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オーストラリア紀行 Day 4 ケアンズからグリーン島、そしてブリスベンへ

前日に、今日も朝食はいらないと息子は言うのでスーパーマーケットで自分用にサンドイッチを買っておいた。お土産も少し買った。そう言えば虫刺されはなぜか息子だけに起こった。毎日20箇所くらい。スーパーマーケットで虫刺されのクスリを見つけるのも大変だったが、なんとか入手出来た。

この日は素晴らしい天気。
フロントに荷物を預けてチェックアウト。ホテルの隣の客船ターミナルビルへ移動。グリーン島への乗船手続きをし、手配違いのあった復路の便を変更してもらった。手違いと言うのは12時の便でケアンズに戻ると昼食後ラクラクと空港へ行けるのだが、間違えて予約されていた14時半だと予約してある飛行機に間に合わない可能性が大きい。ここでもシャングリ・ラのツアーデスクは予約を間違えていたのだ。

グリーン島へ

船は港を離れ滑らかに進み、前日とは段違いに快適な45分の船旅を楽しんだ。船中ではパラセーリングのオススメが来た。1人150ドル、12000円くらいか。いやいや高い。ノーサンキューと断った。

グリーン島の桟橋の足元

桟橋からもエメラルドグリーンの海が楽しめる。まずは30分で一周出来る島を散策。クロコダイルを展示している所を見る。小さな敷地だが大小いるクロコダイルを見て、30分後に餌付けがあるから見てみたらと日本人スタッフは言う。ここで再入場のスタンプを押してもらう。

ワニ園への案内
小さな水槽
いた!奴だ!

ビーチや林の中を歩く。砂浜で微笑む息子。来て良かったと。

ブッシュの中の遊歩道
グリーン島の美しいビーチ

クロコダイルの餌付けは長い棒の先の紐にくくりつけた鶏肉を鼻先に持っていく。食べない。それをだんだん上に上げていく。それに合わせ、クロコダイルも上へ大きくジャンプ。臭い水しぶきがサンダルにかかる。
「コアラの臭さはこんなもんじゃねぇぜ」と息子。ウミガメ(タイマイ)にも出会えました。

クロコダイルショー

乗船券にセットしてもらったシュノーケリングとグラスボートどちらかのチョイスはシュノーケリングを。そして、ここからが大冒険?の始まりだった。

着替えをしてロッカーに荷物を預ける。1ドルと2ドルコインしか使えないロッカーは7ドル。コイン不足の為に両替をしなくてはならない。どこのお店も買い物をして小銭を得るには高い。先程行ったクロコダイルのお店で飲み物を買って両替をする。息子の元に戻るとあれ?お釣りは?と。まだ息子の持っていたコインと合わせても1ドル足りない。そんなはずはないのに、落としてしまったか、もらい忘れたかパニックに陥る。今度は息子に行ってもらう。何とかコインを調達した時には、帰りの船に間に合うにはあと30分しかシュノーケリングする時間はない。急いでビーチへ。シュノーケリングセットを借りる場所はロッカーの先だと教えてもらい逆戻り。残り20分。更に20分で着替えて船に乗るのだ。時間が短いが仕方がない。ここまでは全て私の責任だ。
海に入るとサンゴはないものの、沢山のさかな達に出会えた。目の前を群れをなして大きな魚が泳ぐ。
時計を見てビーチに戻る。息子を待つ私。
沖では「水を得た魚」の息子。大きく手を振っても戻ってこない。着替えの時間を削っても船の出港まであと15分・・・10分。ようやくコチラが呼んでいる手振りに気付き戻ってくる。夢中になるのも無理はない。ブリスベンの海はとても泳げたもんじゃないらしい。
「もう時間がない!船に乗って、トイレで着替えよう!」
「ヤダよ。シャワー浴びたい、着替えたい」
急いでシャワーを浴びに行くも先客が。諦め、潮まみれのまま着替えを済ませてサンダルで桟橋まで走る。

無残にも桟橋に取り残された2人。出港していく船。2分遅かった。

息子を責める訳にもいかず、とりあえずインフォメーションセンターへ向う。乗り換え手続きは簡単に出来た。最初に間違えて手配した14時半の便だ。対応してくれたスタッフは同じくその便で戻ると。優先的に下船させて、ホテルにタクシーも用意しておくと優しい対応。

とりあえず昼食

船の出航まで2時間半の時間が出来た。これからのハードな行程のため、まずは腹ごしらえだ。息子はホットドッグとチップス、私はフィッシュアンドチップス。売店で注文をするのに並んでいると先程対応してくれたスタッフが、後に天使の囁きとなる一言をささやく。

