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ポンコツ旅行記〜3日目〜

3日目。
天気が良くて、山に登った。

八丈島には2つ山が北と南にあり、
間が谷になっていて、町がある。
いわゆるひょうたん型の島。

で、島で一番デカイ山が八丈富士。
山頂付近には、火山火口があって
ぐるっと一周できるようになっている。
これをお鉢巡りというらしい。

風が吹けば落っこちそうで、崖の上は落ちたらひとたまりもない。大怪我間違いなし。

僕は死ぬ覚悟で一周した。
細くなっている一本道、
合ってるかわからない岩場の道、
昨日の雨が残る土。 足元が険しい。

ただ、見上げれば辺りは絶景。
遮るものはない、広い海。
波が穏やかで、漁船が横切るのも見えるくらい
視界は良くて、眺めがいい。

気がつけば、海から綺麗な虹が生えていた。

周りを眺めながら、歩いたら、
いつのまにか一周していた。

時間も方向もわからなくなるくらい、
魅了された。

火口の中に降りれるということで、
行けるところまで行ってみた。

そこで待っていたのは、深い深い谷。
底ははどうなっているのかもわからない、
底が見えない谷だ。
太陽の日差しが差し込んでいて、
照らされた谷は心を無にさせてくれた。
考える時間ができた。

そこで出会った、ひとりの女性。
彼女は2つ年が上で苔が好きだという。

30分くらい、深い谷を見ながら話していた。
彼女も一人で旅にきたという。

苔の話をしている彼女は楽しそうだった。
山から下山してる時も、苔を見つければ
いろんな情報を話してくれた。

こんなに短時間で苔を知ったことはない。

↑これも苔らしい。ケチョウチンゴケと
なんたらゴケ。忘れてしまった。

八丈富士は、
下山がめちゃくちゃ大変。
階段が数百段あるもんだから、
膝と腰にはツライものがある。

それでも彼女は苔を探す。
これは本物だ。すごいと思った。

登った時は気が遠く感じた。
帰りは止まるしんどいもんだから、
休ませてくれない。足を動かしてる方が
楽なくらい。

それに、苔の話を聞いてるもんだから
あっという間に下山完了。

たしかにあっという間だったけれど
近くの自販機で飲んだ水が、
いつもより数百倍うまかった。

今日はよく眠れそう。

登山の疲れだけを取るために
島の南にある、みはらしの湯に行った。
今日でここの温泉は2回目。

隣にいたおっちゃんに聞いたオススメの居酒屋に行くことにした。

彼女とはここでお別れをして
僕はオススメの居酒屋へ行くことに。

そこは島産の魚の刺身、
天ぷらが美味いという。

食べるしかない!
宿に帰る途中で寄って、食事させてもらった。

この日の締めくくりに
ふさわしい料理とお酒、雰囲気。
ほろ酔い気分で暗い夜道を歩いて帰った。
空は星が綺麗に見えて、いい思い出で締めくくれた。

ほんと今日はよく眠れそう。

明日はどんな1日になるかな??

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