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近未来生殖 20XX 疑似親娘の蕩ける愛欲 (1)

芙美子の部下思い ついカッとなって

時は20XX年、20世紀末に予想されていた以上のペースで少子高齢化がすすみ、経済も混迷を極めていた。貧富の差は拡大し、子供を持つということが贅沢とされつつも、子や孫の顔を見たいと願う想いは潰えることはなかった。

東狂は湊区に居を構える、芙美子夫婦もその1組である。以前、夫の奈央人とともに区の施設で夫婦生活実習を受講して以来、お互いが子供のような素直さで向き合えるようになり、なかなか妊娠までは辿りつかないものの、昼夜の夫婦生活に潤いが出てきたのである。

夫婦ともにテレワークな二人は、いくら仲良しとはいえども勤めている会社は別々なためか、お互いの仕事中はなるべく、特にオンラインミーティング時には絶対と言ってよいほど、別々の部屋で執務をこなしている。それぞれの居室はリビングを挟んで東西に離れているので、ドアさえ閉めていれば普通の会話は聞こえることはない。

「何ですって?その話聞いてないわよ!?」
突然芙美子が大声をあげた。たまたまコーヒーを淹れにリビングへ立った奈央人は、驚きのあまりミルクを零してしまう。どうしたのだろう?部下からは慕われ役員からも信頼されている、アンガーマネジメントができているはずの芙美子があんなに取り乱すなんて。

やがて会議が終わり、部屋から出てきた芙美子は珍しく機嫌が悪い。奈央人は再びコーヒーを淹れ、芙美子にすすめながら話を聞く。
「なおくん聞いて。私のところの若い子がね、折角頑張って納品した案件の報告をしたら、珍しく会議に出てきた本部長に理不尽な横槍入れられたの!」
聞くとサラリーマンにはよくある、手柄だけ取られて尻拭いだけ押し付けられるような扱いを受けたらしい。芙美子の部下も、芙美子同様にビジネス戦闘力の高い精鋭揃いであり、会社からも常に高い期待値をかけられて潤沢なリソースを優先投入されているため、自責による挫折や失敗は稀であるが、まさか予想の斜め先から挫折を味わうことになるとは思いもよらなかった。芙美子はマグカップを置くと
「ねえ、なおくん。今夜うちの子おうちに呼ぶわ。」
奈央人はさらに驚きをもって芙美子を見つめる。二人ともプライベートで自宅へ招くような友人はほぼおらず、ましてや勤め先の人を呼んでホームパーティーなどをする風習もない。ましてや、誰に対しても、特に部下に対しては手厚くも平等に接する芙美子が、このようなことを言い出すのは珍しい。さて今から部屋の片付けをどうしよう、と悩みこそすれ、言い出したら聞かない芙美子のことである。断らせるわけにもいくまい。

会議が終わってからというもの、芙美子はこの日1日は仕事拒否モード、いわゆるセルフストライキ状態に入ったので、部下を招く支度を始めだした。奈央人は自らの仕事を片付けつつも、定時を待たずにリビングの片付けを買って出た。
どうせ酒でも飲んで終電で帰るだろうから、ストレージに収まらない荷物は寝室へ押し込み、廊下を塞いでいた自転車だけはマンション共有の一時収納スペースへ預けることにした。

19時頃、芙美子に電話がかかってきた。今からエントランスへ迎えに行くそうだ。この時間のエレベーターはいつも混雑するから、昼間に芙美子が作った料理は今から並べて丁度よいタイミングだ。お酒は好みを聞いてから出せばよい。
程なくして芙美子が戻ってきた。昼間の物々しい雰囲気はどこへやら、明るく談笑する声とともに玄関の扉が開く。
「こんばんは、お邪魔します。」
声の主は奈央人の予想に反して小柄で大人しそうな女性であった。芙美子は奈央人に彼女を紹介する。
「彼女は私のチームに今年配属になった北川すずさん。」
偏見なのは百も承知ではあるが、こんな子が芙美子とともに斬った張ったの仁義なき大勝負を日夜繰り広げているのかと、やや意外であったが、おくびにも出さずに迎え入れる。
「すずさん、いらっしゃい。食事の支度は出来ていますから、お荷物はこちらに置いてもらって、どうぞ掛けてくださいな。ビールがよいですか?」
「ありがとうございます。それではビールをいただきます。」

