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ジムのこと

ジムに通い始めてあと数日で1ヵ月になる。

脱サラしてからというもの、運動する機会が全く無くなり、2年で8kg太った。流石にこのままでは…と思いながら1年が経過し、先月ようやく近所のジムに入会した。

正直なところ、私の怠慢さにジムのほうが尻尾を巻いて逃げ出すかと思っていたが、意外と続いている。

しかも、相当高いモチベーションを持って。

週に3~4回、上半身と下半身をそれぞれ分けて鍛える。月・木は上半身、火・金は下半身を鍛えるといった具合に。筋トレが終わったあとは20分~30分ほどトレッドミルで歩く。心拍数は135~145をキープ。これで約1時間。家に帰ってからはプロテインと必須アミノ酸を飲む。

運動するのが嫌で堪らない私がどうしてここまで続くのか、それは単に明確なフィードバックがあるからだと思う。

腐りかけのブドウのようだった大胸筋が、みるみる内に張りを取り戻していく。目に見えて効果が出るのは本当に楽しい。もちろん、ブヨブヨの身体だったからこそ差が出やすいというのもあるけれど。

今のところ体脂肪率は-1%、体重は-0.5kgぐらいのものだけど、ジムにそこまでダイエットは期待していない。定期的に運動する習慣を身に着けて、オマケ程度にちょっと痩せられたらいいなというぐらいのスタンスで続けていきたいと思う。

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ジムがある町は超高齢化地域で、利用者も例外なくシニア層が8割を超えている。

そのジムではよく50歳ぐらいの(いわゆる典型的な「オカン」という感じの)主婦2人組が世間話に花を咲かせながら自転車のマシンを漕いでいる。口を動かし足を動かし、身振り手振りで大盛り上がり。女性の同時処理能力には尊敬の念を覚える。基本的にマシン上でのお喋りはマナー違反とされているが、そんな事はお構いなしだ。

彼女らはもはや運動をしに来ているのか井戸端会議をしに来ているのかわからない。ラットプルダウンのマシンに座ったと思いきや、最軽量の加重で5回ほど引っ張って「ハ~」と言いながらまた別のマシンへ行く。何がしたいんだ。

そんな感じで、ジムに通う人にはそれぞれ違った健康需要がある。「フィットネス(fitness)」という言葉には「健康」という意味だけじゃなく、「適当・適合・適切」といった意味があるように、おっちゃんおばちゃん達がそれぞれの運動量でゆる~く健康体を目指しているのを観察するのは中々楽しいものである。

念の為言っておくが、私も「おっちゃん」に片足を突っ込んでいるが、多分常連の中では最年少クラスだ。(と信じたい)


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