見出し画像

会社と個人の「目指す姿」について考えています

 こんにちは。一葉です。

 この記事は、プリズムテック社内に共有している週報を一部直してnoteにアップする試み第一弾です。今週は、「目指す姿」をテーマに書きます。


「目指す姿は?」とかいうムズすぎる投げかけ


 まず前提として、「あなたの目指す姿は?」という問いは、わたしにとって重たい一言で、受け取ったら気が遠~くなります。ふんわりした、でも暴力的な問いを投げつけられる場はだいたい飲み会の席で、その言葉を放つ側がそこまで深く考えていないであろう状況にも腹が立ちます。なぜ知らん人(信頼関係を築けていないあなた)に人生を語らねばならぬのか。

 しかし、経営者・起業家たるもの、知らん人に対しても自分が成し遂げたい未来を熱々に語れる存在でなければなりません。と、わたしは日々思っています。これは勘違いかもしれません。

 当のわたしは、その時々(計画出来て3年先が限界)目指す姿はあれど、最終的(100歳まで生きるなら70年後)に何を成し遂げたいのか、現時点で見えません。

 遡って10年前のわたしは、未来の自分が会社を興すなんて思ってもいませんでした。何者になりたいのかはわからないけれど(これはもしかしたらこれまでほぼ毎年チームもロールもガラッと変わる環境に居たからかもしれません)、働き方への強烈な理想像はありました。自分で仲間を集めてチームを作り、得意な仕事をして顧客に貢献したいと思っていました。それが起業の形になったのは、色んな偶然が重なった結果のひとつで、働き続けるための手段の認識です。
 そのため、「起業して何したいの?」と飲み会の席で一言問われても、「楽しく生きたいんだ、以上。」という一言の答えになってしまいます。

 事業を通じて目指していることは後に語ります。しかし、現時点で飲み会の席のネタとして話すような簡略化できるものではありません。

 先を考えると、仕事を続けたいし(楽しいから)、家族や友人を大事にしたいし(楽しいから)、好きな人々と長生きして(幸せだから)、わたしが尊敬する祖母のような強くてチャーミングなおばあちゃんになりたい(憧れ)です。

 でもこれだと求められている解とは違うんだよな。どうしたら伝わるだろう?

 長々書きましたが、解像度を高め、ワンフレーズで語れるに越したことはありません。


日常と人生での目指す姿


 そんなことを日々考えている中、今月 参加させていただいた読書会と、企画運営したイベントでは、日常と人生での目指す姿を考える上で求めていた内容ど真ん中でした。まずはそこで学んだことのサマリーを共有します。

 読書会(#カタノリ)の課題図書は「7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー著)」第二章。参加者のみなさんと感想をシェアし合い、「終わりを描く大切さ」について語り合いました。

 終わりを描く≒最終目標とそれに伴う大切にしていきたい要素を決める。仕事(プロジェクトベース)では当然取り入れていても、私生活や人生については出来ていなかったりするもの。日々の生活が細かいタスクで切られTo Doをこなすマシーンになってしまうと、何を目指していたのか、どんな思いで始めたのかを見失ってしまいがちです。わたしはつい最近までその状態に陥っていました。会社経営する人間も、わたしの人生を生きる人間も同一人物なので、それぞれ考えてもうまくいかないのは当然のことかもしれません。

 成功している経営者の多くは、朝、一日のスケジュールを隅々まで思い浮かべるそうだと聞きました。取り入れ方はひとそれぞれ。行動のトリガーを「朝の散歩」にしている方、「仏間で手を合わせながら」の方。プロのスポーツ選手のルーティンのようだね、と。2020年11月開催の#meetALIVE vol.23で株式会社Morning Labo 代表取締役中村朝紗子さんが話していた「やりたいこと・やらないことリスト」も同じ方向性のものに思えます。

 meetALIVE vol.23 は、キャスティング・企画・モデレーターを担当させていただいた回でした。そこでわかったのは、起業のきっかけもいろんな形があることでした。
 Morning Lab 中村さんは、「自分が最初の顧客。あったらいいなを実現していく会社。強い想いから始まった」と。そして、株式会社Fun Group 取締役COOの今野珠優さんは、「起業したいと小さいころから潜在的に思っていた。事業への想いは育てていくものだ」とお話してくださいました。(イベント詳細はぜひレポートや動画をご覧ください。とても面白い内容になっています。)

 先週一週間、ちょうど天気もよかったので、朝のコーヒータイムに一日のスケジュールをじっくり確認しイメージする時間を取り入れてみたところ、実施した日は時間の使い方への解像度が上がりました。あと、一日の始まりに「どう過ごしたいか」を一言で書くのですが、それが既に未来を見た言葉になっていて面白いです。これを煮詰めれば目標にふさわしい言葉になっていくのではないかと。なるほど、こうやって磨いていくのですね。

