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身体が教えてくれること

頭脳を使って考えて答えが出ない場合でも、身体が答えを教えてくれる場合があります。身体が教えてくれることは実にたくさんありますが、考え過ぎの日本社会で、それを活用している人は少数派ではないでしょうか。

身体がやっていることに気付く

人は考えずに、多くのことをやっています。なんとなくとっている姿勢、なんとなく向けた視線、頭脳で考えて決めたのではなく、身体がオートマチックにいろいろやっています。バックグランドで動作し続けるOSのように、目立ちませんが決定的な仕事をしているのが身体です。

そうやって身体がオートマチックにやったことには、必ず理由があります。理由がありますが、それを頭脳がキャッチ出来るか、正しく言葉化出来るかは、また別問題です。

身体がオートマチックにやったことは、その時にどう考えていた云々ではなく、「そう行動したからには、そうしたいだけの理由があったのだ」と捉えます。その方が客観的だからです。

注意を向ける方向を外側から内側にシフトする

そうやって身体がやったことに気付くためには、注意力を外側から内側に向ける必要があります。社会生活を営んでいると、注意力は普通、外側に向いています。道路を歩くだけでも危ないし、他の人と連携するなら尚更です。

でも、そんな時、人は自分の身体がオートマチックにやってのけていることに気付いていません。だから、(慣れないうちは)意識的に注意力を内側に向ける必要があります。

姿勢や動作、そしてたったいまの自分はどんなことを感じているのか…。言葉にならなくても、感じ取る、感じ取ろうとすることが、身体へのコンタクト方法です。

そうすると、例えば、頭では「やりたい」と考えていたけれど、身体はあまりやりたがっていないというような、一段下の真実に気付くこともあります。

感じるのは身体、決めるのは頭脳

身体は、ノンストップに様々なことを感じています。頭脳は考えている間、感じることを止めます。身体で感じ取ること、頭脳でそれを含めて考え判断すること、その連携が深ければ深いほど、人は安定し、自信を持てます。

ただ感じたままに行動するのでは、社会生活は不可能です。「普通はこうすべきだ」という情報に頼って、頭脳だけでもある程度まで生きていけますが、それでは他人を真似て演じるだけの人生です。

そういう意味では、自分らしさというのは、頭脳で考えて考えて作り上げるものではなく、身体がそのとっかかりを教えてくれると考えることが出来ます。

身体ほど頼もしい相棒はいません。いつも傍にいて、たくさんのことを教えてくれる、頼もしい相棒です。

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