芙美子の乾杯から、ささやかな宴が始まった。プライベートな会食とはいえ、仕事上のトラブルが発端であるから、奈央人はあまり口を挟まず裏方に徹する。
「ねえ、なおくん飲んでないじゃない。こっち来て飲みなさいよー。」
かなり酒が進んだ芙美子に奈央人は促される。ここまで酒が入る芙美子は珍しい。
「え、芙美子さん。パートナーさんのこと可愛い呼び方されるんですね。意外ですぅ。」
芙美子同様に酒のすすんだすずは、思わず感想を漏らしてからハッとする。
「やあねえ、すずちゃん。私のこと怖いお局様だとでもお思いで?」
芙美子はすかさず突っ込む。すずは慌てて否定するも、芙美子は続ける。
「あら、すぅちゃん、なおくんだってねー、私のことふみちゃんとかママとか呼ぶのよー。なおくんだって甘えんぼですからねー。ねー?」
奈央人は片付けている食器を落としそうになる。

「ふふふ、芙美子、やめなさい。機密漏洩ですよ!」
慌てて打ち消しにかかるも、すずからは
「えー、なおくんさん、甘えんぼさんなんですかー?かわいくて大好きですぅ。」
と追い打ちがかかる。
「まったく、芙美子のところは部下の教育が行き届いてな…」
奈央人が言いかけたところで芙美子はキッと奈央人を睨みつける。が、すぐに悪戯っぽく微笑みながら早くソファに座るよう促す。
すずは少し俯きながら
「芙美子さんからたまにお二人のことは伺ってます。すごく仲良しで羨ましいです。」
とつぶやく。一体芙美子はどこまで話しているんだ・・・。奈央人は不安の色を隠せない。
「すーちゃんはねぇ・・・話してよいかしら?とっても頑張りやさんなのよぉ。」
ここまで芙美子が泥酔するのは珍しい。すずに対する呼び方も、すずさん、すずちゃん、すぅちゃん、すーちゃん、と酒の深度に比例して幼さを帯びている。すずは芙美子を少し上目遣いで見つめ、首を縦に振る。

芙美子の話を要約すると、すずは中流家庭の中でも裕福なほうの家庭で両親ともに愛情をもって育てられるも、大学は自宅から通うよう強く言われ、就職もゆるい雰囲気の中小企業しか受けてはいけないなど、成人してからもなお過干渉に悩まされていたそうだ。しかし、どうしても幼い頃からの夢を諦めきれず、半ば勘当を覚悟して芙美子のいる会社へ転職したらしい。案の定、激務で有名な会社への転職は両親に猛反対され、今ではすずと両親はほぼ絶縁状態とのことである。
「私、最初は皆さんの顔色を伺ってばかりで自分の意見を引っ込めがちだったんです。だけど芙美子さんにある日ものすごく怒られまして。」
聞くと、間違ってもよいから常に自分の意見を求められるチームの文化になかなか馴染めずにいたすずは、芙美子から会議室に呼ばれ、ワンオンワンで指導されたとのこと。以来、少しずつではあるが、自らの意見を開陳することに勇気を持てるようになり、芙美子もすずのことを陰ながら我が子のように目をかけている。

「もうね、すーちゃんったら娘みたいなの。かわいい♡」
芙美子はいよいよ泥酔ぶりが極まり、ついにソファで寝入ってしまった。困った奈央人は芙美子を寝室へ運ぶ。折角なので、奈央人の知らない芙美子の実態を探ろうと、ウイスキーを傾けながらすずと談笑する。絵に描いたようなキャリアウーマンぶりを想像していた奈央人にとって、芙美子の仕事ぶりは予想の範疇であったが、部下に対しては意外とくだけたところもあると知り、少しだけホッとしたような、余計なことを言ってはいないか不安でもあるような、複雑な心中であった。

