Amazonで買ってきたなんか怪しい中華製電動空気入れ @ 2020-10-20

【良】AlliExpressほどではないとはいえ、最近のAmazonで中華製品を買うのは完全にバクチみたいなものだ。今回は幸いにしてバクチにそこそこ勝ったらしく、なんとか普通に使える製品が届いた。随所に安っぽさが見られるしいつ壊れるか気が気じゃないが、まぁ使えるから良し。実際安いし。

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(Amazonへのリンクは配置しないため、気になる方は各自探すこと)

長所
・安い。5000円きっかり。
・小さい、軽い、円筒形状のためかさばらず持ち運びやすい。500mlの保温ステンレスボトルぐらいの感覚だろうか。何ならクルマのドリンクホルダーにしれっと刺しておける。
・米式バルブ以外に、一応英式・仏式・ボール用・ビーチボール用のアタッチメントが本体に付属されている。本体内蔵なのでかさばらないのがグッド。多少使い方が分かりづらいし、試してもいないが、多分使えるはずだ。多分。・・・正直仏式バルブに関しては本当に使えるか全く自信がないので、ロードバイクに使いたい人は注意してほしいが。
・類似製品との最大の違いとして、なぜかバッテリー部分が取り外せ、取り外したまま3000mAhのモバイルバッテリーとして使用可能だ。正直今どき3000mAhなんて桁1つ間違ってるだろというぐらいにはショボいのだが、無いよりはマシだ、一応iPhone 12 (2815mAh)の満充電1回程度には使える、文句はない。万一空気入れとして使えなくても再就職先があるのは利点。
・電動空気入れの宿命、コンプレッサーがクソやかましい問題についても、コンパクトサイズだからか知らないが、まぁなんとか耐えられるレベルだ。もしあなたが閑静な住宅街にお住まいなら昼間の誰も居ない時間帯にお使いになることをオススメするが。比較対象としてケルヒャーを例に挙げると、K3サイレントより煩いがK2よりはましといったぐらいだろうか。ハンディ掃除機よりは多分絶対音量は小さいが、不快なコンプレッサーノック音がする。

短所
・全身から漂う安っぽさ。まぁ、実際安いのだが。
・その値段にしたってもっと安い製品なんて探せばいくらでもある。リスクを取るか、値段を取るかというだけの話だ。
・製品の耐久性。例えばホースひとつ取っても、確かに力を入れた瞬間に折れたり曲がったりするガラクタ、なんてことはないのだが、それでも接合部分など見ていて不安しか無い。試しに手元にあるマトモなメーカーの真鍮製タイヤ空気圧メーター(地面に叩きつけようが1000kPaの気圧をかけようが一切壊れなさそうに見える頼もしいやつだ)と比べてもホースは細い、接合部は細いと、どうにも信頼ならない。あと3回ぐらい使ったら突然壊れるかもしれない。私が心配性なだけかもしれないが。
・とにかくバッテリーの持ちが悪い、今回は225/45R18のタイヤ4本に対して1本あたり1分~2分、20kPaずつ空気を入れたのだが、バッテリーゲージ3本では不安になるぐらいにはバッテリーが減ってしまった。持ちが悪いというか、どうも連続稼働するとすぐにバッテリーが性能劣化するらしく、最初3ゲージ存在したバッテリーゲージがみるみる間に1まで減っていき・・・やっと空気が入れ終わったので外してみたらすぐ3に回復し、とかそんな具合だ。多分安物のセルだし、熱管理もデタラメだろうから、いたわって使ってやらないとならない。
・液晶もこれまたびっくりするほど安物で、直射日光下だとマトモに読み取ることが不可能なレベルで見えない。一応室内ならそこそこきれいに見える。まぁ5000円といった感じ。
・充気中にずーっと手に持ってるとコンプレッサーの振動で手がしびれてくる。まぁこれは電動空気入れの宿命故、致し方なしか。

随所に感じる安っぽさとチャイナクオリティの日本語説明書のおかげで不安がつきまとう製品ではあるが、しかしちゃんと使えているし、安いし、小さくて軽くて見た目も悪くないし、いざとなったら分離してモバイルバッテリーとして使い込んで捨ててやればよいと、まぁいうほど悪くない。今の所は満足だ。AlliExpress経由で2000円~3000円ぐらいなら更に納得だったかもしれない。その場合、自宅にちゃんと商品が届かない危険性があるが。


以下蛇足

私はクルマのメンテに関しては一言うるさいおっさんである。

オートバックスの店員かテメーはというぐらいには、うるさい。とにかくタイヤの空気圧を適正に保てだの、オイルはちゃんと交換しろだの、バッテリーは高くても良いやつを買っておけだの、知人にも常に定期的なメンテを薦めるようにしている。・・・自分自身の体のメンテはロクにしないくせに、だ。

しかしこれは受け売りだからではない。れっきとした理由がある。私は若い頃にクルマのメンテを怠ったせいで死にかけたことがあるのである。これは比喩でもなんでもなく、文字通り死にかけたのだ。今生きてるのは単純に私の運が良かったからに過ぎない。

