影響を受けたマンガの名言
今回はマンガコミュニティ「アル」とnoteの合同企画 #私を構成する5つのマンガ をテーマにしたお話。
今まで結構な数の漫画を読んできましたが、その中でも自分の生き方(あるいは価値観)に影響を与えたマンガって、必ず、
印象に残ってる言葉
があるんですよね。なのでそんな心に残る言葉を織り込みつつ、大好きな漫画を5作品紹介したいと思います。
①惑星のさみだれ(水上悟志)
これは今まで読んだ全漫画の中でも1,2を争うくらい好きな作品。
地球破壊を目論む魔法使いと、それを阻止するべく選ばれた人々の戦いを描いた現代ファンタジー作品。
この最終巻のサブタイトル、
「全部 きみのためにある」
これがものすごく好きなんです。漫画の内容とリンクしてるのは勿論なんですが、なんと言うんでしょう、この
全肯定感
これが堪らなく好きなんです。私は性格上、自己否定や自己嫌悪に陥りがちなんですが、その度にこの言葉を思い出し、少しずつ少しずつ心のベクトルを修正しています。
②サイコスタッフ(水上悟志)
はい、また水上悟志先生ですね。
超能力を持った地球人の少年と、その能力を狙う宇宙人の少女が織りなすSFラブコメ作品。
これ前の記事でも書きましたが、とにかく名言のオンパレード。中でも主人公がヒロインに向かって言った、
「他人にではなく自分に誇るために生きたいんだ」
この言葉がエラく心に刺さりました。
人智を超えた超能力を持ち、その気になれば誰もが平伏す存在になれるはずの主人公。でもそれをよしとせず、他人ではなく自分を評価の軸に据える姿に尊敬の念を抱いたことを覚えています。
③極東学園天国(日本橋ヨヲコ)
ついに水上先生以外の方の作品が登場です。
現在『少女ファイト』を連載する日本橋ヨヲコ先生の初期連載作。
問題児たちが集められる極東学園を舞台に、主人公たちが傷つきながらも成長する姿を描いた青春ドラマ。
この第一話で主人公が放った
「いやだなあと思うこと そのままにしていたら たましいが腐るから」
この言葉が強烈に印象的でした。
「魂が腐る」という言い回しが妙に納得するというか、とにかく「腑に落ちた」んですよね。
かと言ってイヤなこと全部解決できるほど強い人間にはなれなかったんですが。それでも、「本当にイヤだ」と思うことはある程度言えるようになったのかなと思います。間違いなく生き方の幅を広げてくれた作品です。
④大復活祭(みなぎ得一)
私にとって「中2」と言えば間違いなくみなぎ得一先生の「足洗邸」シリーズ。
その中でもメインストーリーとは違ったスピンオフ作品を集めたのがこの『大復活祭』。
人間世界に妖怪や悪魔や神が現れてハチャメチャになるファンタジー作品で、ぶっちゃけストーリーとかは本編の「足洗邸」シリーズの方が好きなんです。でもこの中で出てくる、
「私は今のままで良いの でも動かなくちゃ 今のままじゃなくなっちゃうんだ」
このセリフが最高に好きなんです!
「今のまま」であることは「変わらない」ことと同義ではない。時に「変わっていく」ことが「信念を貫く」ことに通じる。
この漫画を読んだ頃は「周りに何言われても変わらん!」と思っててそれがむしろ「良いこと」って思い込んでたんです。
でも違ったんだなと。
自分の意思を持って変わることは悪いことではないと、教えてくれた一言でした。
⑤プリンセスメゾン(池辺葵)
池辺葵先生の作品はどれも好きで、人生の支えであり指針でもある作品ばかりなんですが、その中でも初めて読んだプリンセスメゾンがいっとう好きです。
「生きる場所」を探す女性の姿を描いた本作。2巻の「旅人」に出てくる女性は特別な友人や家族も作らず、たまの休日は一人でふらりと旅行を楽しむ。彼女が会社の屋上で1人つぶやいた、
「さて・・・どこで生きようか。」
たった一言で強烈に「自由」を感じませんか?
生きてく場所も。人も仕事も何もかも。
縛られなくていい。選んでいいんだと。背中を押された気分になりませんか?
世の中案外、気楽で良いのかもしれない。もっと好きに生きていいのかもしれないと、心が軽くなった一言でした。
さて、紹介した5作品いかがだったでしょうか。
もし気になる作品があれば、是非ともご一読いただきたいです。
紹介したフレーズ以外にも、きっと心に残る一言やシーンがあると思いますよ。