 これに加えて、読書会でおすすめしていただいた書籍「独学大全」に出てくる技法6・行動記録もトライしてみようと思っています。予定表の他に、「行動記録表」を用意して、予定と実際の行動を照らし合わせてみるもの。認知行動療法にも用いられるようです。

 どちらもよい習慣だろうなと思いつつ、慣れない内はかなり労力を要するだろうと思っています。人は、気を抜くとネガティブ・怠惰に引き摺られるものです。習慣化に必要な日数は66日説を元に計算すると、わたしの場合は来年の1月17日まで続けたら習慣になります。まずは無理をせずやってみます。


会社の目指す姿


 会社として目指している姿はありますが、飲み会の席のネタとして話すほど簡略化できるものではありません。

 会社の目標やMVVを考え直しながら、学生時代の部活動を思い出しました。小・中学時代は吹奏楽部とスキー部で・高校時代は放送部で全国大会出場を目指していた時を。

 熱量高めのベンチャーは、部員全員が心を一つにして甲子園を目指すような状態に近いのではと思っていて、大人になってからそれと同じ状態を作るのはなかなか難しいものだと痛感しています。なぜなら、学生時代とは異なり、個々人が生活を営む主であるからです。夢はいくつになっても描けるものだとは言いますが、年を重ねて守りたいものが増えると制限が出てきます。その制限によって強い動機が芽生え、やらないことを明確にし、結果的に行動しやすくなる場合もあるかもしれません。背水の陣方式。とは言え、「無条件に」「みんなで」「全国大会を目指す」ような夢は、なかなか持ちづらくなっていくものでしょう。経営者だけが夢を見ていてもだめ。共感を呼び、仲間を作り、チームにする必要があります。そのために目標があり、共有するための言葉を使う。



 プリズムテックの創業は、「女性が、ライフステージの変化にも柔軟に応じながら個人として生き働き続けることができ、志を持って挑戦を続けられる会社にしたい」という想いと共に成されました。

「働くこと」のわたしの解釈は以下の通り。
①自分の持つ能力で顧客を幸せにし、成功に導くこと
➜プロフェッショナリズムとリーダーシップを持ち業務を遂行する。
②働くことを通じて人と社会と繋がり続けること
➜コミュニティを築き運営する。そのために共感力を持ち仲間と接する。 


 2018年初に想いを語り始めてからもうすぐ丸3年。世の多くの女性が課題を抱いている通り、口にするのは簡単で、でも実現するのは非常に難しい目標であると思いはじめています。進むごとに困難にぶつかり続けているからです。

 しかし、はじめは自分ひとりの小さな夢だったのが、仲間が出来て、一緒に仕事をしているうちに会社になり、事業や働き方でそれを体現できています。
 この大きな目標に挑戦しようとしているプリズムテックは、姿勢はベンチャー企業である自覚と熱が芽生え始めました。まだまだ小さい会社ではありますが、仲間が居ることが何より心強いです。

 これからも、「働き続けて世に貢献」を志す仲間たちを応援できるような会社で在りたい。そして、中に居るメンバー自身も同じ志を持ち、業務を通じて目標に向かえたらいいなと思っています。



 今度飲み会の席で問われたら「働き続けて世に貢献」と言ってみます。詳細の在り方は事業で表現していきます。

 すごくシンプルで、当たり前のことのようで、改めて考えると難しいことですよね。



「目指す姿」にまつわるnoteのピックアップ


 連休読んだnoteで共感したものを紹介します。筆者のように、ライフステージとキャリアを混ぜて考える人は結構居ると思います。わたしもその一人です&でした。

 結婚も就職も相手のあることなので、目指す姿を定義したところで必ずしも思い通りの場所に着地しないものですよね。それに、何が大切なのか、その時その時で比重が変わってしまうもの。好きな人や家族、友人が一番大事な瞬間もあれば、今のわたしには仕事だけ!な瞬間があるのが自然じゃないかしら。

 ただ、自分で決めた目標は、ある一定期間 逃げずに叶えられるよう頑張ってみる姿勢そのものがとても大切だと思う、三十路の今日この頃です。
 そのことをぎゅっと思い出した&考えるきっかけとなるnoteでした。




さてさて、目指す姿については引き続き考えることにして、今週もよろしくお願いします!

この記事が参加している募集

オープン社内報

いただいたサポートは、プリズムテックのチームの活動に使わせていただきます。