何が起きたかって、高速道路を順調にぶっ飛ばしている最中、空気圧不足のタイヤがバーストしそうになったのである。確か当時の軽自動車規格の限界まで出していたので120ぐらい出ていたかと思うが(もう時効だ許せ)、突然左の前輪あたりからバタバタバタバタ!!と聞いたこともない異音がし始め、当時やんちゃなクソガキだった私も流石に恐怖を覚え最寄りのSAに入って調べたところ、左前輪が完全にぺちゃんこになっていた。幸いにして穴は空いていなかったのでガソリンスタンドで空気を入れ直して事なきを得たのであるが、後少しであのタイヤはバーストして、私はコントロールを失い、100キロオーバーで外壁に衝突、当時の貧弱な軽自動車ではひとたまりもなくプレス機にかけられたアルミ缶のように潰れて即死していたに違いないだろう。まぁ、そこで死んでいればこうして今つまらない余生を過ごさないで済んでいたのかもしれないが、過ぎたことだ。

それ以来、過剰とでもいうぐらい、メンテには気を使うようになった。

それにちゃんとメンテされているクルマのほうが乗っていて楽しい。たかがタイヤの空気圧ひとつでクルマの挙動というのがこれほどまでに変わるのか、と気づくのは楽しいし、エンジンオイルだって交換したら目に見えてスムーズに走るようになるし、とても気分が良い。これはクルマに限らない、自転車でもそうだ、よく街中でぺちゃんこのタイヤで走る電動ママチャリを見るが、電動化されているからどれほど効率が悪いかきっと気づいていないのだろう。他にもめちゃくちゃに錆びたチェーンのまま走る近所のおばちゃんとか、あれは新手のダイエットなのだろうか、よくもあんな整備されていない自転車に乗って何も思わないものだと感心する。チェーンにルブを張り直すなんて10分もかからないだろう。あの調子じゃあブレーキすらマトモに効きそうもない、まったく、近寄りたくもない。

さて、ここまでメンテの話をしてきたので、これを無理やりなんとか本ブログの本来の話題であるゲームに紐付けて綺麗に終わりにしたいと考えていた、のだが、残念ながらあまり良いネタを思いつかない。そもそもゲーミングPCでメンテなんて、余計なものを入れないの一言に尽きるではないか。基本的にPCの世界において、余計なものを入れた後に綺麗サッパリなかったかのように消すのはほぼ不可能に近い。どれほど有能なレジストリクリーナーなどを導入してもだ。最初っから何も入れないことをオススメする。他人がなんか何もしてないのにパソコンが重いだの不具合が出るだのという話をよく聞くが、大抵の場合、何もしてないなんてことはなく、無節操に余計な物をインストールしすぎているだの、逆に最新のドライバやWindows Updateを熟慮もせずに勝手に入れているだの、逆にドライバやWindows Updateが古すぎるだの、そういう要因がほとんどだ。とにかく、どれほど無害に思えても、可能な限りインストールしなければならないものを最低限に抑えるのが最も重要だ。例えばRazorのマウスととSteelSeriesのキーボードとLogicoolのジョイスティックを買ってきてそれぞれのためにドライバをインストールするということすら避けたほうが良い。その地点で何が起きても不思議ではない。どれか1つのメーカーにまとめるべきだ。私はそのため全ての製品をSteelSeriesと、一部Logicoolだけに意図的にまとめているのだ。

お、思いつきで書いてみたら思ったよりいい話が出来る気がしてきたぞ。ついでにマウスとキーボードのメンテの話も書いてしまうか。マウスパッドは布製にしてそのまま水洗いで洗濯するのがいい。マウスは定期的に裏のソールを取り替えることをオススメする、通販でいくらでも売っている。これで適切な滑りのマウスをいつでも楽しめる。キーボードはダストブロワーをかけたりひっくり返してバンバンぶっ叩いて菓子のクズやフケなど落としてやり、どうしてもダメならキートップを外して丁寧に掃除しよう。ある日突然キーが効かなくなって後悔することになる。そしてマウスもキーボードのキーも手で直接触るので皮脂が大量に付着することになるが、これは手垢汚れを落とすのに適した住宅用の洗剤を使って落とすのを個人的にはオススメしたい。私は怪しいアメリカの洗剤を使っているが、まるで新品になるかのようにツルツルになるので気に入っている。たまにチューインガムのようにベッタベタに表面が溶けたかのようになることもあるが、これも洗剤で落とせないか試してみて、どうしてもベタベタが取れないときは最後の手段、ベビーパウダーを撒こう。手触りが良くなって使えるようになる。試してみてほしい。

うむ、やはりメンテナンスの話は楽しい。それでも自分自身のメンテナンスだけは真っ平御免だ。医者なんて顔すら見たくもない、死神のほうがまだ親近感が湧くというものだ。