「今日はラッキーですよ。この島にヘリコプターがあります。ケアンズ空港まで7分で連れて行けます」

値段は1人20000円だと。ちょっと考えさせて下さいと。そして息子に伝える。かなりの出費だが、14時半の便で戻り、ホテルで荷物をピックアップしてタクシーで空港へ。何かトラブルがあったら変更の出来ない飛行機のチケットなので、間に合わなかったら追加の出費はこんなもんでは済まされないだろう。
決断して、ヘリコプターの受付へ向う。

「真っ直ぐ空港へ向かいますか?7分です。それともその前に島一周20分のフライトのお客さんがいるので一緒に行きませんか?追加送料はいりませんよ」と。

ノーなどと言うのはナンセンス。嬉しい対応に桟橋入口で暫し時間を潰していると、更にサプライズか。お笑い芸人の小藪さんと千鳥のノブさんがこちらに向かってくる。

「いつもテレビで楽しませてもらってます」

と握手をしてもらいました。写真やサインは全てお断りしているのでごめんなさいと。彼らは別の船でクルージングに出かけるようだ。

小籔さんとノブさんを、遠くからお見送り

ブルーのヘリコプターに乗り込む同乗者は中国人女性たちだ。彼女らのフライトがなかったらこの周遊はない。離陸し、エメラルドグリーンともコバルトブルーとも表現したいと海と島を上空から眺める。合計約30分となる素晴らしい空の旅のスタートだ。

ヘリコプターで遊覧飛行へ
グリーン島周辺の綺麗な海
サンゴ礁
グリーン島全景
桟橋周辺

一旦島に戻り彼女たちを下ろし、今度は空港へ。快適な空の旅。到着するとそこにはタクシーも手配されていて直ぐにホテルまで戻る事が出来た。
比べる事は間違いなのだが、船内で勧められたパラセーリングが高いのか、ヘリコプターが安いのかと、どっちだ?と思えてくる。遊覧飛行と空港までの送迎で4万。とっても素敵な体験が出来た。一生の思い出になるはずだ。

ケアンズ空港のヘリポートに着陸

ホテルのロビーで暫し時間を潰していると、向かいに座った日本からのご夫婦は前日キュランダで、この二人の芸能人とマット桑田が一緒にいる所に出くわしたと言っていた。
再びタクシーで空港へ。車内に流れるラジオからは私が中学生の頃にヒットしたオーストラリアのグループ「メン・アット・ワークのノックは夜中に」が流れてきて1人興奮。若いドライバーにこの曲知っているか尋ねるも知らないと。

空港に到着すると、ブリスベンへの便が8分早まっている!14時半のグリーン島からの便だったら確実にアウトだった。正直ホッとした。助かった。

ケアンズ空港からブリスベン空港へ。空港到着後、電車でシティへ。3日間有効のパスの残り1日分がある。翌日動き回るのに使いたいけどいいか?連続した3日間じゃないけど使えるか?と私の拙い英語での問に、相手はちゃんと理解出来ていたのか、いなかったのか。私は出来ると勝手に理解し、コレを使わずに切符を購入してシティへ戻る。

ヒルトンブリスベン

このホテルはヒルトンブリスベン。繁華街クイーンストリートに面した楽しく賑やかなところだ。ビルの入口はオフィスビルって感じなのに、エレベーターでロビーのある6階まで移動するとそこは超一流ホテルって雰囲気だ。最上階までの高い吹き抜け、私達の部屋は20階、川側に面した部屋だが眺めはそれほどでもない。ビル街の向こうに川が少し見える程度だ。バスタブがある事に二人共喜ぶ。
相変わらず食欲がないと言う息子を部屋に残し、クイーンストリートの「博多屋」へ。

長浜ラーメン博多屋
替え玉も同時にくる

文字通り博多ラーメン屋なのだが・・・。事前に息子には聞いていた。麺が違う、スープが違う。でもお店としてはなかなか努力はしているよと。
替え玉が一つ付いているラーメンを注文。お冷や調味料、紅生姜は自分で取りに行く仕組み。
運ばれて来たラーメンには別皿に高菜が添えられてある。味はなるほど息子の言っていた通り。極細麺とは言えないし、黄色い麺だし、スープは薄いし。でも旅先でラーメンが食べられるのは嬉しい。替え玉を投入。味を濃くするタレも頼めた。そしてもう1玉追加。満腹は私の心を幸せにしてくれる。部屋に戻ると、息子は私が日本から持参した「ニュータンタンメン」のカップ麺を2つ食べて、なるほど〜!と。ニンニクのパワーは凄いね。元気が出たよと。
今日1日の体験は素晴らしかった。絶対に忘れない。明日もしたいこと沢山。時間に縛られない素敵な1日が待っているのだった。

最後の晩餐の芋焼酎


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