場を整えることを通して自分を整える
僕は「場づくり」の専門家として仕事をしています。そこで大切にしている考え方は「場」が整うと、その場に集まる「人」も整いやすくなるということです。
一番簡単な「場づくり」は掃除
「場を整えてください」と言われても、ちょっとどうしていいか分からないという人が多いと思います。すごく簡単な方法をひとつ挙げるならば、それは「掃除」です。
例えば、パイプ椅子と会議机だけの殺風景な部屋で会議をするとします。少しでも前向きなムードで会議をしたいなら、前向きな気持ちで準備をするのはもちろんですが、部屋を掃除して整えるのも効果的です。
でも、ちょっと変なことを言うようですが、心を込めて掃除をしないとダメなんです。意味が分からないでしょう?でもそうなんです。机と椅子が揃えられていたとしても、「ただ揃えただけ」ではダメなのです。
スリッパは雄弁に語る
旅館に行くと、玄関にスリッパが美しく並んで待ち構えています。行き届いた宿だと、「さぁどうぞ」とでも言っているかのようです。スリッパはただのモノですが、それを置いた人の気持ちが置き方に表れます。
僕なんかは無作法な人間なので、スリッパを手で揃えるのが面倒で、後ろ向きに脱いで足の指でちょちょいと揃える…みたいないい加減なことをしているのですが、そうやって形だけ置かれたスリッパと、心を込めて並べられたスリッパは感じが違います(実験してみてください)。
スリッパでさえそうなのですから、部屋全体ともなれば大きな影響があります。また、そうして気持ちを入れて掃除をしていると、掃除をしている人の内側がだんだん整ってきます。外側を整えることと内側を整えることが連動するのが分かります。
場と人は、宿命的につながっています。だからこそ、それをうまく使えると、両者を整えることが出来るのです。
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