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よく生きてこられました

私が二十歳代の頃は脳性マヒ者は35歳までしか生きられない、と思っていた。昨日は私の誕生日だった。もう70歳に近づこうとしている歳になった。両親とボランティアやヘルパーさんたちによりケアを受けながら生きてこられたことは感謝でいっぱいだ。私は、60前後までしか生きられないと思っていた。生きていくためには誰かの手が必要だ。両親と北海道の真ん中にある和寒という村にいたとき、ランプの下でリハビリを行ってくれたことを思い出す。懐かしい思い出です。両親の強い愛を感じます。

お腹がいっぱい

誕生日には何を食べようかとしばらく考えていた。悩みがあっても食べる事を考えると元気が出てくる。テレビで北海道物産展をデパートで行うというニュースを見た。目を虜にしたのは、「イカメシ」と「うに丼」と「とろけるチーズ」だった。あれを買って食べようと決心した。うに丼は上げ底であったが、すごくおいしかった。イカメシは思っていたより小さかったが母が作ってくれた味を思い出し懐かしく思った。あとはメロンを食べ、きのとやのケーキを食べた。頑張って食べたがお腹が痛くなり困った。美味しいケーキは、次の日に食べればよかったと後悔している。全く贅沢な話である。胃薬を飲むとお腹の痛みがすっきりした。

友達は大切です

食べ物は毎週ヘルパーに来ている人が買って来て下さった。忙しい目に合わせて本当にすまなかったと思う。彼女とはもう30年間以上付き合っている。最初はボランティアをして下さっていた。信頼をしているが私の片思いでないと良いが。これからあまりわがままを言わないように気を付けないといけないと反省している。今年の11月には布施明さんがコンサートに札幌に来る。彼女も行きたいと言って下さったので一緒に行こうと思う。生きているのは楽しいが、歳をとることに何か分からない孤独感が押し寄せてくるときがある。そういう気持ちに負けないためにも生きる先に楽しみを見つけなければいけないと思う。たまには、ヘルパーさんと一緒の物を食べ「美味しいねえ」と言い合えることが心をうるおす気がする。さて、今度はどんな楽しみを見つけようか。トップの写真は、シャッターチャンスが良く自分でないほど美しく撮れた。小山内家の美しい従妹がいる。その人に似てきている。光栄なことだ。来年は少し質素なものを食べようかと考えている。


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