原体験3種類

原体験は3種類あるという気づき


連日のように人の価値観を掘り下げ表現したいことを整理していく中で、いろいろな原体験のお話を聞くことができました。

そのときに気が付いたのが表題にある通り「原体験には3種類ある」ということです。

①不足を感じる体験 = 不足体験
②壁を乗り越える体験 = 成功体験
③追体験 確信する体験 = 貢献体験

①→②→③、と順に体験を積んでいくのが人としての成長ではないかと感じています。いまこれをお読みいただいているあなたは、いまどの段階にいるでしょうか?

それぞれについて言葉で説明していきます!自分がいまいるステージの説明を読んでもいいですし、初めから順に読んでいただいても大丈夫です。


①不足体験

全ての人が必ず持っている原体験です。

この段階では、まだ心から幸せであるとは言いづらい状態のことが多いです。なぜかというと、価値基準が外側にあるからです。他責思考に陥ってしまうこともあります。受け身であることが多く、外的刺激で気分が浮き沈みしてしまいます。

しかし、悪いことだと思う必要がないし、順を追って行動を積み重ねれば乗り越えることができるとも思っています。

不足を感じるということは、理想の状態を説明できる証拠だからです。あなたにとってどういう生活 もしくは仕事が理想状態でしょうか?

理想状態へ近づいていく際にもっとも壁になるのが『固定概念』です。これはその人にとっての呪いのようなもので、なかなかすぐには消えてくれません。まず最初にすべきは自分にある固定概念を認識することです。そしてその固定概念が発揮されそうなタイミングで堪え、小さな成功体験を積み重ねていくことです。

固定概念の矯正は、人によっては数年かかることもあります。全ての固定概念が悪かと言うとそうではなく、その人らしさにも繋がっている固定概念もあります。クセムラはアイデンティティの一部です。矯正すべきかどうかの基準としては「その人がよりよく成長するための壁になっているか?」という問いにYESと答えられることです。


②成功体験

固定概念を矯正せずとも、長く生きている中で満たされた体験があることがあります。それを成功体験と言っています。

成功体験をすると人は強いポジティブな感情を体験します。楽しかった、嬉しかった、包まれたなど。これを体験できるかはほぼ他者や環境に依存するというのが私の考えです。なるべく自分に合う人・合う環境にいることが近道ではあると思います。

ポジティブな体験をしたら「もう一度体験したい」となるのが人間です。ぜひ追求していってほしいです。

このステージに上がることができれば、過去の自分に対してアドバイスをすることができるようになっています。今のあなたはどんな体験があれば自分が満たされるかの具体的な術を知っています。それを頼りにどうすれば再現できるかを思考することもできます。その手段は、過去の自分に「そこまで難しいことではないよ」と伝えたいはずです。

例えばBBQは楽しいものですが人によって印象に残ることは違います。いつも買うより高いお肉がものすごく美味しかった!と思う人もいれば、BBQを囲ってみんなで時間を共有できたことが楽しかった!と思う人もいれば、都会の喧騒を抜け自然に還った感覚がとても心地よかった!と思う人もいるでしょう。もちろん、総じてBBQというアクティビティが好きだ!というのでもOKです。

あなたが素朴に「楽しいな」「面白いな」と感じることが、あなた独自のことであり特異なことであり、アイデンティティにも繋がってきます。みんなに人気なあの人とは違う...と卑下しないように注意してください。

最近つまらないな、退屈だな、満たされていないなと感じる人はこの原体験で得られるものを抽象化して再現すると良いでしょう。BBQを例にすれば「複数の人が共通の目的で集まったアクティビティ」であるかもしれません。自分がしっくりくる抽象化が正解です。


③貢献体験

成功体験でのポジティブな感情を他者に再現できた原体験を「貢献体験」と言っています。

自分が受けた体験をそっくりそのまま他者に提供してもいいです。もしくは、自分がどんな部分に影響を受けたか喜びを感じたかを内省し、違った手段で提供することも良いです。

その結果、相手が喜んでくれたり感謝をされたりします。ちゃんとやっていけば対価を得ることができます。そこまで行けば起業です。

貢献体験をすることで成功体験を追体験することにもなるので、自分が関わっていることに確信が持ててきます。私で言えば、原体験に確信を得ています。確信が強まれば強まるほど、自己効力感が高まり行動は加速していきます。

報酬回路が強化される、という言い方をしています。「貢献をすると感謝された。ふむふむ、なるほど。またやってみるか。」「今度はお礼まで受け取ってしまった。どうやら喜んでもらえているらしい。また機会があればやってあげよう。」意識まではしていなくともこんな体験あるのではないでしょうか?

生活や仕事で貢献体験を再現できたら日常がより豊かになっていきます。自分にとって価値だと感じる体験を届け感謝される人生はとても幸せです。そこには与える側と受け取る側の間で共感があります。あなたが仕事で生み出したい価値とはなんでしょうか?



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