宴のはじまり

芙美子が寝室に押し込まれてしばらくの間、すずと奈央人の二人がすっかり打ち解けた頃、すずは安心したのか、奈央人にこう打ち明ける。
「芙美子さん、本当に母みたいなところが・・・あ、でも私の母に似てるとかいうことではなくて、一般的に想像する面倒見のよい母親みたい、という意味です。でもたまに腑に落ちないことがあると、少し機嫌が悪くなったりして、子供みたいなところもあるんですよね。」
奈央人はすまないと言うと、すずは慌てながら
「いえいえ、迷惑とかではないんです。なんだか、その・・・。かわいいところがあるんだなあ、って。上司に向かってかわいいとか、失礼なのは承知なのですが。」
奈央人はドキリとする。確かにすずの言う通り、母性を感じることもあれば、たまに少女のような我儘を言うことがある。決して困らせられているというわけではないのだが、芙美子が仕事モードと甘えん坊モードの二面性を併せ持っていることは、正直に言えば他人に知られたくはない。

「んー・・・おはよ。」
芙美子が寝惚けながらリビングへ戻ってきた。奈央人とすずは、普段は見せない芙美子の酔いっぷりに心配していたが、頭痛もなく案外スッキリしているらしい。恐らく疲労がそうさせたのであろう。すずはそろそろ帰ると言い出すも、芙美子は泊まっていきなさいと言う。幾度か押し問答をしたところで、芙美子が壁時計を指して、ちょうど終電が最寄り駅を出てしまったことを伝えると、すずはバツが悪そうに恐縮して二人の好意に甘える旨お礼を言う。
「すずちゃん、お風呂入っていきなさいよ。」
芙美子は促す。さすがに申し訳ないとすずは遠慮するも、いいからいいから、とすずを脱衣場へと追いやる。奈央人はテーブルに残った宴の跡を片付けていたが、しばらくしても芙美子がリビングに戻って来ないことに気がつく。すると、浴室から二人の楽しげな声が聞こえてくる。

「え?一緒に入っている?」
芙美子とすずは同性であるから、温泉旅行や銭湯であれば、一緒に入浴しても不思議ではない。だがここは芙美子と奈央人の自宅である。客人、ましてや友人でもなく上司と部下の関係性の二人が自宅で一緒に入浴しているとなると、理解が追いつかない。
本当に二人は一緒に入浴しているのか、その真偽を確かめようと、奈央人は脱衣場のそばまで歩み寄る。決して覗くつもりはなかったが、何故か足音を立ててはいけない気がしていた。声だけ、声だけでも聞いて確認すればよいのだ、と奈央人は心の中で自分に言い聞かせる。と、その時・・・。

「なおくーん、ボディソープ切れちゃったのー。昼間買い物してきた袋の中に詰め替えが入っているから取ってきて。」
と、いきなり浴室の扉が開く。慌てて身を潜める奈央人であるが、芙美子に見つかってしまう。
「あー、なおくん覗いてるー!えっちなんだー!ねえすずちゃん、パパ私たちのお風呂覗いてるよー!?」
え?パパ???奈央人の脳は更に混乱する。まさか芙美子のやつ、会社で私のことそんな呼び方しているのか?
「パパ寒いー。早くボディソープ持ってきて。」
芙美子の声に本来の用事を思い出し、奈央人は慌てて買い物袋からボディソープの袋を取り出して浴室に戻り、芙美子やすずと目線を合わせないよう、ボディソープの袋を持った手だけを浴室へと差し込もうとする。
「ねえパパ、私たち手が濡れてボトルの詰め替えできないからパパが詰め替えてよー。そうだ、パパも一緒に入る?ねえ、いいでしょ?すずちゃん。」
奈央人からは見えない、見ないようにしていたが、すずは首を縦に振ったようだ。ここで押し問答をしても無駄だと気づいた奈央人は、芙美子から受け取ったボディソープのボトルに中身を足し、生まれたての姿で覚悟を決めて浴室に入る。

