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自分の家族が苦手でも負い目を感じる必要なし

あなたは自分の家族が好きですか? 家族のことを好きな人もいれば、苦手な人もいます。そして、苦手な人のなかには、そのことに負い目や罪悪感を持つ人もいます。でも、負い目を感じる必要などありません。

「家族が一番大切!」という刷り込み

家族が一番大切──考えてみれば、すごく不思議な考え方です。夫婦でも親子でも親戚でも、お互いが好きな場合もあればそうでない場合もあります。人間と人間ですからね。それでも、そうした考え方が一般化しているのには、相応の歴史的経緯と意図があります。

「生き方開発lab」でも、そうした家族の歴史や、家族に求められているものの変遷を調べています。いわゆるロマンチックラブイデオロギーというのが、政治的に推奨されたり啓発されたりしてきた側面があることも分かり、すご〜く興味深いです。

少なくとも、家族が一番大切という考え方は、太古の昔から連綿と続いてきたようなものではないようです。

家族という機能を可視化する

「最後に頼れるのは家族だけ」、みたいな言い方もあります。でも、率直に言って、頼りがいのある家族もいれば、そうでない家族もいますよね。

日本が経済的に強く豊かだった頃は、家族制度のなかで、人を守ることが出来ました。核家族化が進み、共働きが当たり前になり、それでも子どもを育てるのが大変(あるいは全然むり)という社会になり、家族制度は福祉的な価値を喪失しつつあります。

「家族に頼らなければいけない」

そんな考え方も、アップデートしていく必要はないでしょうか。僕は「生き方開発lab」で仲間と暮らしていますが、コロナにかかった時などは協力して療養し、家族的な機能が発揮されました。普段、彼らを「家族」だと感じたりそう言ったりはしませんが、家族機能は様々な形で代替可能です。

「家族が一番大切!」は正義じゃない

家族が一番大切なんだ、いまの家族が大好きなんだという人がいたら、僕は心から「よかったね」と言います。でも、それはその人がそれでハッピーだからで、それが正しいことだからではありません。

家族が苦手な人、大っ嫌いな人、離れていたい人、それで全然問題ありません。人それぞれ、その時々です。そんなことに負い目や罪悪感を抱く必要など、ありません。

家族はアップデートが必要です。いまある家族を否定するのではなく、それが合わないのに自分を殺して家族を維持しても、みんな不幸になるだけ。「生き方開発lab」でも、新しい家族の可能性を追求していきます。

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これからの家族のかたち

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