ダス・ゲマイネ

 散々語られていることに対して意思を上塗りして話すのはだいぶ気がひけるのですが、自分の音楽の責任者として自分の口から色々と伝えたほうがいいなと思い筆を執りました。

 昨日、公式より告知があったとおり3/13の新代田FEVER企画は開催する前提で話が進んでいます。コロナの情報が色濃くなってきた先月末から色々と話はしていて、スタッフやメンバー含めて意思の確認をしてきました。
 開催予定の興行、やるのもやらないのも辛い状況で、それぞれの環境や想い、さまざまあるなか、すべての人が一貫して「続けたい、やりたい」と思っているはずです。それでも堪えて延期、または中止にしている人が沢山いて、見通しの立たない未来に不安を覚えているのだと思います。
 僕らの会社も3/11までの自社案件イベントは無条件ですべて中止になっています。政府からお達しがあった二週間の自粛要請を汲んだ形です。Österreichのライブは3/13なので、当初かなり不透明な扱いでした。
 当然やりたい、けれど僕一人でなくサポートメンバー、スタッフ、キタニくんのチーム、何よりも当日のお客さん300人弱、そしてそれぞれの家族に途方も無いリスクがある状況というのは人生でも初めての経験で、正直言うと開催できなくても仕方ないな、と思っていました。ただ、スタッフと対策について話し合う中で、少しずつですがお客さんやメンバーの安全を第一に考えた上で開催する形、というやり方が見えてきて、その水準を満たした上で動ければ、という所に落ち着くこととなりました。
 https://osterreich.jp/contents/303010
 こちら詳細になります。
 開催、中止、どちらに転んでも覚悟が必要な中、開催という選択を選んだということ。重いと思います。風当たりの強くなりがちな現状で、何かあったとき僕が耐えられるか、気持ちとして背負うつもりでも目の当たりにしたら、潰れてしまうかもしれない。決して誰かを不幸にしたい訳でもないし、自分自身がそうなるのも望んでいません。けれど、当日の安全対策を大前提として、見たい人がいる、聴きたい人がいるのであれば、僕はやっぱりÖsterreichでライブをやりたい。そう思っています。僕はライブをやりたいです。

 当日会場に来られなかった人への何らかの対応もいまスタッフと話し合っています。ナンバーガールのようには出来ないかもしれないですが、僕らなりに出来る範囲を模索しています。
 仮にギリギリで情勢が変わり、中止になっても、どういう形であれ音楽を続けるというのは決めています。四月も五月もライブがあって、それに向けて練習したり、曲を作ったりいままでと変わらぬ日々を過ごすつもりです。
 早く何事もなかったかのように娯楽が溢れる日常に戻りたいね。コロナどっかいってけれ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?