「お、お邪魔します・・・。」
芙美子はクスリと笑って言う。
「変なのー。私たちの家なのにお邪魔しますだってー。」
すずも釣られて笑う。この場にいて奈央人だけが笑ってよいものかと迷いを隠せない。
「三人で洗い場にいるのも狭いから、すずちゃん湯船に入ってて。ほら、なおくん、お体きれいきれいしますよー。」
これ以上子供扱いは、ましてやすずの目の前でそれはやめて欲しいと羞恥に身の置き所がなくなった奈央人は願ったが、ママモードやばぶちゃんモードに入った芙美子に理性を求めることが叶わないことは奈央人自身がよく知っている。素直に芙美子のされるがままになる。
「はーい、お胸のわき洗いましょうねー。ばんざーい。」
奈央人は反射的に両腕を上げる。習性とは恐ろしいものだ。
「なおくん、いいこですねー。」
すずが感心する。え?なおくん?なおくん呼び?しかも、いいこ???
「ねー、すずちゃんもいいこだけれども、おにいちゃんだって素直だもんねー。いいこいいこ。」
どうやら芙美子がママで奈央人が兄、すずが妹という設定らしい。

「あわ、あわ、くちゅ、くちゅ、ぶくぶくぶー♪」
芙美子は上機嫌で口ずさみながら奈央人の体を洗い、お湯をかけて奈央人の体をすすぐ。
「おにいちゃん、すずの頭洗ってあげて。ママ湯船に浸かりたいの。」
芙美子とすずは立ち位置を交代する。それでも奈央人はすずから目を逸していたが、
「ほら、そこにすずちゃん座らせなきゃダメでしょう?ぼやっとしないの。」
と芙美子に促され、奈央人はすずに席を譲る。奈央人はすずの頭にシャワーをかけ、シャンプーを乗せてから、わしゃわしゃとすずの頭を洗い始める。男の奈央人から見て、やはりすずの背中は華奢で儚い。芙美子以外の女性の裸を見たのは何年ぶりだろうか・・・と思い返そうとしたが、先日の夫婦生活実習でママ役の女性が途中から全裸だったことを思い出した。

シャンプーですずの視界が塞がれていることをいいことに、奈央人はあらためてすずの生まれたての姿を確かめる。鏡越しに見るすずの双丘は、華奢な背中からは意外なほどの、さりとて肩幅からははみ出すことがなく存在感を示している。ツンと尖った先端は、ほんのりと桜色である。
「すずちゃん、気持ちいい?」
奈央人はすずの様子を伺うだけの気持ちのゆとりを持ちはじめた。
「うん。かゆい所もないよ。」
すずの返事を待ち、奈央人はすずの頭をすすぐ。トリートメントを始めたところで、芙美子は
「ママもうのぼせそう。あとは二人で仲良くしてね。長風呂しちゃだめよ。」
と言い、先に風呂を上がる。え?初対面の男女を、しかも片方が既婚者なのに二人きりにして風呂場に残すか?と奈央人は混乱するも、既に通常のコモンセンスからしてあり得ないシチュエーションであることを思い出し、特に異を唱えることはしなかった。

すずと奈央人は湯船に浸かる。初対面の男女が二人きりで、しかも全裸で入浴しているのである。しかも相手はそれを微塵も嫌がることはない。こんな天国のような状況はそうそうないであろう。しかし、仮にも愛妻家である奈央人は、これほどまでに魅力的なすずに対してでも悪戯心で手を出そうとか、あわよくば襲ってしまおう、といった劣情は起こらなかった。ただただ、不思議な状況であるという意識は持ち合わせているものの、二人とも自然とこの状況を受け入れていた。
「おにいちゃん、あったかいね。気持ちいいね。あー、どこ見てるのー!」
暫くの間、水音と換気扇の音だけが響いていた浴室であったが、すずの一言が静寂に終わりを告げる。奈央人をまっすぐ見つめる目はほんのりと安心したようで、少しだけ悪戯っぽい。奈央人は慌てて目を逸らすと、すずはコロコロと笑いだす。

