ」を認識させて、クライエントさんのお尻を叩く商売です。「あなたの理想はこれである。でもあなたの現状はこんなもので、これこれこういうのが足りてない。だから毎日努力しなさい。怠けてはいけない…」などと言うのは、完全に「今・ここ」を捨てて未来の自分から見た今の自分の「ポンコツ具合」を反省させることで日々の学習の推進力に利用しよう、と言うものです。

そんなのをモチベーションにして年単位で英語勉強できるわけないじゃないですか。よっぽどのドMでもない限り。

もちろん「なりたい自分」「理想の自分」のビジョンを明確に持つことはいいことです。でも、それを実現するための手段として「英語」を使うなら、僕は現実と理想のギャップから自分のお尻を叩くようなマゾヒスティックな動機づけで英語を学んで欲しくないです。

代わりに、僕がそうだったように「英語に触れている時はいつだって幸せ」でいて欲しいんです。瞑想中がいつも穏やかであるように。

そのために必要なのは、くどいようですが「今、目の前にある英語にきちんと意識を・心を寄せる(≒集中する)」こと。

そういうことのお手伝いをするために、僕は英語指導者(と瞑想のインストラクター)になったと言っても過言ではないんです。


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