雨の詩　2部

・なみだ・

なみだが

ころころ

転げ落ちる

かなしいのしずく

くるしいのしずく

いたいのしずく

せつないのしずく

ひどいのしずく

いかりたいのしずく

さけびたいのしずく

ほえたいのしずく

どなりたいのしずく

誰かに愚痴を聞いて欲しいのしずく

苦労をしたあとの安堵のしずく…

みんなしたたる

ひたひたと

そして

空に上がっていく

今日はみんなのなみだ雨

空に浮かんで

心の雲が重たいって言ってた

だから降りだしたなみだ雨

今日もひとり

息子が亡くなり

泣いた人がいましたーー。

みんな

それぞれの涙があふれ出す

あれよあれよと

深い淵からこぼれ落ちる

泣き止んでも

まだ瞳には

寄せる波が貯まっている

そのみずたまりの深淵から

そこはことなく

湧き上がるこころの泉は

涙の源泉

泣けるだけ良いんだよ

涙で

心を洗濯しているのだから

涙雨でない

雨の日も

かなしい社会を

少しはキレイに

洗い落としてくれているのかしら

きっとそうだと良いのだけれど…

・花になりたい・

コンクリートの隙間から

生えて

花開くつぼみでも

プラスチックの鉢に咲くすくすく育った花たちも

みんな花には変わりなく

葉だけが輝く

観葉の鉢たちの

そのつややかさえ

いとおしく

ただあるだけで

うつくしく

花ならさらに

愛らしく

そう感じるのは

何故だろう

花が笑っているからか

こんなに荒んだ

東京砂漠

それでも

わずかな雨を吸い

たくましく生き抜く

花たちが

生きてるよ

今日も元気だよって

ささやき　くれる

わたしにテレパシーで

そう伝えてくれる

そこに

フラワーパワーが

ある…

そう信じたい！

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　ことば吐き/空気に溶けて/虚無となる

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※ヘッダー画像（ドウダンツツジ）がうまくアップ出来ませんでした^^;

　もう見頃は終わった花です…。