「の、のぼせるぞ。そろそろ出ようか。」
奈央人はすずに促すと、二人は脱衣所でお互いの体にタオルを巻く。覚悟を決めた奈央人は、すずの体をわしゃわしゃと拭き、ドライヤーをかける。すずは奈央人に言われるがままに両手をバンザイしたり体の向きを変えたりして奈央人のお世話に協力する。ほどなくして、パジャマ姿の芙美子が脱衣所にやってきて、タオルを巻いたまま芙美子の寝室へと二人を誘う。

とろける脱力の儀式

「さあ、すずちゃんベッドにおいで。仰向けにねんねして。パパはおむつ出してきて。」
すずは芙美子の部屋、芙美子の世界への入り口である扉を開き、視界に飛び込むベッドの大きさに目を丸くする。ダブルベッドよりも幅が広く、3人が川の字になって寝ることができるくらいだ。芙美子の部屋は書斎と寝室を兼ねているのだが、仕事で疲れるとお気に入りのエステティシャンさんに来てもらい、出張マッサージを受けるのが楽しみの1つになっている。
芙美子に言われるがままにすずはベッドへ登り、その中心で仰向けになる。やや緊張しているのか、祈るように胸元で手を組む。芙美子はすずの上体を起こし、枕を背もたれ代わりに並べてから寄りかかり、すずを背後から抱きしめる。

やがて奈央人がおむつとおねしょシーツを準備し、すずの足許にゆっくりと座る。
「さあ、すずちゃん。気持ちよーくなって、とろんとろんになりましょうねえ。」
芙美子は言うと、すずの頬に、耳元に、首筋に唇を這わせる。その間に、奈央人はすずに纏っていたバスタオルをそっと外し、テープ式のおむつとピンクのおむつカバーをすずの臀部の下へと差し込み、そっとあてがってからホックを留める。おむつをあて終わりを示すかのように、やさしくすずの股間をぽんぽんすると、M字開脚をしていたすずの脚からは力が失われ、四肢を大きくベッドの中心に投げ出す。

「んまっ、んまっ・・・マンマ・・・。」
すずの声はとろ味と甘味が増している。
「すずちゃんどうしたの?マンマのおっぱい欲しいのかしら?それとも、もうしーし出ちゃうのかなあ?」
芙美子はすずの顔を覗き込み、やさしく語りかける。すずは赤面しながら消え入りそうな声で
「おっp・・・」
と言いかける。
「聞こえないねえ。ママに聞こえるように、どうしたいのか教えてごらん。」
芙美子は聞き返す。

「ママ・・・おっぱい・・・欲しい・・・。」
すずは芙美子の目を見ながら絞り出すようにリクエストを出す。芙美子はパジャマのボタンを外し、片方の乳房を露わにして、すずの口にそっと含ませる。すずは暫く芙美子の乳房を見つめるが、なかなか桜色の乳首を口に含もうとしない。
「あら、すーちゃん。おっぱい欲しがってたのに、やっぱり要らないの?ママのおっぱい、嫌?」
芙美子がやや意地悪く問いかけると、すずは俯きながら首を横に振る。まるでイヤイヤをする幼児のようだ。
「おっぱい、要らないならしまっちゃうよ?」
しばらくの沈黙が芙美子の部屋を支配するものの、芙美子の催促に、すずは意を決したかのように、しかし遠慮がちに、芙美子の桜色をした乳首を口に含む。

