自分の「好き」と相手の「嬉しい」の交差点から始めてみよう。秋田の湯沢でおせっかい②
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自分の「好き」と相手の「嬉しい」の交差点から始めてみよう。秋田の湯沢でおせっかい②

おせっかい社かける

こんにちは。かけるの杜氏、施(せ)です。
11/17(土)、秋田県湯沢市のコミュニティ形成型起業プログラム「emishi」の第3回に、ファシリテーターとして参加させていただきました。

おせっかい社かけるが、企画設計アドバイザー&運営委託を受けている本プログラム。今回は、前半は先輩起業家によるトークセッション、後半は相互メンタリングを行ったので、その様子をご報告!

さて、「起業」と聞くと、何か大きなことをやらなきゃ、と感じたりしませんか?競争して勝って、どんどん事業を拡大していかなきゃ!というように。

もちろんそれも、一つの立派な形。一方で今は、そういった競争を求めるいわゆる”男性性”を前面に出したやり方だけでなく、
受容と調和を大事にする、いわゆる”女性性”が前面に出た形の起業も、ますます増えていくのではないか、と私たちは考えています。
例えば、地域で人が集まるような“場づくり”の事業は、そういう性質が特にあるかもしれません。自分も周りの人も、心地よく、受け入れられるような感覚を持てるような場だから、また来たくなるし、友達も連れてきたくなる。結果として、お客さんが増えていた、というように。

そのような観点から今回の前半は、湯沢市内外で実際にそういった場づくりをしている女性起業家を迎え、
「地域で暮らす女性だからこそ、の“場づくり”という仕掛け方」
というテーマでトークセッション。かけるの渡邉がモデレーターとして、インタビュー形式でお話をお聞きしました。

ゲストは、阿部文子さんと、沓澤優子さんのお二人。
阿部さん(写真左)は、岩手県八幡平市で、馬とともに暮らし、馬を通じて地域の魅力を発信する取組みをされています。
emishiを主催している湯沢市地域おこし協力隊で、かけるの杜氏でもあるトメさんも、ちょうど1週間前にファームを訪れ、すっかり馬の魅力に取り憑かれてしまったとのこと!そこで阿部さんにも出会い、ぜひお話を、ということで、この場にお越しいただきました。

沓澤さん(写真右)は、湯沢市で「カフェ&インテリアショップ ももとせ」を経営。ももとせは、沓澤さんが偶然出会った築120年の蔵と民家を自らリノベーションし、こだわりの家具やお料理・空間を揃えた場所で、市内外から訪れる人が絶えません。私も前回お邪魔しましたが、本当に居心地がよく、まだまだここにいたい!と思って帰る足が鈍ってしまいました。

トークセッションは全然時間が足りないくらい盛り上がったのですが、
特に「仕事をする上で大事にしていることは?」という質問に対するお二人の回答は、今回のテーマの中でも参加者の皆さんにとって大事なヒントを頂いたように感じたので、ご紹介したいと思います。

阿部さんは、「その人が喜ぶもの・好きなものを大事にする。それが結果的に、物事をうまく行かせる。逆に言うと、自分も興味あること・好きなことしかできないんですよ(笑)」と話してくれました。
海外に飛び込んで、危機にぶち当たった時、いつも励みになったのは楽しいことだった、と語る阿部さん。だから、自分が楽しいこと・好きなことを突き詰めることは、誰にでも必要なことなんだ、と確信を持ってしまったそうです。

沓澤さんも、私もそうなんですよ~と笑いながら受けた上で、
「来てくれた人に、対価以上のものをお返しすること。このレシピ家で作ってみよう、これを知って役に立った、とか。そういうことで、持続していく」と語ってくれました。

お二人とも、今のベースにあるのは、自分が好きなこと・やりたいこと。その上で、相手も喜ぶもの。その共通点を探して、形にしていくことから出発されているのですね。

一方で、阿部さんが「やりたいことを話すと、よく男性に”夢があっていいね”と言われるんですよ(笑)でも自分では、夢だと思ったことは一度もないんです。計画やイメージはあって、それに向けて実装を1つずつ積み重ねてるだけで。」と語ったり、
沓澤さんが「試算や準備などは細かくやる。あとは小さく回していけば、そんなに大ゴケはしない」と、
女性ならではの着実さなどを感じられる観点も、面白かったです。

後で「いや~身につまされました~(笑)」と話していた男性の参加者もいましたが(笑)、お二人のお話を聞いて、男女など関係なく、「自分の夢を語っていいんだ」「好きなことから踏み出していいんだ」という勇気をもらえた場でした。

後半は、「dream cafe」という名で相互メンタリング。
dreamとは文字通り、夢や理想のこと。起業は目的ではなく、あくまで実現したい夢や理想があって、それに近づくための手段。
そして、その手段は、どんどん拡大していく方法だけじゃなくてもいい。前半からのお話のように、自分の好きなことから小さく始めて、周りの人を喜ばせて、その輪を無理なく広げていく、という方法もあるでしょう。

大人になると、手段や方法の話をすることはあっても、まず自分の夢を語ろう!という機会は、なかなかないですよね(笑)
でもemishiに集まっているのは、何か自分でやりたい!と思っている人たちだから、掘り下げていけば、夢や理想に行き当たるはず。まずはそこから安心感を持って共有できるようになれば、自ずと協力できることを出し合い、お互いがお互いの実現を後押しする仲間となっていく。それが結果として、起業や新しいチャレンジが育まれやすい土壌に繋がると思います。

「湯沢の伝統・絵どうろうを広めて、最終的にはカフェ&イベントスペースを作りたい」という人から、「地元の高校生に、自分の理想を描き、リアルな現場を体験できる機会を作りたい」「フランス由来のセラピーを、地域で必要としてる女性に提供したい」という人まで。
また、他の参加者がやりたいことを聞いて、「私、あの人紹介できるよ!」「私が作るこの場で一緒にやらない?」などの対話も生まれ、お互いが仲間になっていく最初の一歩となったように思います。

自分の地域に、こんなふうに安心して自分がやりたいことや理想を口に出せ、後押しされるような場が日常的に有るのと無いのとでは、新しいチャレンジの育まれ度合いが、違ってくる気がしませんか?
今はまだ踏み出す一歩ですが、前回のテーマでもあった「小さく早くうまく失敗するアクションを積み重ねる」という仮説検証のプロセスも行っていけば、ぐっと実現に近づくはず。そうして周りにも眼に見える形になると、また新たに「これやりたい!」という人も出てきて、その地域ならではのチャレンジが増えていく循環が生まれるように感じます。

emishiのプログラム自体は、残り2回。それらをマイルストーンとして、これからどう仮説検証アクションするか。互いに理想の実現に向けて実際に行動するからこそ、ここで出会った仲間もさらに心強い存在になるでしょう。

湯沢で広がる新しいチャレンジ、これからもご注目ください!

おせっかい社(https://www.kakeru.fun/

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