僕なりの不器用な音楽の愛し方。
久しぶりにRavelのピアノ曲を家で流している。机の上に英単語帳を開いて。まるで受験生時代みたいだ。この音だけを頼ってその香りをたどってフランス語選択にしたはずなのに、音楽を聴くという習慣に長らく蓋をしてしまっていた。フランス語も、授業に出なくなってサッパリだ。こいつらの話はまた次の機会にしようと思うけれど。
僕の生まれた家はピアノ教室である。僕は音楽と出会ったことはなく、親と並んですでにそこにあったというのが正しい。帰ればだいたい生徒さんが母の隣でピアノを弾いている。みん