「ちゅっ・・・んちゅっ・・・。」
芙美子の乳首を味わう音が芙美子の部屋の静寂を破る。いちど決心をしてからは、静かではあるものの一心不乱に芙美子の体温を口いっぱいに頬張りだす。そんなすずを見守る芙美子の表情は菩薩のような慈愛に満ちている。
「んふう、んふうん。」
はじめは遠慮がちだったすずであったが、より乳房を吸いやすい体勢になり、芙美子の背中に手をまわすほど芙美子を求めはじめていた。すずの口は芙美子の乳首のみならず、乳房すべてをも飲み込まんとするほどに大きく吸いはじめていた。

「うふふ。すーちゃん、おっぱいは逃げないから、いーっぱいちゅっちゅして。あんっ。」
芙美子は母の顔とも女の顔ともつかない表情で言うと、すずは芙美子の突起にそっと舌先を滑らせる。気の所為か、すずの口もとで発する音に湿り気が増している。それまですずを両手で抱きしめていた芙美子であったが、片手ですずを抱きしめつつ、もう片方の手はすずの肩を、腕を、背中を、羽毛のような柔らかさで往復し始める。
芙美子の動きに呼応するように、奈央人もゆっくりと、すずの足許からフェザータッチを始める。
「おしっこ・・・おしっこしたい・・・」
消え入りそうな声ですずが芙美子に訴える。久々の深酒、しかも上司の自宅でトイレを借りるのを躊躇していたのだろう。
「あらあらすずちゃん。パパにおむつあててもらったんだから、おむつにしーししちゃってもいいのよ?」
芙美子は微笑みながらすずに放尿を促す。すずはなおも尿意に抗おうと、両脚をもじもじと交差させる。しばらくすずの足許で見守っていた奈央人であったが、ゆっくりとすずの両脚をM字に広げ、やさしく話しかける。
「しーし出ちゃうねえ」

両脚の振幅が大きくなったすずであったが、やがてM字の谷間から抑圧が開放されたことを示す音が漏れはじめた。我慢の時間が長かったぶん、開放を告げる音のサスティーンはまるで全音符が8小節も続いたかのようだ。やがてその音がフェードアウトし、ベッドルームに静寂が訪れる。
「すーちゃん、しーしいっぱい出たねえ。いいこいいこ。」
芙美子はすずの頭を撫でながら話しかけると、奈央人に目配せをする。奈央人はそれを合図に、おむつカバーのギャザーを外す。ベリッ。ベリッ。静かな寝室にマジックテープの剥がれる音が響く。

「すずちゃん、いっぱい出たねえ。パパがキレイキレイしますねー。」
奈央人はおむつの端を使ってすずの股間をそっと拭うと、すずの臀部を持ち上げて次のおむつをセットする。赤ちゃんのお尻拭きですずの秘部を拭うと、すずは冷たさから逃れようと思わず腰を動かしてしまう。
「こらこら。動いちゃあいけませんよ。じっとしていなさいねー。」
奈央人は優しくあやすと、すずは大人しく従おうとする。しかし、奈央人はパパ役の本分を逸脱するかのように、すずの秘部を拭う手つきに変化を持たせはじめた。
「あんっ・・・パパ・・・意地悪ぅ。」
すずは眉間に皺を寄せながらつぶやく。奈央人は無言ですずの秘部に集中する。
「あらあら、すーちゃん。お股がいつまでもキレイキレイにならないわねえ。」
芙美子は言うと、奈央人の作業に割って入り、すずの中心部に指を沈める。
「ほーら、くちゅくちゅのお汁がこーんなに。すーちゃん、あーんして。」
すずの粘り気を纏った芙美子の指を、すずは一心不乱に吸い始める。まるでお腹をすかせた赤子が哺乳瓶に入ったミルクを待ちわびたかのようだ。すずが芙美子の指を堪能している間、奈央人はピンク色をした玩具をすずの中に沈め、再びサラサラのおむつですずの股間を覆う。
「さあ、夜はまだまだこれからだよ。すーちゃん。」
芙美子と奈央人にとって、溺愛する我が子ができたような夢の時間は、始まったばかりである。
(続く)

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