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猿の惑星 in Thailand


映画「猿の惑星」を見たことがあるだろうか?
ある惑星に到着した宇宙飛行士たちが目にしたのは、猿が人間を支配する世界であった。
そして実際に猿が占領した街がタイには存在する。その街の名は「ロッブリー」といところだ。
今回はそんなリアル猿の惑星ロッブリーを紹介したいと思う。


ロッブリーとは


ロッブリーはタイ中部に位置し、バンコクから電車で3時間ぐらい北上したところにある県だ。

https://goo.gl/maps/VRN5nMdu4Q2XMnHL7

駅から猿がお出迎え


ロッブリーの歴史は古く、6世紀ごろから存在しており東南アジアにおける中心的な都市のひとつであった。
スコータイ、アユタヤなど様々な文化の影響を受けており、街中には遺跡が点在している。(ロッブリーの駅を出るといきなり遺跡がお目見えする)
アユタヤ王朝時代には副都に選定され、海外との交易で発展した歴史的な街なのである。実は江戸時代の日本とも交流があったようだ。


猿の街ロッブリー


そして今、ロッブリーは猿の街として有名になった。しかもその数が尋常でない。かつて人が居住していたエリアに猿が増えすぎて住めなくなり、廃墟となってしまった場所もあるぐらいだ。実際に食堂の中に猿が入ってきて食べ物を盗んでいく姿を何度か目撃した。住人たちも猿が入ってくることは日常的なので、追い払いための棒なんかを用意しており、猿が来るとその棒を使って追い払っていた。


特にプラーンサームヨートと呼ばれる遺跡があるのだがこの周辺が最もヤバい。パッと見だけでも数百匹の猿がいるのが分かる。ここを通る歩行者はほとんどいない。それもそのはず、通行人にも容赦なく危害を加えてくるからだ。特に女性が危ない。何故かというと、長い髪の毛を歯ブラシ替わりに使うらしく、女性に飛び乗り髪を取っていくのだ。(妻も猿に髪の毛を持っていかれました)
また所持品なども持っていかれることも良くある。我々も帽子を取っていかれた。幸いにも近くにいたおじさんに助けてもらい、何とか帽子の奪還に成功した。

プラーンサームヨート遺跡
餌に群がる猿たち

そしてよく見ると線路を挟んで、2つのチームが存在している。いたるところで喧嘩が勃発している。西側チームと東側チーム。サル版の池袋ウエストゲートパークと言ったところだろうか。勝手にG-BoysとBlack Angelsという名前を付けておいた。

なぜここまで猿が増えてしまったのかというと、当初は観光客の客寄せとして猿との共存を図っていたようですが、餌やりなどをしていくうちにどんどんとその数が増えていき、遂にはコントロールできなくなってしまったようだ。

ご興味と勇気がある方は、ロッブリーを訪れてみては如何だろうか。
きっと日常では味わえない、スリルと刺激を体験できるに違いない。



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