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オウンドメディア「イケウチな人たち」は三方よしのパーパスブランディング

最近ハーバードビジネスレビューというダイヤモンド社が発行しているビジネス雑誌を購読しています。
今月号は「会社は何のために存在するのか?あなたはなぜそこで働くのか?」に答えるパーパスをテーマにした興味深い内容でした。

今やどの組織も自前だけで企業価値を創りあげるには限界があるのですが、かといって外部のリソースは報酬だけで相手の価値創造のために動くわけではありません。
共に働くにふさわしい相手なのか、協同する意義があるのか、組織にも質が問われている時代だといいます。
採用においても同様で、ミレニアム世代を惹き付けるためには組織の存在意義パーパス型ミッション(注1)を掲げて、外部に積極的に発信するべきだといっています。

※(注1)パーパス型ミッションとは「自分たちは社会に何を働きかけたいのか」と外の人にも共感が得られるもの。反対にアイデンティティ型ミッションとは「自分たちは社会の中でどうありたいのか」と中の人に重点を置いたものと定義しています。

パーパスブランディングについて

BIOTOPE社長の佐宗邦威さんは「組織の外と内の障壁を下げて外部から経営資源を呼び込むことが価値創造に繋がる」と語っています。
世の中に存在価値を示し、その思想に共感してくれる人たちが自分ゴト化したストーリーを産み出す仕組みをパーパスブランディングというそうです。

上のフレームワークにある「1.思想をデザインする」ことと「2.習慣をデザインする」ことは、これまでもよく言われてきた経営哲学の基本だと思ますが、「3.コミュニティをデザインする」ことについては積極的に取り組んでいる企業が少ないように感じます。

近江商人の三方よし

パーパスブランディングのフレームワークを見て、ふと思い出したのは近江商人「三方よし」の精神でした。
「売り手(自分)よし」「買い手(相手)よし」「世間よし」。組織のパーパス型ミッションに共感した人が、エヴァンジェリストとして広めてくれるコミュニティデザインが新しいフレームワークなのかと思いきや、日本に昔からある商売の基本だったことに気づくと、僕らは意外と昔の人たちから学べることのほうが多いのかもしれません。

オウンドメディアによる三方よしのコミュニティデザイン

一般的に世間よしと言えば、社員総出で祭りの準備に携わったり、町の消防団に入ったり、町を掃除したり、町のために何か作ったり、教えたり、いわゆるCSR的な取り組みを想起しますが、そこだけでは売り手よしと買い手よしが希薄になります。
色々なnoteを見ている中で、三方よしが合致したコミュニティデザインの事例を見つけたので紹介したいと思います。

愛媛県今治市にあるイケウチオーガニック「イケウチな人たち」というタオルメーカーのオウンドメディアですが、ここではイケウチのタオル愛に溢れる美容師や、地元FC今治の経営企画室長がイケウチの存在意義について語っています。
存在意義に共感した人たちが語る言葉は正直で、正に買い手よし世間よしだと感じます。

更に会社サイトのほうでは、従業員がクラフトマンシップを語っており、こちらは売り手よしの精神エヴァンジェリストの役割を果たしているところが素晴らしい点です。

イケウチの取り組みは社内外のステークホルダーが企業価値を高めている好事例と言えますが、ことりっぷwebプロデューサーである平山高敏さんのnoteを読むと更にコミュニティデザインへの理解が深まります。

今までのマーケティングの主流であったピラミッド型のマーケティングファネルから、作り手ファンを中心に据え、そこからの発信に共鳴する人と手をつないでいく「同心円状型」のマーケティングファネルに変わってきているという点です。

イケウチの事例を見ていると、なぜここで働いているのか?何のために存在しているのか?という存在意義に自信をもって答えてみたくなりました。今はまだモヤっとしてますが、いつか必ず。

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