越境しよう(流域と行政区)
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越境しよう(流域と行政区)

「流域」という言葉の意味を知ったとき、自分の頭の中にある地図が塗り替えられ、心が越境していくのを感じました。境界線によって縛られる必要なんてありません。自分で引いた境界線なら、自分で越えられるはずです。

「流域」とは何か

「東京都に入りました」

カーナビが伝える境界線は、行政区です。社会生活を営んでいれば、行政区を意識するのは当然です。でももうひとつ、別の境界線があります。それが流域です。

流域とは、降り注いだ雨が集まる場所によって区切ることが出来るエリアです。山の斜面の向こう側とこちら側では、降った雨が集まる場所が違うため、たとえ行政区は同じでも別の流域に属していることになります。

防犯対策で「空き巣が減りました」は本当か

町内会・自治会などにも、当然明確な境界線があります。例えば防犯対策をする場合、町内の見回りはしますが、ふつう町外まではやりません(やっている人たちも中にはいるでしょう)。

例えば空き巣対策の見回りを強化した結果、「空き巣が減りました!」と成果が語られることがあります。防犯の見回りなんて本当に大変ですから、成果そのものは立派なものです。

でも、空き巣は減っていないと思うのです。

町内で減っただけで、あちらも“ご商売”ですから、やりやすい地域に移っただけでしょう。防犯が強化されたエリアがあれば、そうでないエリアに移動するのは当然です。ですから、実態は「空き巣を町内から外に追い払った」ということになります。

どこを自分の内側だととらえるのか

「うちの会社」「うちら」など、日本には伸縮する「うち」という独特の自我があります。なにを自分の「うち(内)」と感覚し、考え、行動するのかは、自分で決められます。

新しいウイルスが世界中をかけめぐって、ジョン・レノンが歌ったように、国境なんてないと想像してみることが容易になりました。いえ、国家や国境はもちろんあるのですが、境界線は他にもあるということです。

流域という言葉を知ったことで、結局のところ境界線に意味を持たせているのは自分自身だと気付きました。自分で引いた境界線を、自分で超えていくことを忘れずにいたいと思います。

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長田英史 | 場づくり®︎で新しい生き方を創造中

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NPO法人れんげ舎代表。「場づくり®」を通して、新しい生き方・コミュニティを創る仕事を25年目。全国で年間講演150本。この分野のパイオニア。自分らしく生きたいあなたをサポートする情報を発信中。著書『場づくりの教科書』☆法人公式note→https://rengesha.com/