見出し画像

消えゆくスクリーントーンに想いをはせて・・・

アナログ手描きで漫画を描いていた頃には欠かせないものだったスクリーントーン。ずいぶんお世話になりました。

新宿の世界堂に行っては何枚も買い漁っていたのもほんのつい最近の事です。

しかしそんな私も今はデジタル作画移行中で現在練習中です。

確かにデジタルは便利です。ワンクリックで瞬く間に好きな所にトーンを貼る事が出来ます。しかもいくらでも無限に・・・。

スクリーントーンを販売していた会社も経営が苦しいと聞きます。時代の流れと言えばそれまでですが、どこか寂しさを覚えます。

あれだけお世話になったのに・・・何食わぬ顔して平気でデジタルに乗り換えた自分にどこか罪悪感を感じながら・・・。

しかしもう元のアナログ作業に戻れないのも事実です。一度デジタルの便利さを知ってしまったらあのカッターで切り取り、こすりつけるという作業はとてもじゃないけれども出来ません。

画像1

それでもスクリーントーンが完全にこの世から消滅するとは思っていません。細々とどこかで生き延びてくれるのではないかと期待もしています。

何故なら実際に消えるだろうと思われていたアナログな道具(漫画に限らず)は消える事無く、再び脚光を浴びているものも数多くあるからです。

本もデジタル書籍に全てなるとは思えませんし、ペンやノートがいくらデジタル化が進んでも無くならないように、スクリーントーンもいつか再び光を浴びる事を祈っています。何かしらの形に変えて・・・。

その時は思いっきり抱きしめようと思います。スクリーントーン様を。



投げ銭感覚で良いので、少しでも作品に興味を持って頂いたら、皆さんの元気を、ほんのちょっとで良いので私に分けて頂けるとありがたいです。 皆さんのサポートが私の大きな力に、そして支えになります。これからも作品はずっと描き続けていくので、よろしくお願いします。