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Diving log #001 きれいな海を守るためにできる事

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写真に写るゴミの数々、実は海の中に落ちていたもので
私たちダイバーがゴミ収集活動をして回収してきたものです。

きれいな海の底に沈むもの

5月30日は「ごみゼロの日」です。
それにちなんで、少しばかり因んだ話をば。

私は、6年位前からスキューバダイビングにハマりだして
そのハマりっぷりからダイビングインストラクターになりました。

海の中に入って野生の魚を見てみたいという願望からスキューバダイビングをはじめ、きれいな海に潜って夢のような時間を過ごしているときにも、気になることがありました。

きれいなはずの海の底に、空き缶やビニールゴミが落ちている。
どこからか流れ込んできたのかもしれない
通りがかりの人が落としていったのかもしれない
……理由はわからないけれど、事実、海の底にゴミが落ちている。
ゴミが落ちているということは、拾わなければいけません。

海岸であればだれでも拾うことが出来ます。
ですが、水深3メートルにゴミ……
もっと深く10メートルにゴミ…
さらにさらに深く20メートル……
いやもっと深い場所にあったとしたら……。

そんな深い場所にゴミが落ちていると
たとえ素潜りがうまい人でも取りにいける深さ
回収できる量は本当に限られてきます。

そもそも、深い底にゴミが落ちていることに気が付かないことのほうが多いのではないでしょうか。
みんなが気付かない場所に、結構、ゴミが落ちているものなのです。

昨今話題になっている
マイクロプラスチックによる海洋汚染
海亀や魚によるビニール袋誤飲などなど

海底に沈むゴミを放っておくと
結構深刻な問題の原因になる事がわかっています。

遊ぶだけじゃないスキューバダイバー

深刻な問題といったって
そんな深い場所にゴミがあったって拾う人いないじゃないか。
いえいえ、それが居るのです。
空気を満載したシリンダーを背負って海に潜る人たち
「スキューバダイバー」の我々が出番、というわけです。

海を知り、海を愛してやまないスキューバダイバーは
「ただ海に潜って遊ぶ」だけではなく
「海に落ちているゴミを拾う活動」も遊ぶことと同時に行っています。



一人一人のダイバーが
海に潜っているときは勿論のこと
潜っていないときでも
自分のできる範囲で海中ゴミを減らす活動をしています。

海の中に落ちているゴミを拾うこと
海岸に落ちているゴミを拾うこと
ほかの人にゴミを捨てないでくださいと伝えるための啓蒙活動
それらにダイバーが参加して、海洋ゴミを減らそうとしています。

ダイビングショップによっては、定期的にゴミ拾いイベントが開催されていたり、積極的な環境保全に努めてるダイビングショップもあります。


ゴミ拾い……大変じゃないの?

正直、大変です。
ダイバー数人で拾うゴミの数に数が限られています。
特別重いものは持てないし、空気に限りがあるし……。
たくさん拾っているはずなのに、拾いきれないほどのゴミが残っていると、
なんだよ、まだたくさんあるよ!とがっかりすることもあります。

ですが、反面、拾ってるうちにみんなで宝探しのように探して遊ぶ気分になってくるのです。
酒瓶なんて誰が捨てたんだよー!こっちは自転車あったよ!
回収を終えた後、ゴミを見ながら笑い話になることもしばしば。

それはきっと「きれいな海であり続けてほしい」と、
みんなが同じ意識で海に潜っているからなんだと思います。

一人一人、出来ることを考えよう

ずっと綺麗な海であってほしいから
ずっとたくさんの生物が息づいてくれる海であってほしいから。

今この瞬間だけ楽しむだけではない
このあともずっと美しい生物と出会えるように。
仲間と一緒に、いつまでもきれいな海で潜れるように。
スキューバダイバーは海洋ゴミを減らす活動をしています。

これは一つの地域のダイバーたちがやっていることではなく、
全世界のスキューバダイバーが行っていることです。


ゴミ収集活動をダイバー一人一人が心掛け、世界中で活躍しています。

ごみゼロの日ということで
今日もどこかでダイバーたちが海に沈んだゴミを拾っているかもしれません。
ごみゼロの日である日本でも
そう定められていない世界のどこかでも。

そんな我々の仲間たちを見かけたら是非とも「頑張って」の一言をかけてあげてください。
よろしくお願いいたします。

海を守るのはダイバーだけじゃなく、
あなたにもできます。


スキューバダイバーじゃないからって、
海洋ゴミの対策が何もできないわけではありません。

これから海へと遊びに行ったとき、ゴミが落ちているな、と思ったら拾うことを心掛けたり、そもそも捨てないことを心掛けていただけたら幸いです。
アウトドアの基本は、ゴミを作らず、持ち帰る、です。

一人一人がちょっと心掛ければ、それはもう素晴らしい海洋ゴミ対策だと思います。

海だけではなく、普段生活している街や山でも
ゴミのことを意識できるようになれると、もっと素敵だと思います。

私もそうありたいと思います。

もし、海洋ゴミ拾いに興味のある方は、
お近くのダイビングショップまでお問い合わせください。
楽しみながら、一緒に海をきれいにしませんか?




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OshiPan
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