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その日はやってきた③

今日はいい天気で、お散歩してきました。雪国の晴れ間は貴重です。

日光を浴びると、セロトニンを活性化させる効果があります。

気持ちよかった~~~。写真もキレイに撮れました!

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今回は、無事に生まれたあとのお話でしたね。

言い忘れたことがありました!ちょっとさかのぼって・・

いよいよ生まれるというとき、助産師さんか誰かが(もう意識朦朧としてて誰かわかってない)、「今、看護学校から実習生が来ているのだけれど、、、日中のお産ってすごく少なくて、大体みんな夜中とか朝方にうまれちゃうのよー。もしよければ、お産の様子見学させてもらってもいいかしらー?」

私は「YES/NO」も判断できないくらいの状況でした。

だって子ども一人産もうとしているときですよ。初産で、疲れ果てて、考える余裕なんて1ミリもない。

でも、普段から言い寄られたら断れない私。

駅前のティッシュ配りとか勧誘とかちゃんと立ち止まっちゃう私。

助産師さん、実習生のためにも、ここはOKしておいたほうがいいんだろうな、、と思っちゃったんです。はい・・・。

「はい、わかりました。」と口からこぼれていました。

少しすると、たまごに目鼻のかわいらしいお嬢さんがやってきました。

知らない若い女性に、脚広げていろいろ見せるのホントはずかしかったですよ。

一瞬は。

一瞬で消えましたけど!

だって痛みが容赦なく襲ってくるし、おなかに力入れるほうが大事。

そんなこんなで、いろんな方々に見守られながらおぎゃーと産まれてきてくれたんです。

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生まれると、夫は子どもの健康保険証を作るため、分娩室から出ていきました。母も家族に電話で知らせるため外へ。

私ひとりになりました。すぐ近くではおぎゃーおぎゃーと赤ちゃんが泣いています。はやく抱っこしたい・・そう強く思いました。

妹の出産がちょうど一か月前で、分娩室に入って様子を見ていたので、生まれた後のことはなんとなくわかっていました。

服を着替えて、赤ちゃんを抱っこして、おっぱいをあげる・・私もきっと同じようにするんだろうな、と思っていました。

違いました。

少し休んで、服を着替えるために、体を右に向けたり、左に向けたりして看護師さんに着替えさせてもらいました。

そのあと

水道の蛇口を全開にひねったように、温かい血がジャーと足の間を流れ出ていきました。くらっとめまいがしました。

血がとまらない

血圧は180を超えていました。

怖くて、隣にいた実習生の女の子の手を握りました。

白くてふっくらして、すこしちっちゃくて、じんわりあったかい手。

もう一度ぎゅっと握ると、彼女は「大丈夫ですよ。」と言ってくれた。

まだ血は止まらず、意識も遠のいていきました。

お医者さんが、少し小さくなったおなかをギューッと押します。

「いたいーー」と私は言いました。

看護師さんが酸素マスクをつけてくださいました。

気づくと周りがあわただしくなって、人がなんか増えてる・・?

お医者さんが「〇〇全開!!!」と遠い声で何か叫んでいました。

看護師さんが実習生に何か話して、実習生の手は離れて行ってしまいました。

あんなに安心感がある手はない。

そう思いました。悲しくなりました。

そこまでが私の記憶です

次第に、目の前は真っ暗になりました。



今日はここまで。また次回。

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ここまで読んでいただきありがとうございます。

またのぞきにいらしてください。

お待ちしております。




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