オンデマンド印刷の現在、そしてこれからできること

縫山「何ヶ月ぶりだこれ」

組木「たいへんご無沙汰しております、ハカセ企画です。前回は僕が歴史の話で壮大になりすぎまして……という話もみなさん覚えてらっしゃるかな……」

縫山「エロ本が聖書みたいな話でしたね。もうエロ本は当分いいです。春コミ皆さんお疲れ様でした。妹の描いたエロ本はよく売れました。ありがとうございます」

組木「おめでとうございます! ゴールデンウィークにも大きな同人誌即売会があるそうですね。僕たちもお役に立てるといいんですが」

縫山「現状速攻でお役に立てることはどうせなにひとつないんだ。それでもよかったらお付き合いください。今回は何の話をするんでしたっけ」

組木「あっ、そうだ。縫山くん、これを読んでくださった方から質問をいただきました」

縫山「えっこんな訳解らん話に?! ありがとうございます!! 印刷のことですかね!?」

組木「この企画を通じて縫山くんがモテるとしてもオタクの女の子だけど、縫山くんはオタクの女の子にモテることが目的でやっているということでいいの? というご質問でした。縫山くんは女の子ならどんな子でも好きだと思いますって言っておいたけど」

縫山「えっだってオタクの女の子かわいいじゃないですか? おれオタクかバンギャとしか長持ちしたことないですよ。姉も妹もオタクだから逆にオタクと付き合うのが楽で。おれももともとオタクだし……。服とかは努力で脱オタしたけどまあオタクですよ」

組木「縫山くんもけっこうアニメとか好きだもんね。だそうです。でも本当に女の子が読んでくれてるみたいだよ。よかったね」

縫山「他人事かよ。まあ正直おれ重いの苦手なんで、おれ以外に趣味のある人間と付き合うのが好きです。アニメはハードディスクにどんどんたまっていくから見てるだけです。今期はアリスと蔵六がおもしろいかな……」

組木「縫山くんにアニメや印刷が好きな彼女ができるといいね。では今日も印刷の話をしましょう。つぎはなんの話をするんだっけ」

縫山「なんなんすか。今ちょっといないだけだし別にそれでいいんですからね。しばらくいいです。そっちこそなんかないんですか? ……、ないんですね。解りましたよ。えーっと前回の話で、印刷の歴史とか活版についてはわかりました。けど皆が使うのはオフセットとオンデマなんですよね。これもなんかそういう話とかあるんですか?」

■オフセット印刷とオンデマンド印刷

組木「そもそも、オフセットとかオンデマンドとかっていうことばは、みなさんにとってどれくらいメジャーなもの、というか、どういうふうに理解してらっしゃるんだろう」

縫「ああ、確かにそうですね。おれたちは仕事で使うからある程度わかってますけど。メチャクチャ雑に言うとオンデマはコピーやプリンターってかんじとか。うーん、皆がわかってるのはオフセットは量が多くないと駄目だけどきれいで高い。オンデマはロットが小さいけどちょっと線とかがガサガサすることもある」

組「そうだね。基本的な理解としては、間違ってないと思います。ちょっと詳しくお話しすると、オフセット印刷っていうのは最初、写真を印刷するために開発された技術で、技術の名前がそのまま印刷の名前になっています。対してオンデマンドっていうのは、言葉の意味が『ユーザーの需要に即して』ってことだから、サービスの名前

縫「ああ、言われてみればそうですね。そうか。おれたちもチラシちょっとだけ刷ったりとか、なんかそんな感じですもんね。」

組「だから加工所によっては、技術的にはオフセット印刷でも、サービスの区分として、オンデマンド印刷って呼んで提供してるところもあるんだよ。サービスの名前だから、オンデマンドに提供できるならオンデマンド印刷ってことになっちゃいます。それはともかく、基本的には、オンデマンド印刷というのは『版を使わない印刷』とされることが一般的です

縫「さっき言ったみたいな、レーザープリント、インクジェット、そのへんですね」

組「そうそう。前回もちょっとそんな話をしたけど、活版印刷がなぜ一般的でなくなったかというと、パソコンが普及して、昔は活版で作ってた請求書、領収書なんかが、家庭用のプリンターで刷れるようになった、っていうのは大きいと思います。オンデマンド印刷というものは、すごく簡単にまとめてしまえば、それのちょっと大きな規模の話です。版を作らないで印刷ができるって、夢みたいな技術なんですよ。もちろんオフセットより優れた点ばかりではないんだけど……」

縫「おっ良いですね。そのメリットデメリットとか、どういうときにどっちを選んだらいいかとか、そういう話をしてくださいよ。」

■オンデマンド印刷のメリット、デメリット

組「まず、コスト的には、少し刷るならオンデマンドのほうが、たくさん刷るならオフセットのほうが割安になる、というのはみんな知ってる話かな?」

縫「そうですね。で、同人誌でオフセットのほうが安くなるまで刷れるサークルってやっぱり一部って気がします。だからこんなにオンデマンドが流行ってるんじゃないですか?」

組「たしかにみんな1000も刷らないだろうしねえ。ではその話はいいとして、メリットとデメリットも含め、オンデマンド印刷の技術の話を。オンデマンド印刷の技術には、レーザープリント、インクジェットプリント、そして新技術のデジタルオフセット印刷があります。検索してみたら、同人印刷所だと、プリントオンさんがデジタルオフセット印刷の特集ページを作ってました。そのへんの話をしていきましょう」

縫「へー、デジタルオフセットって何が違うんですか?」

組「技術のこととか、どういう印刷物が作りたいときにどういう技術が役立つかということについて、ちょっとまとめてみましたので、以下をどうぞ」

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オンデマンド印刷の現在、そしてこれからできること

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