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視聴率なんてどうでもよくない?

ドラマの視聴率が報道されるのが当たり前になりました。ドラマに限らず、ニュース番組やバラエティ番組の視聴率も、刻々と報道されています。でも、制作者や広告主ならともかく、視聴者にとってはどうでもいいことだと思うのです。

視聴率報道のニュースバリューは2種類

『家政婦のミタ』や『半沢直樹』など、超高視聴率のドラマがあると、報道されます。他にもたくさんのテレビ番組があるのに、ひとつのドラマが極端に高い視聴率を取れば、当然ニュースバリューがありますよね。

でも、「番宣が派手なわりに視聴率が低迷してきた」とか「主演俳優の◯◯ではもう数字は取れない」というような報道の場合、そこにあるエネルギーは「噂話」です。有名人の没落を嗤う記事もありますよね。そういうのは。前者のようなニュースバリューはありません。視聴率を利用した、低俗なゴシップ記事ですよね。

ただ、ドラマを楽しむ側にとっては、視聴率報道は複雑です。

ドラマなんて、多くの年齢層や属性(大衆)の支持を得られる作品もあれば、ニッチでマニアックな客層だけが熱狂する作品もあります。視聴率の高い・低いなど、本来は無関係なはずです。好きで見ているドラマに対する数字の評価なんて、どうでもいいなと思います。

裏側が見えると興ざめしない…?

僕はドラマを見始めると、けっこう没入型です。第3話くらいになって、脇役の俳優が「あ、この人って◯◯か!」と気付いたりするというトロさも持ち合わせています。でもまぁ、要すると純粋にドラマの世界を楽しんでいます。

そんな僕にとって、興ざめポイントは色々あります。

  • 裏側が垣間見えてしまう視聴率報道

  • 番宣

  • ドラマ出演俳優の出る番組中のCM

ざっとこんな感じです。ドラマの世界を楽しんでいたいのに、夢から醒めたような感じになるのです。

番組主題歌のCDプレゼントみたいな告知を、ドラマでは敵同士の俳優が並んで笑顔でやっていたりするのも、ええ〜っとなります(笑)。

裏側がエンタメになる現象

芸能界はどんどん「裏側」をエンタメ化していますよね。光の当たるステージの上ではなく、そのバックヤードにどんどんカメラが入っていき、そこにあるものをエンタメ化しています。

私生活の切り売りと同じですから、最終手段のようにも見えます。

食レポなんかも、本当に食べものの味を伝えようとしているものは、もうあまりないのではないでしょうか。視聴者も、タレントが本音を言っているとは思っていない。そこで「らしい」ことや「周囲と違うこと」を言えるかどうかという「芸」を見せる場となっていて、食レポというより大喜利に見えます。

面が輝いていればこその裏の面白さなので、安易な裏側の切り売りは、日本のエンタメの没落につながるように感じます。ついテレビの真似をしちゃう人も多いので、一般人も気をつけたいところです。

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