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④The Rubicon Groupによるカイロプラクティックサブラクセーションの定義について

今回は以下の部分に関して

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◆原文はこちらから(https://www.therubicongroup.org/policies/

~ involves a joint, such as a vertebral motion segment, ~

Involves a joint, such as vertebral motion segment

ここではあえて脊椎部のような関節がサブラクセーションを引き起こすという言い方をしています。

カイロプラクターとしてまず基本的にみるのは脊柱・骨盤です。ですがTRGで定義しているサブラクセーションに関しては、関節の機能低下による脳への情報不足ということになるので脊柱・骨盤だけでなく四肢の関節(肩や膝や足首など)においてもサブラクセーションがありうるということを言っています。

脊柱 vs. 四肢などのその他の関節

ここに関しては「脊椎サブラクセーションこそがサブラクセーションだ!」とか、「脊椎だけに限定しないのか!」みたいな意見を聞いたことがあるのですが、ここで説明している定義に従うのであればどこの関節に関してもサブラクセーションは起こりうるということが言えると思います。

*こんな研究もあります↓

関節から脳へと送られる情報の量のちがい

関節から脳へと送られる情報量に関しては各関節ごとに違いがあると思います。

脊柱に関しては多裂筋からの情報、さらには上部頚椎における後頭下筋群からの情報、そして四肢の関節に付着している筋肉からの情報などがありますが、

筋紡錘の密度・量がそれぞれ違く、上部頚椎や脊椎からの情報の方が大きい(多い)ということがあります。

*最近知ったのですが、アジャストメントが関節内の受容器(靭帯や関節包)を通して脳へ与える影響については筋紡錘ほど研究がなされていないということがあるようです。

今回までのまとめ

◎カイロプラクティックサブラクセーションは放っておくと悪循環に陥ってしまい勝手に良くなっていくことはない。

◎それらは単に局所的な問題ではなく、中枢神経系を含む身体全体に影響している。

◎脊柱由来のサブラクセーションが主だが、その他の関節由来のサブラクセーションもありえる。

つづく⇒

近江顕一, DC


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